【レジェンド名盤】Judas Priest
Judas Priest『ペインキラー』
90年作品。"メタル・ゴッド"史上最大級の強烈な一撃!このアルバムはバンドの長い歴史においてもマイルストーンとなった。新ドラマーにスコット・トラヴィスを迎え、パワフルでスピードもある強烈なバスドラを手に入れ、プロデューサーもクリス・タンガリーデスと初めてタッグを組んだ。結果、40年に渡る活動歴の中でも「第二のデビュー」と言われるほど鮮烈で素晴らしい作品を創造することに成功した。強力な叙事詩「ペインキラー」「ア・タッチ・オブ・イーヴル」を収録した、一切の妥協を許さない完全無欠のヘヴィ・メタル。この鋭利で破壊力抜群のヘヴィ・メタル・サウンドを手にした後、ロブ・ハルフォードはこの大傑作アルバムを残して長期脱退することになった。その後10数年を経て、やはりロブは聖地に戻って来るのである。日本でのみ発売が実現した2011年リマスター盤。
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Judas Priest『メタル・クロニクル』
"メタル・ゴッド"ジューダス・プリーストのベスト・アルバム。メジャー・デビュー前のセカンド・アルバム『運命の翼』(1976年)から『贖罪の化身』(2014年)までの代表曲を時代順に収録。40年間ただひたすら己の信じるヘヴィ・メタルを奏でてきたジューダス・プリーストという唯一無二の存在、時代の流れの中で新機軸を打ち出すことを恐れないそのチャレンジ精神、そして根底にある揺るぎない"メタル魂"が、手に取るようにわかる一枚。
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Judas Priest『ブリティッシュ・スティール』
その後の彼らの代名詞にもなった「メタル・ゴッズ」を収録し、ヘヴィ・メタルのバイブルとも評される通算6作目。新ドラマーに元トラピーズのデイヴ・ホーランドが加入してレコーディングされた本作からは「リヴィング・アフター・ミッドナイト」「ブレイキング・ザ・ロウ」「ユナイテッド」という3曲のシングル・ヒットが生まれ、全英4位、全米でも初のトップ40入りとなる34位を記録するなど世界各国のチャートを席巻した。
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Judas Priest『復讐の叫び』
バンドのコンセプトを具現化した機械鳥ヘリオンが描かれたアートワークも印象的な8作目は、彼らがついにヘヴィ・メタルの頂点に達したことを窺わせる名盤。「ヘリオン」~「エレクトリック・アイ」のメドレーはステージでも欠かせない重要なナンバーとなり、「ユーヴ・ゴット・アナザー・シング・カミング」がスマッシュ・ヒット。全英11位、全米17位を記録してミリオン・セラーとなるなど黄金期の開幕を高らかに宣言した。
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Judas Priest『黄金のスペクトル』
1981年作品。前作で、よりピュアにヘヴィ・メタルを追求するために、スタジオでのライヴ・レコーディングを取り入れ見事にサウンドメイクに成功、本作でもそれを継承している。ただ、ヘヴィでスピードのある作品からポップで馴染みやすいサウンドへの変化は、旧来からのファンの間で賛否両論が巻き起こる事となった作品。
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Judas Priest『ブリティッシュ・スティール』
80年作品。ジャケット・デザインとアルバム・タイトルが象徴するように徹底的にヘヴィ・メタルを追求したアルバム。これまでジューダスの特徴の1つとなっていたバラードや彼らの曲を劇的・華麗に彩ったギター・ソロは、ここではほぼ姿を消した。ここにあるのはバンド全体で簡潔にヘヴィ・メタルを希求する姿であり、徹頭徹尾リフで押しまくっている。尚、本作よりドラマーがデヴィッド・ホーランドに代わっている。「ブレイキング・ザ・ロウ」「リビング・アフター・ミッドナイト」という2大代表曲を収録し、バンド史上最も幅広く受け入れられた名盤である。全米での成功もこのアルバム無しには語れない。日本でのみ発売が実現した2011年リマスター盤。
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Judas Priest『背徳の掟』
84年作品。世界中のプリースト・マニアにヘヴィ・メタルを布教していた彼らが"信念を保て"とのメッセージ警告を発しながら、自らの原点への帰着に徹した名盤。大ヒットを記録した前作から引き継ぐ様式美探求はさらに深まり、メンバー間に充満するエネルギーを惜しみなく発散させるべく、約2年という長い制作期間を費やし、唯一無比のジューダス・プリーストのサウンドを完成させた。自信と余裕、充実した楽曲群、そして彼らの美学がアルバムを貫く。人気曲「フリーホイール・バーニング」「ザ・センティネル」(死の番人)、「サム・ヘッズ・アー・ゴナ・ロール」(叛旗の下に)収録。日本でのみ発売が実現した2011年リマスター盤。
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Judas Priest『バトル・クライ~進撃の咆哮 デラックス・エディション』
ブリティッシュ・ヘヴィ・メタルの王者にふさわしい"究極のプリースト"を提示した2014年リリースのオリジナル・アルバム『贖罪の化身』を引提げて敢行したジューダス・プリーストのワールド・ツアーから、2015年8月の世界最大級のメタル・フェスであるドイツのヴァッケン・オープン・エアにて8万5,000 人のオーディエンスを集めたメガ・ステージを収録。「ドラゴノート」「ヴァルハラの宮殿」「贖罪の化身」から、バンドの永久不滅のクラシック・ソン「ブレイキング・ザ・ロウ」「生け贄」「死の国の彼方に」 「ジョウブレイカー」「メタル・ゴッズ」「エレクトリック・アイ」「ユーヴ・ガット・アナザー・シング・カミング」「ペインキラー」まで、新旧織り交ぜたベスト選曲。
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Judas Priest『プリースト…ライヴ!』
1987年作品。86年に行われたTURBOワールド・ツアーからベスト・テイクを収録した2枚目のライヴ・アルバム。前回のライヴ盤『イン・ジ・イースト』から約8年、その苦闘の歳月を乗り越えたステージでの勇姿が収められており、時代と戦い続ける中で試みたサウンド面の変化、そしてその結果として念願の全米制覇を成し遂げた後の充実期の作品。
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Judas Priest『殺人機械』
1979年作品。プロデューサーにジェイムス・ガスリーを迎え、サウンド面で大きな変化を見せた5枚目となるアルバム。それまでの"華麗な"サウンドに"力強さ"が加わり、一段と逞しくなったジューダスが新たな世界に突入。ヘヴィ・メタルのあらゆる要素をひとつに凝縮し高度に結晶化させた作品。
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Judas Priest『背信の門』
パンク・ロックの嵐吹き荒れるなかブリティッシュ・ハード・ロックの伝統を受け継ぐ存在として期待を一身に集めていた彼らが、ロジャー・グローヴァーのプロデュースのもとつくりあげた通算3作目にしてメジャー移籍第1弾。サポート・ドラマーとしてサイモン・フィリップスが参加。のちにスレイヤーとアーチ・エネミーがカヴァーした「異端からの反逆」「スターブレイカー」や叙情的な「最後の夏のバラ」など質の高い楽曲が並ぶ。
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Judas Priest『ステンド・クラス』
トップを飾るスピード・ナンバー「エキサイター」に象徴されるように、ブリティッシュ・ハード・ロックからヘヴィ・メタルへとその音楽性を昇華させた記念碑的アルバム。ロブ・ハルフォードによる驚異のハイ・トーン・ヴォーカルを軸にメタリックで華麗なツイン・ギターが絡むバンドのスタイルが確立された本作は、全英27位を記録するとともに全米チャートにも初めてランク・インするなど初期のキャリアを代表する傑作となった。
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Judas Priest『ファイアーパワー』
メタル火砲大爆発。英国ヘヴィ・メタル・レジェンドがぶっ放す4年振り18thアルバム!パワフル、スピーディー、そしてラウド。紛うことなきクラシック・プリーストでありながら現代メタル・サウンドで電光石火のごとく駆け抜ける!全14楽曲の内容の充実度もさることながら、"メタル・ゴッド"=ロブ・ハルフォードの気合の入りまくったテンションの高いヴォーカルは特に凄まじく、アルバム完成度は抜群に高い。2018年、メタル・ゴッドの燃え滾る信念の炎と破壊力抜群の凄まじい"神シャウト"が再びシーンに襲いかかる!
タワレコ梅田大阪マルビル HR/HM 特設コーナー
新旧問わず、これからもかっこいいヘヴィ・メタル/ハードロックをご紹介していきますので、是非タワーレコード梅田大阪マルビル店にお越しくださいませ。お待ちしております。
担当者/作品レビュー執筆者紹介
梅田大阪マルビル店:バイヤーネーム:38タイガー(サーティーエイトタイガー)
1981年か82年頃、紳助竜介が司会をする関西ローカルのテレビ番組「ヤングプラザ」の公開収録でLOUDNESSのライヴを観て衝撃を受け、そこからヘヴィ・メタルの世界へと足を踏み入れる。それ以来ずっとメタルが好きで今日まで至ります。よろしくお願いします。
タグ : TOWER OF THE BEAST
掲載: 2019年09月10日 18:00