The Muffs(ザ・マフス)、約5年振りとなる新作『No Holiday』
90年代、シアトルのインディ・シーンで圧倒的存在感を示した、ポップなガレージ・パンク・バンド、ザ・マフス。90年代の終焉とともに、一旦活動を休止していた彼らだったが、2004年に再集結し、アルバム『REALLY REALLY HAPPY』をリリース。しかしその後再び沈黙。その間、フロントを務めるキム・シャタックがピクシーズのツアーに一時参加するなど、思わぬ話題を集めることもあったが、2014年に約10年振りとなるニュー・アルバム『WHOOP DEE DOO』を発表し、ここ日本でも来日公演を行った。
ここ最近は初期3作品のリイシューを行っていたザ・マフスだが、遂に約5年振りとなるニュー・アルバムを完成させたとのニュースが入ってきた。『NO HOLIDAY』と名付けられたこのアルバムには、キム・シャタックが1991年から2017年に亘って書き溜めてきた楽曲を集めた作品である。様々な時期に様々な環境で作られた、これら18曲には、ザ・マフスが内包する幅広い音楽性が反映された作品である。
「(ここに収録された曲は)1991年から2017年の間に作ったもの。長めのアルバムにしようと考えていたから、私が溜めていた楽曲の中から、これまでのアルバムには一貫性を持たせるために収録されなかったものを使うことにした。どれもグレイトな曲だったから、無駄にしたくなかったしね!」収録曲について、キム・シャタックは説明する。
またアルバムの出来についてベースのロニー・バーネットはこう語っている。「このニュー・アルバムは、他のバンドにはない、俺たちの深さを描いたアルバムだと思う。”ザ・マフスの色々なムード”って呼んでもいいぐらいだよ。メロディに大きなロック・サウンド、甘さ、ダーティーさ・・・俺たちの強みが、全部くまなくはっきりと表れている。俺たち3人は長い時間一緒にすごし、一つのファミリーになったのさ。互いに対する愛情も表現されている。俺たちはこのアルバムに全部ぶちまけたのさ」