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前田敦子×高良健吾×原案:川端康成。最高のキャスト、スタッフで描き出す文豪・川端康成の世界観『葬式の名人』DVD、1月8日発売


©2018“The Master of Funerals”Film partners



突然舞い込んできた、高校時代の同級生の訃報――。卒業から10年、久しぶりに顔を合わせた面々は、これまで見たことも聞いたこともない奇想天外なお通夜を開くことにする。

シングルマザーの主人公・雪子を演じるのは、実生活でもママとなり『旅のおわり世界のはじまり』が公開された前田敦子。『Seventh Code』以来、5年ぶりの映画主演を務める今回は、女手一つで息子を育てる母親・雪子を逞しく、そして深遠に演じている。雪子達同級生を不思議な一夜に巻き込む豊川役に、数々の映画賞に輝いた『悼む人』『きみはいい子』などで常に鮮烈な印象を与え、『多十郎殉愛記』『アンダー・ユア・ベッド』等主演作が相次ぐ高良健吾。主人公達の同級生で中心的人物である吉田役に、映画・ドラマとブレイク中の白洲迅。本作脚本のモチーフである川端康成の世界を象徴する謎の女役に日本映画界の至宝・有馬稲子。

映画評論家として知られる樋口尚文監督の劇場用映画第2作目となる本作は、ノーベル文学賞受賞作家・川端康成の作品を原案に、川端康成が18歳まで過ごした大阪府茨木市で撮影。川端の学び舎である茨木高校の後輩である大野裕之(『太秦ライムライト』脚本・プロデューサー)が脚本を執筆した。日本を代表する実力派の俳優とスタッフが結集し、川端文学の豊潤な世界を笑いと涙を織り交ぜて描きあげる人間ドラマが完成した。





 

【ストーリー】
大阪府茨木市――。簡素なアパートで息子・あきお(阿比留照太)と二人で暮らしている28歳・渡辺雪子(前田敦子)。ある日、そんな雪子のもとに、茨木高校時代の同級生・吉田創(白洲迅)の訃報が届く。通夜のために、10年ぶりに集まった旧友たち。緒方(尾上寛之)、みさ(中西美帆)、島村(奥野瑛太)、ゆう(佐藤都輝子)は思いがけぬ再会に戸惑いを隠せないでいた。そこへ駆け込んできたのが、野球部で吉田とバッテリーを組んでいた豊川大輔(高良健吾)。

高校時代、ピッチャーだった吉田は、甲子園進出をかけた地方予選の決勝で右腕を故障して途中棄権、野球の道も断念していた。女房役として苦楽を共にしてきた豊川は、その無念を慮り、「お通夜の前に吉田をもう一度、母校へ連れて行ってやりたい」と、吉田を棺桶に納めて全員で高校へ向かうことに。

棺桶をかついで、茨高に到着した一同。思い出話に花を咲かせて盛り上がるが、斎場が混み合っていてお通夜ができないということが判明する。そこで豊川は、学校内を使って自分たちでお通夜を行うことを決断。そんな中、ずっと複雑な表情を浮かべている雪子。そしてお通夜の席で、横たわる吉田を前にして、息子のあきおに本当のことを告げる。

「ここにいる人は、あきおのパパやねん。アメリカから帰って来て、今日、交通事故で死んで……」

やがて夜を迎え、野球部の部室で通夜振る舞いを開く。本音を語り合うことでようやく打ちとけ、ぎこちなかった心の距離感を埋めた雪子たち。そして、自分に言い聞かせるようにこう言う。「過去のことは忘れて、前を向いていこう!」

雪子の発案で、吉田を納めた棺桶をかついで夜の学校をまわることになったのだが、吉田の遺体がどこかに消えてしまう。学校中を探し回る一同。手がかりが見つからず、一旦部室に戻る雪子と豊川。するとあきおが、吉田と一緒に眠りこけていた。安心した雪子と豊川も横になるが、ふと目を覚ますと不思議な世界に引き込まれていた。

【キャスト】
前田敦子
高良健吾
白洲 迅
尾上寛之
中西美帆
奥野瑛太
佐藤都輝子
樋井明日香
中江有里
大島葉子
佐伯日菜子
阿比留照太(子役)
桂 雀々
堀内正美
和泉ちぬ
福本清三
栗塚 旭
有馬稲子

【スタッフ】
原案:川端康成
監督:樋口尚文
脚本・プロデューサー:大野裕之
企画:榎 望
制作プロダクション:劇団とっても便利
配給:ティ・ジョイ 茨木市制施行70周年記念作品

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年10月23日 12:13