ウォルフィッシュの「亡命ユダヤ人作曲家たちのチェロ協奏曲集」第5集はヴァインベルク!
亡命ユダヤ人作曲家たちのチェロ協奏曲集 第5集
ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):チェロ協奏曲 他
シリーズ「亡命ユダヤ人作曲家たちのチェロ協奏曲集」をリリース、好評を博しているラファエル・ウォルフィッシュの新しいアルバムは、近年注目が高まる作曲家ヴァインベルクの作品集。ワルシャワで育ち、自らをポーランド人と見做していたというヴァインベルクですが、ルーツはユダヤにあり、作品にもポーランドとユダヤの伝統が織り込まれています。1948年に作曲されたチェロ協奏曲では、全編にわたりユダヤ伝統の「クレズマー」風の哀愁に満ちた旋律が使われていますが、第3楽章はポーランドの舞曲風であるところがユニーク。力強いリズムに心が躍ります。長い間紛失していて2016年に発見された「コンチェルティーノ」はチェロ協奏曲の下敷きとなった作品。合奏協奏曲のような雰囲気を持ち、オーケストラ・パートが充実していますが、ヴァインベルクはチェロを更に活躍させるためにこれを「チェロ協奏曲」へと改作したようです。幻想曲は陰鬱な雰囲気で始まりますが、中間部は賑やかな旋律がたっぷり含まれた聴きどころの多い作品です。
(ナクソスジャパン)
【曲目】
ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996)
1.チェロ協奏曲 Op.43(1948)
2.幻想曲 Op.52(1954)
3.コンチェルティーノ Op.43Bis(1948)
【演奏】
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)
クリスティアンサン交響楽団
【録音】
2018年6月11-15日 Kilden Performing Arts Center,Kristiansand (Norway)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年12月05日 00:00