完全初出!ボベスコ&ジャンティ~20世紀のヴァイオリン名作集!!ケルン放送スタジオ録音
まだまだ未発表音源がありました!ボベスコ+ジャンティの仲良し夫婦が遺した20世紀のヴァイオリン名曲集。ケルン放送による優秀なスタジオ録音。同郷の大先輩、エネスコのヴァイオリン・ソナタが聞けるのも嬉しい限り。この曲の初演はエネスコがピアノ、ヴァイオリンがティボーという豪華さでした。ボベスコも甘美な音色で語り掛けてくれます。ルーセルのヴァイオリン・ソナタ第1番は、演奏時間が30分を超える超大作。ヴァンサン・ダンディに捧げられた作品です。演奏の機会にも恵まれませんがボベスコがスタジオ録音を遺してくれていたことに感謝です。濃厚な語り物の趣があります。イグナツ・リリアン(1897~1964)は、ユダヤ系のオランダ人。今や忘れられた存在ですが、5曲の交響曲も書いた大物。ボベスコとは親交もあり、この録音に結び付いたものと思われます。10数分の短い作品ですが、中々の美作品です。ラヴェルとも近しい関係にあったスペインのピアニスト、作曲家のホアキン・ニンの「5つの回想」はボベスコが愛奏した傑作です。タイトル通りの郷愁に満ちた、聞いて涙がこぼれるばかりのセンチメンタリズムが最高です。プロコフィエフの第2番もボベスコの十八番として知られております。技巧をひけらかすのではなく、何となくお洒落で瀟洒な名演。これは必携の2枚組となりましょう。
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付
(東武ランドシステム)
「ローラ・ボベスコ&ジャック・ジャンティ、WDRリサイタル録音集」
(1)エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番作品6
(2)ルーセル:ヴァイオリン・ソナタ第1番作品11
(3)イグナツ・リリアン(1897-1964):ヴァイオリン・ソナタ第2番
(4)ホアキン・ニン(1879-1949):古いスペインの様式による5つの回想
(5)プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
【演奏】
ローラ・ボベスコ(Vn),ジャック・ジャンティ(Pf)
【録音】
(1)(4)1964年1月9日,(2)(3)(5)1957年4月5日、ケルン放送第2ホール
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2020年01月20日 15:00