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ペンシルヴァニア産超弩級ヘヴィ・アクト、Code Orange(コード・オレンジ)、約3年振りの新作

Code Orange(コード・オレンジ)

「このアルバムは、自身の中にある個人としての二面性、そして過密ですべてを曝け出し、すべてを消費し尽くすデジタル・ニルヴァーナの中にある社会の二面性と対峙することについて語った作品だ。誰もが自分の意見を持っているが、誰も気にもしない…、心の奥底にある恐怖や不安、後悔といった闇へと続く深みにはまりこみ、その底辺で蠢く怪物を目の当たりにするのさ」 ─ ジャミー・モーガン (dr, vo)

2008年、まだ高校生の時にバンドを結成し、学期の合間を縫ってツアーを行ないながらミスフィッツやアンタイ・フラッグといったアーティストのサポート・アクトなどを務め、2012年にDeathwish Inc.との契約を獲得、そのストレート・フォーワードなハードコア・サウンドとドゥーミーなヘヴィネスで「恐るべき10代」としてアンダーグラウンド・シーンで絶大な支持を得る、ペンシルヴァニアが生んだヘヴィ・アクト、コード・オレンジ。

2017年にRoadrunner Recordsと契約を交わし、移籍第一弾作品『FOREVER』をリリース、獰猛なる混沌が渦巻くヘヴィ・サウンドで大きな話題を呼び、グラミー賞「Best Metal Performance」部門へのノミネート、そしてRolling Stone誌やRevolver誌、The Independent紙といったメディアからも2017年ベスト・アルバムに選出されるなど、アンダーグラウンド・シーン、そしてオーヴァーグラウンド・シーンから非常に高い評価を受ける彼らが、前作より約3年振りとなる最新作『UNDERNEATH』を完成させた!

この最新作『UNDERNEATH』は、メンバーのジャミー・モーガンとグラミー賞受賞歴を持つニック・ラスクリネクツ、そして前作でもタッグを組んだウィル・イップとの共同プロデュースという形でレコーディングが行われ、アディショナル・プログラミングをナイン・インチ・ネイルズやマリリン・マンソンでもプレイするクリス・ヴレンナが担当、ミックスはウィルとメンバーのエリック・”シェイド”・バルデローズ(g, electronics, vo)が担当している。

前作で見せた獰猛な牙が襲い掛かってくるようなカオティック・ヘヴィネスと無機質なノイズが生み出す神経を逆なでするかのような音像、そして極悪グロウルとリーバ・メイヤーズ(g, vo)による不穏なメロディ・ラインが交互に押し寄せてくる楽曲構成、そのすべての要素をさらに研ぎ澄ませ、深遠なる底辺へと堕ちていく感覚とまるでとどまることを知らない人間の欲を空高く積み上げていった塔を空に向かって登っていくかのような感覚を同次元で味わせてくれる、見事なまでに強力で凶悪なアルバムを完成させたのだ。その彼らの新たな音像のすさまじさは、アルバム情報と共に公開された新曲「Underneath」を聴けばわかるだろう。

ここ日本でも確実な盛り上がりを見せるポスト・ハードコア/マスコア・シーン。US、ヨーロッパを中心に破竹の勢いでシーンを駆逐しているこのコード・オレンジは、ここ日本でもシーンの最右翼的バンドとして認知されることは間違いないだろう。ジャミー・モーガン、エリック・”シェイド”・バルデローズ、リーバ・メイヤーズ、そしてドミニク・ランドリナ(g)とジョー・ゴールドマン(b)からなるこのコード・オレンジ。前作やそれ以前の作品ですでに注目していた人の期待をはるかに超え、初めてコード・オレンジに接するオーディエンスを完膚なきまでにノックアウトする強靭さを持つこの最新作をひっさげ、海外ではすでに大型フェスティヴァルへの出演が決定している。ここ日本でも彼らのパフォーマンスを体験できる日を心待ちに、彼らが作り出す混沌としたヘヴィネスに飲み込まれようではないか…。

タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM) PUNK/EMO

掲載: 2020年01月21日 17:43

更新: 2020年01月24日 15:00