豪エロクアンス~2020年2月新譜!C.デイヴィス、バージェス、クナッパーツブッシュ、ケンペン
[Eloquence Classics 公式チャンネルより]
DG、Decca、Philipsの名盤復刻シリーズとして絶大なる人気を誇る「オーストラリア・エロクアンス」シリーズ。2020年2月はC.デイヴィスのモーツァルトとドヴォルザーク、バージェス指揮のイートン・クワイアブック、クナッパーツブッシュのブルックナー、ケンペンのフィリップス録音全集というラインナップです!
(タワーレコード)
伝統を重んじつつ、それにとらわれないデイヴィスのモーツァルト
フーベルト・バルワーザー/サー・コリン・デイヴィス~モーツァルト:フルート協奏曲&交響曲集
サー・コリン・デイヴィスと半世紀にわたり連携していたロンドン交響楽団との、初期の頃にフィリップスに録音された3つのモーツァルト・アルバムから。初CD化を含みます。
デイヴィスはベルリオーズ、シベリウス、ティペットで有名ですが、モーツァルトの音楽を特に好んでいました。モーツァルトの交響曲、協奏曲、セレナードはデイヴィスの初期の録音のかなりの部分を占めていました。1960年代初期よりロンドン交響楽団と定期的に演奏するようになり、まもなく交響曲第39番と第40番をスタジオ録音しました。それから40年、デイヴィスとオランダのフィリップス・レーベルとの関係が続きました。交響曲第25番、第29番、第32番の録音が1963年に行われ、これらの録音は“若者”のモーツァルトとして歓迎されました。伝統を重んじながら、それにとらわれない演奏です。
フルート奏者はオランダ生まれのドイツのフーベルト・バルワーザー。フィリップスには、ソリストとして、またロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者として、レーベルの初期のころから録音を行っていました。
(ユニバーサルミュージック/IMS)
収録予定
モーツァルト:
《CD 1》1) フルート協奏曲第1番ト長調K.313*、2) フルート協奏曲第2番ニ長調K.314*、3) フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調K.315*、4) 交響曲第39番変ホ長調K.543*
《CD 2》交響曲1) 第25番ト短調K.183、2) 第29番イ長調K.201*、3) 第32番ト長調K.318(序曲)、4) 第40番ト短調K.550
*DECCA初CD化
【演奏】
フーベルト・バルワーザー(フルート)(CD 1: 1-3)
サー・コリン・デイヴィス(指揮)ロンドン交響楽団
【録音】
1961年11月(CD 1: 4, CD 2: 4)、1963年11月(CD 2: 1-3)、1964年1月(CD 1: 1-3)、ロンドン
愛情込めて表現される喜び溢れるドヴォルザーク
サー・コリン・デイヴィス~ドヴォルザーク:交響的変奏曲/弦楽セレナード
フィリップスのアルバムからの、ドヴォルザークの傑作の中でも比較的軽めのオーケストラ作品2作。弦楽セレナードは世界初CD化。
サー・コリン・デイヴィスは常にドヴォルザークの音楽に特別の愛情を示していました。彼はトラブルが続いた1960年代初期の苦しい時期の後に、長い間実り多き関係を築いてきたロンドン交響楽団を指揮して、このアルバムを1968年3月に作りました。
『交響的変奏曲』作曲の1年前、1876年にドヴォルザークが作曲した『弦楽セレナード』は、すべての小節から愛情があふれています。この年はしばしば不幸や個人的事件に襲われていた作曲者にとって幸福な時でした。第5交響曲や弦楽五重奏曲第2番に共通する喜びが感じらます。チェコとウィーンの踊りのリズムに溢れ、それらはロンドン交響楽団の弦楽部により柔らかな響きで表現されています。
(ユニバーサルミュージック/IMS)
収録予定
ドヴォルザーク:
1) 交響的変奏曲Op.78、2) 弦楽セレナード ホ長調Op.22*
*DECCA初CD化
【演奏】サー・コリン・デイヴィス(指揮)ロンドン交響楽団
【録音】1968年2月-3月、ロンドン
15世紀末の貴重な原典による美しい合唱曲集
グレイストン・バージェス~イートン・クワイアブック
もうすぐ復活祭ですが、1年を通して聴いていただける『イートン・クワイアブック』の2枚組のアルバムです。これは1960年代にアーゴ・レーベルからリリースされたものに、パーセル・コンソート・オブ・ヴォイセズが15世紀のレパートリーを採り上げた3枚目のアルバムからジョスカン・デ・プレとジョン・ダンスタブルの作品がカップリングされています。歴史的に貴重な『イートン・クワイアブック』の録音として初めてとなる重要なアルバムが新規リマスタリング、初めてCDとしてリリースされます。
『イートン・クワイアブック』は1490年と1502年の間に編纂された、15世紀末と16世紀初期のイギリスの典礼のポリフォニーに関して現存する最も重要な原典です。
演奏は、ロンドンにあるマーガレット・ストリートのオール・セインツ教会からの少年聖歌隊と、2019年に亡くなった創立者グレイストン・バージェスが指揮するパーセル・コンソート・オブ・ヴォイシズです。
気品あふれるダンスタブルの「おお、美しきバラよ」、恩師への心を打つ感謝を捧げたジョスカン・デ・プレの「Déploration sur la Mort Desperata」が聴きものです。。
(ユニバーサルミュージック/IMS)
収録予定
《CD 1》
1) リチャード・デイヴィ:マタイによる主の受難(枝の主日)、ジョスカン・デ・プレ:2) Petite Camusette、3) Cœurs Desolez、4) La Déploration sur la Mort de Johan Okeghem、5) Vive le Roy、6) El Grillo、7) La Bernadina、8) Basies Moy、9) Fortuna Desperata、10) Ave Maria
《CD 2》
1) ワルター・ランビ:処女なる御母は男を知らず、2) ジョン・ブラウン:スターバト・マーテル、3) ジョン・ネスベット:マニフィカト、4) ロバート・ウィルキンソン:サルヴェ・レジーナ、5) ウィリアム・コーニッシュ:聖母マリア、6) ジョン・フォーギナー:喜べ、とげのないバラ、ジョン・ダンスタブル:7) おお、美しきバラよ、8) めでたし、海の星、9) 救い主のうるわしき母、10) 聖なるマリア、不幸な者を助け、11) 来たりたまえ、聖霊よ―来たりたまえ、創造主なる精霊よ
DECCA初CD化
【演奏】
イアン・パートリッジ(テノール)(CD 1: 1)、クリストファー・ケイト(バス)(CD 1: 1)、オール・セインツ・マーガレット・ストリート少年聖歌隊(CD 1: 1, CD 2: 1-6)、グレイストン・バージェス(指揮)パーセル・コンソート・オブ・ヴォイシズ、エリザベス朝コンソート・オブ・ヴァイオルズ(CD1: 2-10, CD 2: 7-11)
【録音】
1967年7月(CD 1: 1, CD 2, 1-6)、1970年10月(CD 1: 2-10, CD 2: 7-11)、ロンドン
作曲者と指揮者の強い結びつきから生まれる壮大な交響曲集
ハンス・クナッパーツブッシュ~ブルックナー:交響曲第3-5番、8番
ハンス・クナッパーツブッシュがブルックナーを指揮したデッカ録音を新規リマスタリングし、初めてまとめてリリースします。
1950年代と60年代のレコード収集家にとって、ブルックナーとクナッパーツブッシュの名前は同義語であるかのような強い結びつきがありました。威厳があって壮大なブルックナーの交響曲はいつもゴシック大聖堂にたとえられていました。
クナッパーツブッシュは1954年に第3番でデッカにブルックナーの録音を始め、すぐに第4番、第5番も同じくウィーンで続けて録音されました。ウエストミンスターに録音された第8番(1963年)も含む4枚組です。
収録予定
ブルックナー:交響曲
《CD 1》第3番ニ短調
《CD 2》第4番変ホ長調『ロマンティック』*
《CD 3》第5番変ロ長調
《CD 4》第8番ハ短調(シャルク改訂版)
*DECCA世界初CD化
【演奏】
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1-3)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(4)
【録音】
1954年4月(第3番)、1955年3月(第4番)、1956年6月(第5番)、ウィーン、1963年1月(第8番)ミュンヘン
個性溢れるオランダの指揮者ケンペン初のフィリップス全録音のBOXセット
パウル・ファン・ケンペン~フィリップス録音全集
オランダのパウル・ファン・ケンペンは非常に個性的な指揮者として知られています。ウィレム・メンゲルベルク、ベルナルト・ハイティンクと並び、演奏会及び録音においてコンセルトヘボウ管弦楽団とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の両楽団をたびたび指揮して称賛されていました。今回初めて発売されるフィリップス録音の全集、CD10枚組ではケンペンの新たな一面を発見できます。クラシックのレパートリーの他、珍しい音楽も加わり、初めてCDとなる録音も含まれています。比較的短いキャリアであるにも関わらず、レパートリーは驚くほど広範囲にわたっています。
ケンペンは1893年に生まれ、ヴァイオリニストとして研鑽を積み、17歳でメンゲルベルク率いるロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の団員となりました。1930年代オランダ、ドイツのオーケストラを指揮し、1942年ヘルベルト・フォン・カラヤンの後任として、アーヘン市立歌劇場の音楽監督に就任しました。
このBOXでの最も初期の録音は1947年7月に行われたミラノ・スカラ座管弦楽団とのワグナーの序曲2曲です。ケンペンは1955年に62歳で亡くなっているので、他の曲はすべて1950年代前半ということになります。オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との実り多い関係から生まれた演奏の数々の他、パリのコンセール・ラムルー管弦楽団との序曲、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団とのヴェルディの『レクイエム』、オランダのソプラノ歌手グレ・ブロウウェンスティンなど国際的なソリストとの共演も収録されています。
オリジナル・ジャケット仕様。新規リマスタリング。限定盤。
(ユニバーサルミュージック/IMS)
収録予定
《CD 1》* 1) ウェーバー:歌劇『オベロン』序曲、2) ヴェルディ:歌劇『運命の力』序曲、3) マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲、ワーグナー:歌劇『ローエングリン』より4) 第1幕への前奏曲、5) 第3幕への前奏曲、6) 婚礼の合唱、7) タンスマン:オラトリオ『預言者イザヤ』
【演奏】コルネリス・カルクマン(テノール)(7)、オランダ・オペラ合唱団(6)、オランダ放送フィルハーモニー合唱団(7)、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1951年、アムステルダム(1-6)、1955年、ヒルフェルスム(7)
《CD 2》* オッフェンバック:歌劇『ホフマン物語』より1)「美しい夜、おお、恋の夜よ」、2)「生垣には、小鳥たち」、3)「きらめけ、ダイヤモンドよ」、4) グノー:歌劇『ファウスト』より「この土地を去る前に」、5) マイアベーア:歌劇『ディノラー』より「影の歌」、6) ウェーバー:歌劇『オベロン』より「海よ、巨大な怪物よ」、7) スッペ:歌劇『美しきガラテア』より「Ja, Wenn die Musik nicht w?r!」、8) J.シュトラウス2世:喜歌劇『こうもり』より「私の公爵様」、ヴェルディ:9) 歌劇『アイーダ』より「エジプトに栄光あれ」(凱旋の合唱)、歌劇『ナブッコ』より10)「祭りの晴れ着がもみくちゃ」、11)「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」、歌劇『リゴレット』より12)「Ah! Solo per me l’infamia...Piangi fanciulla」13)「女心の歌」、14) 歌劇『イル・トロヴァトーレ』よりミゼレーレ「主よ、憐れみたまえ―すでに死は近づき」、15) マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より「ママも知るとおり」、16) レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』より「衣装をつけろ」、プッチーニ:歌劇『トスカ』より17)「妙なる調和」、18)「歌に生き、恋に生き」"【演奏】グレ・ブロウウェンスティン(1, 6, 14, 15, 18)、エルナ・スポーレンベルク(2, 5, 7, 8, 12)(ソプラノ)、Lidy van der Veen(メッゾ・ソプラノ)(1)、フランス・フローンス(テノール)(13, 14, 16, 17)、テオ・バイル(バリトン)(3, 4, 12)、オランダ・オペラ合唱団(1, 7-11)、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1951年、アムステルダム
《CD 3》1) レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』間奏曲*、チャイコフスキー:2) 交響曲第6番ロ短調Op.74『悲愴』、3) 幻想序曲『ロメオとジュリエット』、4) スラヴ行進曲Op.31
【演奏】オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団(1)、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(2-4)
【録音】1951年、アムステルダム
《CD 4》チャイコフスキー:1) 交響曲第5番ホ短調Op.64、2) イタリア奇想曲Op.45、3) 大序曲『1812年』Op.49、4) シューベルト:軍隊行進曲第1番ニ長調D733(E.ギローによる管弦楽編)、5) J.シュトラウス1世:ラデツキー行進曲Op.228
【演奏】ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
【録音】1951年、アムステルダム
《CD 5》1) ベートーヴェン:『献堂式』序曲Op.124、2) メンデルスゾーン:『フィンガルの洞窟』序曲、3) ロッシーニ:『ウィリアム・テル』序曲、ブラームス:4) 大学祝典序曲Op.80、5) ハンガリー舞曲集WoO1より第1・3・5・6・17-21番、6) ベルリオーズ:『ベンヴェヌート・チェッリーニ』序曲Op.23
【演奏】ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1952年(1, 4, 5)、1951年(2, 3, 6)、ベルリン
《CD 6》ベートーヴェン:交響曲1) 第3番変ホ長調Op.55『英雄』、2) 第8番ヘ長調Op.93
【演奏】ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1951年(1)、1953年(2)、ベルリン
《CD 7》1) ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92、2) レーガー:ヒラーの主題による変奏曲とフーガOp.100
【演奏】ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1953年(1)、1951年(2)、ベルリン
《CD 8》1) メンデルスゾーン:『夏の夜の夢』序曲Op.21*、2) ロッシーニ:歌劇『ウィリアム・テル』序曲*、3) ドニゼッティ:『連帯の娘』序曲*、4) ロッシーニ:歌劇『セビリャの理髪師』序曲*、5) チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調Op.48
【演奏】コンセール・ラムルー管弦楽団
【録音】1953年(1)、1955年(2-5)、パリ
《CD 9-10》1) チャイコフスキー:組曲第4番Op.61『モーツァルティアーナ』、2) ヴェルディ:レクイエム、ワーグナー:3) 歌劇『タンホイザー』序曲*、4) 歌劇『さまよえるオランダ人』序曲*
【演奏】グレ・ブロウウェンスティン(ソプラノ)(2)、マリア・フォン・イロスヴァイ(コントラルト)(2)、ペトル・ムンテアヌー(テノール)(2)、オスカー・チェルヴェンカ(バス)(2)、サンタ・チェチーリア国立アカデミー合唱団(2)、コンセール・ラムルー管弦楽団(1)、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団(2)、ミラノ・スカラ座管弦楽団(3, 4)
【録音】1955年、パリ(1)、1955年、ローマ(2)、1947年、ミラノ(3, 4)
*DECCA初CD化
【演奏】パウル・ファン・ケンペン(指揮)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2020年01月28日 00:00