ロンドン響のメンバーによる打楽器アンサンブル「LSOパーカッション・アンサンブル」がジャズに挑む!『カルテット・クインテット』
超絶の集団LSOパーカッション・アンサンブルがジャズに挑戦!
名門ロンドン交響楽団の打楽器パートを担う6人による超絶集団LSOパーカッション・アンサンブルお待ちかねの新譜登場です。
前作は「木片のための音楽」をはじめとするライヒ作品集(LSO5073)で、その切れ味よい演奏とポップな感覚で高く評価されました。
今回はライヒの別作品のほか、ジャズ界の大物チック・コリア、ジョー・ロック、小曽根真、ギレルモ・シムコックらの作品をとりあげているのに注目です。
パーカッションとは言え、ヴィブラフォン、マリンバ、ピアノという音階のある楽器が中心なためメロディや和音も充実。チック・コリアと小曽根作品はゲイリー・バートンのために書かれているうえ、シムコックの組曲は、彼お気に入りのウェザー・リポート、イエロー・ジャケッツ、ステップ・アヘッドをはじめとするジャズ史の大物のメロディに基づいているため、ジャズかフュージョンを思わすカッコ良さが新鮮。シムコック自身がピアニストとして参加しているのも贅沢です。
LSOパーカッション・アンサンブルの妙技は、本業のロンドン交響楽団でホルストの「惑星」やラヴェル作品の録音でもお馴染み。正確無比でエネルギーに満ちた演奏もさることながら、交響曲のような構成感は名オーケストラでの経験ならでは。
DSD256fs録音による鮮やかな音響も特筆。響きのブレンドの美しさはもちろんながら、目の前で演奏しているようなリアルな息遣いを感じます。オーディオ・ファンにも超オススメです。
(キングインターナショナル)
『カルテット・クインテット』
【曲目】
1.スティーヴ・ライヒ:カルテット
2.チック・コリア(キャリントン編):デュエット組曲
3.ジョー・ロック:Her Sanctuary
4.小曽根真(キャリントン編):Kato’s Revenge
5.ギレルモ・シムコック:打楽器五重奏のための組曲
【演奏】
LSOパーカッション・アンサンブル
ギレルモ・シムコック(ピアノ)
【録音】
2018年3月2、3、11日、2019年2月1-3日
ジャーウッド・ホール(セント・ルークス)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2020年03月04日 00:00