John Scofield(ジョン・スコフィールド)|初のECMリーダー作品はトリオ編成による13年振りのアルバム『Swallow Tales』
マイルス・デイヴィスからジョン・メイヤー、ロバート・グラスパーまで幅広い共演歴を誇り、これまでEnja, Impulse, Blue Note, Verve, Emarcy, Gramavisionなどの様々なジャズ・レーベルで作品を録音してきたヴェテラン・ギタリスト、ジョン・スコフィールドの最新作は、1979年から組んでいるスティーヴ・スワロウとのトリオ作品でありジョン・スコフィールド初のECMリーダー作品『Swallow Tales』。
『Swallow Tales』は、バークリーの学生だった20歳で出会ってから40年以上、さまざまなバンドで共に演奏してきた友人/メンター、スティーヴ・スワロウの音楽を祝し本人も交えトリオで録音。
リーダー作ではないが、これまでECMではマーク・ジョンソン率いるBass Desires Groupの2作品1985年録音の『Bass Desires』1987年録音『Second Sight』 でビル・フリゼールと共にフロントラインで共にリード・ギターを担当したり、2004年のマーク・ジョンソン3作目 『Shades of Jade』 (2004年録音)で仲のいいバンド・メイト、ジョー・ロヴァーノとともに参加する一方でライヴ2枚組 『Saudades』 (2004録音) , では Jack DeJohnetteと Larry GoldingsなどとTrio Beyondのメンバーとして参加するなど多くはないが際立ったECM作品にこれまで参加してきている。
「これらの曲が大好きです」と断言するスコフィールド。本作品は全曲スティーヴ・スワロウ楽曲で、スタンダードになった曲からあまり知られていない作品を含む幅広い楽曲で構成されている。スコフィールドとスワロウの関係の強さは、どの瞬間明白でスコフィールド五曰く、「一緒に演奏しているとときどき大きなギターのように思えることがある、ベースと私のギターのパートが一緒になったように思えるんだ」とのこと。
1990年以降スコフィールドのバンドに参加するようになったビル・スチュアートがドラムを担当。スチュアートは相互作用のあらゆる細部に注意を払っており、「ビルがしていることは、ただドラムを演奏する以上のこと。彼は音楽に例えるとメロディックな声であり、対位法で演奏し、コンピングし、そして激しくスウィングもする。このジャイアンツ2人が俺のベストを引き出してくれるんだ。」と話す。
スワロウのコンポジションに関して、スコフィールド曰く「インプロヴィゼーションのための完璧な乗り物を作る。変化は常に興味深いものだが、実はあまり面白くない! それらは理にかなっているリズムで、現実に基づいている。 彼らは決して単なる知的運動ではなく、とてもメロディック。 「曲」ではなく、すべて「歌」なのだ。 それらはすべて歌うことができるものなんだ。
収録曲目 :
1. She Was Young
2. Falling Grace
3. Pourtsmouth
4. Awful Coffee
5. Eiderdown
6. Hullo Bolinas
7. Away
8. In F
9. Radio
掲載: 2020年06月01日 15:32