スロヴェニアのリュート奏者ボル・ズリヤン~ジョン・ダウランド:リュート独奏作品集
[Bor Zuljan 公式チャンネルより]
新世代のリュート弾きが紐解く、ダウランドの新しい魅力
1987年スロヴェニア生まれのボル・ズリヤン。リュートはもちろんビウエラ、ウードといった撥弦古楽器を弾くかたわら、ギターを操ってジャズのインプロビゼーションもこなすなど、まさに新世代のミュージシャンといえるでしょう。自ら率いるアンサンブル、ラ・リラによるゴルザニス作品集(A450)や、バリトン歌手ロマン・ボクレールとのジョスカン・デ・プレ(RIC403/NYCX10071)などにより、既に高い評価を得ている彼が、今回満を持して初のソロ・アルバムをリリースします。
ジョン・ダウランドが残したリュート独奏曲、あるいはリュート歌曲の編曲を集めたこのアルバムは、伝統的な奏法と解釈を踏まえたうえで多声部の絡み合いを自在にコントロールしつつ、モダンな感性で旋律を流れるように歌い上げるという、個性的でありながらも現代の音楽ファンに広く受け入れられる仕上がりとなっています。この一枚により、ダウランドの魅力が改めて広く認知されることとなるでしょう。
使用楽器はスタンダードなテノール・リュート。チューニングは現在一般的なGではなく、1600年前後に一般的であったと考えられるFを採用しています。
(ナクソス・ジャパン)
『夢想』~ジョン・ダウランド:リュート独奏作品集
【曲目】
ジョン・ダウランド(1563-1626):
1. 幻想曲 (P71)
2. 夢
3. 夢想 (P73)
4. 彼女は許してくれるだろうか - いと高貴なるエセックス伯ロバートのガリアード
5. 前奏曲
6. 夢想 (P5)
7. ラクリメ (あふれよ、わが涙)
8. 夢想「はかなき望み」
9. ラクリメによるガリアード
10. 夢想 (P6)
11. ムッシューのアルメイン
12. 幻想 (P1a)
13. いと高貴なるクリフトン夫人の精神
14. ハンドソン夫人のパフ
15. ジョン・スミス卿のアルメイン
16. 幸運
17. 夢想 (P7)
18. 別れ
【演奏】
ボル・ズリヤン(リュート)
使用楽器: 8コース へ調リュート
1582年ヴェネーレ制作を元にした2012年プラハのイルジー・チェペラーク制作
【録音】
2020年2月 サンジェルマン教会、ジュネーヴ、スイス
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2020年07月22日 00:00