コパチンスカヤ&カメラータ・ベルン、ガベッタ参加『照らし出された快楽』~弦楽合奏の20世紀
[Alpha Classics 公式チャンネルより]
頼れる俊英たちとコパチンスカヤによる次なる冒険。ソル・ガベッタ参加!
世界各地のステージに素足で現れ、他の誰にも成しえない音楽体験で客席を魅了し、アルバム発表ごとに話題騒然の企画を実現してきた21世紀的唯一無二のヴァイオリニスト、パトリツィア・コパチンスカヤ。2020年秋にはイル・ジャルディーノ・アルモニコとタッグを組み、古楽器演奏への愛着を独特の形で結晶させた『ヴィヴァルディ、その先へ』(Alpha624/国内仕様NYCX-10161)で大いに注目を集めたところ、その興奮も冷めやらぬうちに次のアルバムが発表されます。
20世紀屈指の異才画家ダリの初期作品『照らし出された快楽 Plaisirs illumines』(1929/短編映画『アンダルシアの犬』にも登場)に着想を得た現代スペインの作曲家コーイの二重協奏曲(チェロに名手ガベッタが客演!)を表題に、現代ハンガリーを代表する室内楽作品にアルゼンチンのヒナステラを加えた選曲からして、コパチンスカヤの明敏な感性が窺えます。彼女のアルバム『つかの間と、永遠と』(Alpha545/国内仕様NYCX-10086)でも鮮烈な存在感を示したカメラータ・ベルンは、曲によってメンバーがソロでも抜群のパフォーマンスを披露。数十年前のバロックの名盤群からは想像もつかないほどみずみずしい音を紡ぐソリスト集団への変貌は、コパチンスカヤという希有の触媒的ソリストとの共演あればこそでしょう。そうした交感力が絶好の刺激を導き出したアルバム、彼女からますます目が離せません!
シャーンドル・ヴェレシュ(1907-1992):
1-3. 12の弦楽器のための協奏的音楽(ムジカ・コンチェルタンテ) - カメラータ・ベルンに捧ぐ
ジェルジ・クルターグ(1926-):
4. しるしVI (『サイン、ゲームとメッセージ』より) - 弦楽三重奏のための
パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)
マルコ・ミレンコヴィチ(ヴィオラ)
トーマス・カウフマン(チェロ)
アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):
5-8. 弦楽のための協奏曲 作品33
ベーラ・バルトーク(1881-1945):
9. 2挺のヴァイオリンのためのピツィカート二重奏曲
ソーニャ・シュタルケ、パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)」
ジェルジ・リゲティ(1923-2006):
10. バラードとダンス - 2挺のヴァイオリンのための
パトリツィア・コパチンスカヤ、カン・スヨン(ヴァイオリン)
フランシスコ・コーイ(1985-):
11-14. 照らし出された快楽 - ヴァイオリン、チェロと室内管弦楽のための二重協奏曲
15. ラルラうた LalulaLied
パトリツィア・コパチンスカヤ(声&ヴァイオリン)
カン・スヨン(ヴァイオリン)
ケティ・シュトイリ(コントラバス)
即興
16. カメラータの鳥たち
カメラータ・ベルン
パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)
ソル・ガベッタ(チェロ)、
ランシスコ・コーイ(指揮)…11-14
録音: 2019年6月 スイス放送(SRF)チューリヒ放送局
[日本語解説付き]
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2020年10月30日 16:00