Lords Of Black(ローズ・オブ・ブラック)|ロニー・ロメロ率いるバンド4枚目のアルバム『Alchemy of Souls Pt. I』
レインボーやヴァンデンバーグのヴォーカリストでもあるロニー・ロメロ率いるローズ・オブ・ブラックが4枚目のアルバムをリリース。今回もキャッチー、メロディック、時にプログレッシヴと、その世界観は全開。超一流ヴォーカリストの絶品パフォーマンスを聞き逃すな。
今メタル界で最も引っ張りだこのヴォーカリストと言えば、ロニー・ロメロだろう。リッチー・ブラックモア、エイドリアン・ヴァンデンバーグといったスーパースターたちがこぞってその歌唱力に惚れ込み、結果彼はレインボー、ヴァンデンバーグ両バンドの正式ヴォーカリストの座に収まっている。最近ではマイケル・シェンカー・フェストのアルバムにゲスト参加。昨年9月には、METAL WEEKENDで来日。若井望とともにMETAL SOULSとして、並外れたパフォーマンスを披露したことも記憶に新しい。
チリで生まれ育ったロニーは、08年にスペインに移住。そして14年、ギタリストのトニー・ヘルナンドと共に結成したのが、このローズ・オブ・ブラックだ。同年、バンド名を冠したアルバムでデビュー。翌15年、そのパフォーマンス動画を見たレインボー・サイドがロニーに接触。オーディションを無事通過したロニーは、晴れてレインボーの正式ヴォーカリストの座を手にしたのである。ローズ・オブ・ブラックもイタリアの大手、フロンティアーズ・レコードと契約し、16年にセカンド・アルバム『II』をリリース。この年、彼らはラウドパークにもやって来ている。18年にはサード・アルバム『アイコンズ・オブ・ザ・ニュー・デイズ』をリリース。若井望とのDESTINIA、マグナス・カールソンとマイク・テラーナとのプロジェクトのザ・フェリーメン、ゴットハードのレオ・レオーニとのコアレオーニなど、八面六臂の活躍を見せたロニーであったが、19年、突如ローズ・オブ・ブラックからの脱退を発表。ファンを驚かせた。
バンドの顔を失い、窮地に立たされたローズ・オブ・ブラックであるが、この度4thアルバム『アルケミー・オブ・ソウルズ パートI』をリリースする。さすがにロニー・ロメロの穴埋めは困難。数多くのオーディションを行い、実際2人の新しいシンガーでライヴもやってみた。だが、ロニー無しではバンドは成立しないという結論に達した彼らは、改めて彼を説得。その熱い想いに打たれたロニーは、復帰を決意したのだ!キャッチーでメロディック、そして時にプログレッシヴ。本作でもローズ・オブ・ブラック・ワールドは全開。ロニーが復帰を決意した理由の1つが、新曲のクオリティの高さだったというのだから、本作が新たなる傑作に仕上がっていることは容易に想像できるだろう。リッチー・ブラックモア、エイドリアン・ヴァンデンバーグ、マイケル・シェンカーといった名だたるアーティストたちが認めたロニーの歌声にも、ますます磨きがかかっている。『アルケミー・オブ・ソウルズ パートI』は全ヘヴィメタル/ハードロック・ファン必聴の作品だ。
国内盤CD
日本語解説書封入 / 歌詞対訳付
日本盤限定ボーナストラック収録
輸入盤CD
輸入盤LP
【収録曲】
01. ダイイング・トゥ・リヴ・アゲイン
02. イントゥ・ザ・ブラック
03. デリヴァレンス・ロスト
04. サクリファイス
05. ブライテスト・スター
06. クローサー・トゥ・ユア・フォール
07. シャドウズ・キル・トゥワイス
08. ディジーズ・イン・ディスガイズ
09. タイズ・オブ・ブラッド
10. アルケミー・オブ・ソウルズ
11. ユー・ケイム・トゥ・ミー
《日本盤限定ボーナストラック》
12. ユー・ケイム・トゥ・ミー(オルタナティヴ・ヴァージョン)
【メンバー】
ロニー・ロメロ(ヴォーカル)
トニー・ヘルナンド(ギター)
ダニ・クリアード(ベース)
ジョー・ニューンツ(ドラムス)
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2020年11月06日 11:12