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イヴァン・イリッチによるアントワーヌ・ライシャ(ライヒャ)再発見シリーズ第3弾!“変奏の技法、またはピアノのための57の変奏曲”

イヴァン・イリッチ

ベートーヴェンと同年生まれの友人で、今年生誕250周年を迎えたライシャ(ライヒャ)再発見シリーズ第3弾!《ゴルトベルク変奏曲》と《ディアベリ変奏曲》の間のミッシング・リンク!

フランスの伝説的名手フランソワ=ルネ・デュシャーブルの門弟、イヴァン・イリッチが力を入れて取り組んでいるアントワーヌ・ライシャの再発見シリーズ、待望の第3集が登場!

第1集のソナタ、第2集のフーガに続きイリッチが第3集で取り上げたのは、演奏時間80分超えの大曲《変奏の技法》。
音楽理論家として実験的な作品にも取り組み「多様性こそが音楽の魂である」と述べたライシャの面目躍如たる作品で、当時としては異例といえる57もの変奏を含んでいます。各変奏はシンプルなものから複雑なもの、ポリフォニックなものからそうでないものまで、多様性とオリジナリティに富んでおり、ライシャがハイドンやベートーヴェンの同時代人であるだけでなく、ショパン、シューマン、アルカン、リストの先駆者でもあるということが強く感じられる作品となっています。
イリッチ自身はこの作品をバッハの《ゴルトベルク変奏曲》とベートーヴェンの《ディアベリ変奏曲》の間のミッシング・リンクであると評しており、実際《ディアベリ変奏曲》にはライシャの影響を見て取ることができます。

チェコ出身、ドイツとフランスで活躍したアントワーヌ・ライシャ(1770-1836)(チェコ語ではアントニーン・レイハ、ドイツ語ではアントン・ライヒャ)は、ベートーヴェンと同年の生まれで生涯にわたっての友人でもあった作曲家、教育者、理論家。演奏からは身を引き作曲に生涯を捧げ、数多くの実用的な理論書を残し、パリ音楽院では作曲科の教授としてリストやベルリオーズ、フランク、グノーらを教えました。ベルリオーズはレイシャの作品について「未出版のものが数多く眠っており、中には音楽芸術にとって最も重要なものが含まれる」とコメントしています。
(東京エムプラス)

『再発見のライシャ Vol.3』
【曲目】
アントワーヌ・ライシャ(1770-1836):変奏の技法、またはピアノのための57の変奏曲 Op.57

【演奏】
イヴァン・イリッチ(ピアノ)

【録音】
2020年2月23日-25日、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年11月20日 00:00