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ルイ・クープラン作と言われるクラヴサン作品と、2人の弟との関連を探る好企画!ブリス・サイー~『クープラン氏のクラヴサン曲集』


[Outhere Music 公式チャンネルより]

ルイ・クープランと「その兄弟」?フランスの俊英が謎多きクラヴサン芸術の真相に迫る

フランスのクラヴサン(チェンバロ)音楽といえば、1668年生まれのフランソワ・クープランが「大クープラン」として有名ですが、ルイ・クープランはその伯父であり、鍵盤奏者の家系として知られたクープラン一族でも、最も早くからクラヴサンのための独奏曲を書き残した一人。
しかし生前に曲集を出版することはなく、手稿譜を通じて後世に伝わった作品には謎も多くありました。特に重要な史料のひとつボーアン写本に収録されている曲は、多くの場合「クープラン氏」とだけ記され、ルイの作品と特定できない場合もあります。
彼には二人の弟がおり、大クープランの父シャルルやその兄フランソワ(1世)も鍵盤奏者だったため、彼らの作品がそこに交じっていても不思議はありません。

Ricercarレーベルに声楽・室内楽を交えた大クープラン作品集(RIC387)も録音しているフランスの俊英ブリス・サイーは、そうした前提のもと3人のクープラン兄弟全員に意識を向けつつ、ボーアン写本に含まれる「クープラン」名義の作品をいくつかの組曲にまとめるかたちで新たな録音を世に送り出しました。

巨匠レオンハルトからも信頼を受けていた現代の名工エミール・ジョバンが再現した、17世紀フランス南部製のクラヴサンをモデルとする銘器を用い、一音ごと味わい深い音運びでじっくり読み解かれるその音楽は、果たして三兄弟の誰のものか……サイー自身の書き下ろしによる解説も充実しており、古楽愛好家にファンの多いルイ・クープランの録音史に新たな一歩を刻んだと言ってよいアルバムに仕上がっています。
(ナクソス・ジャパン)

『クープラン氏のクラヴサン曲集 ~ルイ・クープランと二人の弟~』
【曲目】
ルイ・クープラン(1626頃-1661)
フランソワ・クープラン1世(1631頃-1710頃)
シャルル・クープラン(1638-1679)

ニ調の小品集(組曲)
1. プレリュード(1)
2. アルマンド(36)
3. クラント(42)
4. クラント(43)
5. サラバンド(51)
6. カナリー(52)
7. ラ・パストゥレル(羊飼い女)(54)
8. シャコンヌ(55)
9. ヴォルト(53)

10. パヴァーヌ 嬰ヘ短調(121)

ホ-イ調の小品集(組曲)
11. プレリュード(14)
12. 平穏のアルマンド(63)
13. クラント(64)
14. サラバンド(65)
15. ラ・ピエモンテーズ(ピエモンテ風)(103)

ハ調の小品集(組曲)
16. プレリュード(9)
17. アルマンド「ラ・プレシューズ(貴重)」(30)
18. クラント(31)
19. クラント(16)
20. サラバンド(32)
21. サラバンド(25)
22. ジグ(33)
23. パサカーユ(27)
24. ムニュエ(メヌエット)(29)

※数字はブルース・ガスタフソン監修『ボーアン写本』ファクシミリ版での作品記載番号
【演奏】
ブリス・サイー(クラヴサン)

使用楽器:トゥルーズのヴァンサン・ティボー
17世紀後半製作モデルに基づくエミール・ジョバンによる再現楽器(2005年製作)

【録音】
2020年5月、モンジェルー城(フランス北部ヴァル・ドワーズ県)

輸入盤

 

国内仕様盤

[日本語解説付き]

 

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年12月22日 00:00