The Specials（ザ・スペシャルズ）｜セカンドにしてラスト・アルバム『More Specials』が発売40周年記念ハーフスピード・マスタリングでのアナログ発売

スカとパンクを融合させたサウンドで、2トーンの一大ムーブメントを起こしたザ･スペシャルズ。 2019年には約37年振りとなるニュー・スタジオ・アルバム『ENCORE』が全英アルバム・チャートの1位を獲得し、その未だ健在ぶりをシーンにアピールしたのも記憶に新しいところだ。

その彼らのセカンドにして（再結成前の）ラスト・アルバムが、発売40周年を記念して最新リマスター＆エキストラ・スペシャルなボーナス7インチ・シングルを加えた3枚組アナログとして復活した。しかもオリジナル・アルバムは、オリジナル・マスター・テープを使用し、アビーロード・スタジオでハーフスピード・マスタリング＆カッティングされた45rpmの2枚組アナログ・レコードで発売となる。ハーフスピード・マスタリングを手掛けるのは、高音質なサウンドで極めて高い評価を集めているマスタリング／カッティングエンジニア、マイルス・ショーウェル。本作は、とことん最高の音に拘ったリイシューとなっているのだ。

1980年にリリースされた『MORE SPECIALS』。スカ、パンクに加え、ラウンジ･ミュージックの要素も加わり、音楽的な幅の広がりを感じさせる本作からは、｢ドゥ･ナッシング｣、｢ステレオ･タイプ｣、そして｢ラット･レイス｣などの全英TOP10シングルが生まれている。

また、オープニングを飾る｢エンジョイ･ユアセルフ(Enjoy Yourself)｣ではゴー･ゴーズのメンバーがバック･コーラスに、そして｢哀しきディスコ･レイディ(ヘイ!リトル･リッチ･ガール)(Hey, Little Rich Girl)｣では、ザ･マッドネスのリー･ジェイ･トンプソン、｢もうウンザリだ(I Can’t Stand It)｣ではレーベル･メイトでもあるボディースナッチャーズのローダがフィーチャーされている。

ボーナス7インチに収録されているのは、オリジナル・アルバムの発売時に初回生産分にのみ封入されていたボーナス7インチ・シングルを再現したもの。A目にには、「Braggin' & Tryin' Not To Lie」、B面には「Rude Boys Outa Jail 」。いずれも2009年のリマスター音源なのも嬉しいところだ。

【収録曲】
LP1
Side A
01. Enjoy Yourself (It's Later Than You Think) [2020 Remaster]
02. Man At C & A (2020 Remaster)
03. Hey, Little Rich Girl (2020 Remaster)
Side B
01. Do Nothing (2020 Remaster)
02. Pearl's Cafe (2020 Remaster)
03. Sock It To 'Em J.B. (2020 Remaster)

LP2
Side A
01. Stereotypes / Stereotypes Pt.2 (2020 Remaster)
02. Holiday Fortnight (2020 Remaster)
Side B
01. I Can't Stand It (2020 Remaster)
02. International Jet Set (2020 Remaster)
03. Enjoy Yourself (Reprise) [2020 Remaster]

7 INCH
Side A
01. Braggin' & Tryin' Not To Lie (2020 Remaster)
Side B
01. Rude Boys Outa Jail [Version] (2020 Remaster)