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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.109

キース・ジャレット『メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー』(1999)

KJ

キース・ジャレット(p)

1998年12月、ケイヴライト・スタジオにて録音

曲目:
01.愛するポーギー
02.アイ・ガット・イット・バッド
03.ドント・エヴァー・リーヴ・ミー
04.サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー
05.マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ
06.ブレイム・イット・オン・マイ・ユース~
07.サムシング・トゥ・リメンバー・ユー・バイ
08.ビー・マイ・ラヴ
09.シェナンドー
10.アイム・スルー・ウィズ・ラヴ

【アルバム紹介】
1.難病による活動休止後、キース・ジャレットが奇跡の復活を遂げた記念碑的なアルバム
2.心が洗われるようなクワイエットで美しいソロ・ピアノの演奏
3.全曲、ロマンティシズム漂うスタンダード・ナンバー

100回目達成記念「90年代の名盤特集」の最終回は、20世紀が終わりを告げようとしている1999年にリリースされた、ピアニストのキース・ジャレットのソロ・ピアノ・アルバムです。

慢性疲労症候群という難病により、1996年から演奏活動を休止していたキース・ジャレットが奇跡の復活を遂げた記念碑的なアルバムとして、リリース後から人気の高い一枚で、今や70年代のソロ・ピアノの傑作『ケルン・コンサート』に並ぶ代表作となっています。

心が洗われるようなクワイエットで美しいソロ・ピアノの演奏は、それまで饒舌にインプロヴィゼーションを繰り広げるイメージのキース・ジャレットの新たな一面を提示し、言葉少なに語り掛けるようなプレイには感動を覚えます。

また自身のソロ・ピアノ作としては初めて全曲スタンダード曲を取り上げていることも発売当時話題となり、ロマンティシズム漂う楽曲は捨て曲ゼロと言える名演ばかりです。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
名スタンダード・バラード“愛するポーギー”。

全曲必聴である本作から1曲選ぶのは困難ですが、ロマンティックなメロディ・ラインを持ち、過去にビル・エヴァンスの名演やニーナ・シモンの名唱で知られるガーシュウィン作曲のこの曲を選んでみました。
イントロもなく、テーマ・メロディが静かに響きはじめる冒頭で、心をつかまれる思いがします。
自由なテンポで、曲想を大切にしながら、切々とピアノを奏でていくキース・ジャレットの心情が映し出された演奏はこの世に存在するあらゆる“美”を集約したかのように感じます。
演奏時間は5分44秒と、楽曲としては十分なスパンがありながら、無駄な音は一音もなく展開してゆき、気づいたら、静かなエンディングをむかえている、そんな演奏になっています。
2020年がまもなく終わります。この一年に経験したことを振り返りながら、この曲から始めて1曲1曲をゆっくり聴いてみてください。来年は希望の年であること願いながら。

国内盤SHM-CD(一般普及盤)

 

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2020年12月25日 10:00