こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

注目アイテム詳細

Astor Piazzolla(アストル・ピアソラ)|生誕100周年を記念し、フィリップスとポリドールに遺した名盤を初UHQCD化

Astor Piazzolla(アストル・ピアソラ)

タンゴを元にクラシック、ジャズの要素を融合させた独自の演奏形態を産み出した作曲家バンドネオン奏者、アストル・ピアソラ。1992年の没後も数多くのミュージシャンに多大な影響を与え続けており、国内外問わずファンは増え続けている。 2021年3月に生誕100周年を迎えるピアソラだが、自身の演奏によるカタログは膨大且つ多岐レーベルにわたっているためなかなか整理された形でリリースされておらず、その概要を把握しづらい状況となっていた。今回は彼がフィリップスとポリドールに遺した7タイトルを初UHQCD化でリイシュー。どれも入手困難になっていたレア・アイテムで、ファンならずとも必見の内容となっている。

「リベルタンゴ」や「ブエノスアイレスの四季」など数々の名曲を生み出し、「タンゴの破壊者」と呼ばれた作曲家 / バンドネオン奏者のアストル・ピアソラ。タンゴを元にクラシック、ジャズの要素を融合させた独自の演奏形態を産み出し、1992年の没後も数多くのミュージシャンに多大な影響を与え続けている。
3月には生誕100周年を迎えるピアソラだが、それを記念してベスト盤、そして彼がフィリップスとポリドールに遺したレア盤のリイシューが3月3日に発売されることが決定。
まずベスト盤『リベルタンゴ~ピアソラ・フォーエヴァー』は、彼の代表曲でもある「リベルタンゴ」や「ブエノスアイレスの四季」など数々の有名曲を、ギターやフルート、オーケストラによる名録音で収録した、ピアソラの最高傑作がすべて網羅された内容。シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団や、マイケル・ティルソン=トーマス指揮ニュー・ワールド交響楽団による「アディオス・ノニーノ」や「タンガーソ」の迫力のあるフル・オーケストラ演奏。また、名匠パトリック・ガロワ(フルート)とョラン・セルシェル(ギター)のデュオによる名作「タンゴの歴史」も必聴。
レア盤リイシューの「フィリップス&ポリドール・イヤーズ」では、ピアソラがフィリップスとポリドールに遺した音源をほぼ網羅する7タイトルを初UHQ-CD化でラインナップ。解説はピアソラ研究の世界的権威である斎藤充正が全タイトルを担当し、資料としても貴重な内容に仕上がっている。シリーズの中でも彼の最高傑作のひとつに数えられる『ニューヨークのアストル・ピアソラ+6』は、今回世界で初めてオリジナル・アートワークを使用したリイシュー。さらに『コラボレーションズ』と『オランピア ‘77』は世界初の単独CD化となるなど、生誕100周年にふさわしい大注目のシリーズとなる。

そしてピアソラの生誕100周年、ベスト盤&リイシューの発売を記念して、ピアソラにゆかりのあるミュージシャンたちからのコメントも到着。ピアソラへの愛にあふれたこれらのコメントを味わいつつ、3月のリリースを楽しみに待とう。

line

1.モダン・タンゴの20年

デビューからの20年間に率いてきた楽団の変遷を自ら再現した1964年の画期的企画。単なる回顧に留まらず、幻の「タンゴ・バレエ」から五重奏団用新曲まで初録音曲も多数収録。

収録曲:
1.曲がり角エル・レコド
2.クリオージョの誇り
3.プレパレンセ用意はいいか
4.インペリアル
5.バンドネオン、ギターとベース
6.ルンファルド
7.タンゴ・バレエ
a)イントロダクション街
b)出逢いキャバレー
c)孤独終曲・街
8.カリエンテ
9.コンテンポラネオ

オリジナル:1964年リリース


line

2.エル・タンゴ

文豪ホルヘ・ルイス・ボルヘスの詩や散文に曲を付け、音楽と文学の劇的な融合が実現。壮大な企画を彩るもう一人の主役は、タンゴ界きっての名歌手エドムンド・リベーロだ。

収録曲
1.エル・タンゴ
2.ハシント・チクラーナ
3.誰かがタンゴに呼びかける
4.あやつり人形
5.ドン・ニカノール・パレーデスに捧ぐ
6.ブエノスアイレスへの内面的頌歌
バラ色の街角の男
7.ロセンド登場
8.ロセンドとルハンの女
9.A)レアル登場
B)レアルとルハンの女のためのタンゴ
10.ミロンガ・ノクトゥルナ
11.バイロンゴ
12.レアルの死~エピローグ

オリジナル:1965年リリース


line

3.ニューヨークのアストル・ピアソラ+6

文化使節として訪れた五重奏団NY公演の成功を受け、帰国後にスタジオ録音した大傑作。ボーナス・トラックとして「ブエノスアイレスの夏」初録音など貴重な6曲を収録。オリジナル・アートワークでの復刻は世界初。

収録曲:
1.悪魔のタンゴ
2.悪魔のロマンス
3.悪魔をやっつけろ
4.10月の歌
5.マルデルプラタ70
6.トード・ブエノスアイレス
7.天使のミロンガ
8.天使の復活
9.ラ・ムーファ
10.ブエノスアイレスの夏
11.ゲートルのリズムで
12.セ・ラムール
13.トレス・サルヘントス
14.革命家
15.アルフレド・ゴビの肖像
*ボーナス・トラック

オリジナル:1965年リリース


line

4.タンゴの歴史第1集/グアルディア・ビエハ

タンゴ勃興期を彩った古典名曲の数々を大編成オーケストラで大胆に料理する企画第1弾。「エル・チョクロ」「ラ・クンパルシータ」がアッと驚く奇抜なアレンジで生まれ変わる。オリジナル・アートワークでの復刻は世界初。

収録曲:
1.エル・チョクロ
2.オホス・ネグロス(黒い瞳)
3.ラ・クンパルシータ
4.ラ・カチーラ
5.ラ・マレーバ
6.わが悲しみの夜
7.ガウチョの嘆き
8.恋人もなく
9.夢の中で
10.バンドネオンの嘆き
11.ボヘミアンの魂
12.淡き光に

オリジナル:1967年リリース


line

5.タンゴの歴史第2集/ロマンティック時代+7

タンゴ名曲の編曲企画第2弾は、ピアソラのルーツと言える好みの音楽家たちの作品中心。ボーナス・トラックとして、頓挫した『第3集/1940年代』用録音など貴重な7曲を収録。オリジナル・アートワークでの復刻は世界初。

>収録曲:
1.タコネアンド(靴音高く)
2.グリセータ
3.酔いどれたち
4.ロカ・ボエミア
5.レクエルド(想い出)
6.ボエド
7.影の中で
8.パンペーロ
9.ラ・レバンチャ
10.愛の夜
11.ウノ
12. スール(南)
13.マレーナ
14.ペルカル
15.私自身の肖像
16.闇の女グラ シエラ
17.バラとツバメたち
*ボーナス・トラック

オリジナル:1967年リリース


line

6.コラボレーションズ(世界初単独CD化)

1974年以降拠点を欧州に移したピアソラと各国の歌手たちとの貴重な共演を 1 枚に編集。ジョルジュ・ムスタキ(ギリシャ)からネイ・マトグロッソ(ブラジル)まで顔ぶれも多彩。

収録曲:
1.島々w/ネイ・マトグロッソ
2.1964(w/ネイ・マトグロッソ
3.創る喜びw/ジョルジュ・ムスタキ
4.ラ・メモワール(w/ジョルジュ・ムスタキ
5.僕の神w/ジョルジュ・ムスタキ
6.太陽と音楽の恋人w/ジョルジュ・ムスタキ
7.コンドルは飛んで行くw/ジョルジュ・ムスタキ
8.私は瞬間ごとに私の死を生きるw/マリ・ポール・ベル
9.マグダラのマリア(w/アンドレ・ヘラー
10.年老いたピエール(w/アンドレ・ヘラー

1975~1985年録音


line

7.オランピア77(世界初単独CD化)

短命に終わった1970年代“エレクトリック・ピアソラ”期では最高の内容を誇る白熱のライヴ。息子ダニエルや故国のロック系若手と「リベルタンゴ」「アディオス・ノニーノ」を披露。

収録曲:
1.リベルタンゴ
2.メディタンゴ
3.シータ
4.アディオス・ノニーノ
5.ビオレンタンゴ

オリジナル:1977年リリース


ピアソラ の生誕100周年を祝うベスト盤

リベルタンゴピアソラ・フォーエヴァー

「リベルタンゴ」や「ブエノスアイレスの四季」などの名曲を生み出し、「タンゴの破壊者」と呼ばれたアストル・ピアソラ。彼の生誕100周年を祝し、このアルバムは、ギターやフルートからオーケストラ作品まで、ピアソラの最高傑作がすべて網羅されたベスト盤。

シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団や、マイケル・ティルソン=トーマス指揮ニュー・ワールド交響楽団による「アディオス・ノニーノ」や「タンガーソ」の迫力のあるフル・オーケストラ演奏。また、名匠パトリック・ガロワ(フルート)とョラン・セルシェル(ギター)のデュオによる名作「タンゴの歴史」も収録。そして、今やピアソラの代名詞となっている「リベルタンゴ」や「オブリヴィオン」をはじめとする、数々の有名曲を名録音でベスト盤化。


アストル・ピアソラ プロフィール

アストル・ピアソラはアルゼンチンの作曲家、バンドネオン奏者。タンゴを元にクラシック、ジャズの要素を融合させた独自の演奏形態を産み出した。

1921年にアルゼンチンのマル・デル・プラタに生まれる。子どもの頃にニューヨークへ移住し、1931年にブロードウェイのラジオ局でバンドネオンのフォルクローレを録音し、以降積極的に演奏活動、作曲活動を開始。アルゼンチンに帰国後バンドネオン奏者として頭角を現し、1944年から自らの楽団を率いて活動をスタート。その後パリ留学を経てタンゴが自らのルーツであることを再確認し、帰国後1955年にブエノスアイレス八重奏団を結成。エレキギターを取り入れるなど先鋭的な作風は賛否両論を巻き起こし、「タンゴの破壊者」と言われるほどであった。1959年に亡き父に捧げた代表作「アディオス・ノニーノ」を作曲。翌年からピアソラの標準的グループ構成である五重奏団を結成、以降様々な楽団の結成、解体を経て理想的な音楽を追い求めた。1990年にパリの自宅で倒れ闘病生活に入り、1992年ブエノスアイレスにて死去。71歳だった。

生前はその先鋭的な作風から批判を受けることも多かったが、タンゴの可能性をロー カルな音楽から押し広げたという功績は現在国際的に高く評価され続けている。


ゆかりあるミュージシャンからのコメント

「革命家ピアソラ」を強調するあまり、彼が古典的タンゴを愛した事実を隠したい人たちへは「タンゴの歴史/第1~3集」を、ジャジーでブッちぎりな80年代だけがピアソラの本質と思い込む人には「モダン・タンゴの20年」を突きつけよう。ピアソラはタンゴのひとつ。他ジャンルの人々の玩具ではないことを明確にする重要リイシューだ。
‐小松亮太

僕ですら聴いたことのなかった秘蔵音源が、これでもかと収録されていたことに思わず目を見開いてしまった。これは、間違いなく「生誕100周年」という節目でもない限り、我々が俯瞰することのできなかったピアソラの「軌跡」と言えるだろう。
‐三浦一馬

ピアソラの音楽が存在していなかったら、タンゴはまだ遠い世界だったかもしれない。私はギターのお蔭でピアソラの音楽に触れる幸運を得た。心をえぐられるような激しさと一種の諦観も仰せ持つ音世界。私自身、歳を重ねるほど好きになっている気がする。現存する珠玉の自作自演の録音を、私達はどう活かしていけるだろうか。
‐村治佳織
(
コメントは敬称略、50音順)

タグ : 【World】復刻&発掘 リイシュー 世界の音楽

掲載: 2021年01月15日 17:37

更新: 2021年02月17日 13:00