ヴァシェジ&オルフェオ管弦楽団&パーセル合唱団~グラウン、テレマン、J.S.バッハの作品によるパスティッチョ受難曲!(2枚組)
ハンガリー古楽界の奇才ジュルジ・ヴァシェジ!グラウン、テレマン、J.S.バッハの作品から編み上げられた、パスティッチョによる受難オラトリオ!
ハンガリー古楽界の奇才ジュルジ・ヴァシェジとオルフェオ管弦楽団&パーセル合唱団。特にフランスのバロック・オペラ録音で目覚ましい活躍を遂げてきたジュルジ・ヴァシェジですが、今回とりあげるのは彼らのもう一つのお気に入りであるドイツ・バロックのルター派宗教音楽。
1750年頃に組み立てられた(正確な編纂者は不明)《このエドムから来る者はだれか(Wer ist der, so von Edom kommt)》は、プロイセン大王フリードリヒ2世の宮廷で楽長を務めたカール・ハインリヒ・グラウン(1704-1759)の音楽が、大バッハやテレマンの作品と肩を並べて使用されている、パスティッチョ(寄せ集め)による受難オラトリオ。それぞれの受難曲や受難カンタータからのパッチワークでありながら、見事に1つの作品としてまとめ上げられた壮麗な受難曲にご注目ください。
(東京エムプラス)
【曲目】
グラウン、バッハ、テレマン:パスティッチョによる受難曲 《このエドムから来る者はだれか》(c.1750)
[CD1]
「第1部」
テレマン:
01. このエドムから来る者はだれか(イザヤ書 第63章 第1-3節)
02. われらを祝福するキリストは(ミヒャエル・ヴァイセ)
グラウン:
03. まことに彼はわれわれの病を負い(イザヤ書 第53章 第4節)
04. 耐えながらわがイエスはオリブ山に登り
05. 雨粒よ、わたしの胸に落ちよ
06. わたしは知っている、どのような理由で
07. しかるにわれわれは思った(イザヤ書 第53章 第4節)
08. おお親愛なるイエスよ(ヨハン・ヘールマン)
09. あなたは自らの弟子に裏切られるので
10. わたしが受けるべき罪を
11. しかし彼はわれわれのとがめのために傷つけられ(イザヤ書 第53章 第5節)
12. あなたはわたしの罪のために罰を負い(ヨハン・リスト)
13. 辛い責め苦と重い苦痛
14. 今キリストの苦しみがわたしを活力で満たす
15. あなたがいばらの冠を受け取るように
16. そうです、わたしにどんなことが起ころうと
17. 彼は侮られて人に捨てられ(イザヤ書 第53章 第3節)
18. おお、血と傷に満ちたこうべ(パウル・ゲルハルト)
[CD2]
「第2部」
J.S.バッハ:
01. 主イエス・キリスト、真の人にして神(パウル・エベル)
02. だからわたしは敬虔に見上げ
グラウン:
03. わたしはイエスのもとを去るべきですが
04. わたしの救い主を苦しめる力は
05. ここにわたしの信仰の基盤があります
作者不詳/J.S.バッハ?:
06. 夜が明けると(ミヒャエル・ヴァイセ)
グラウン:
07. 不公正な裁判官は
08. 聖なる魂、打ち砕かれた心
作者不詳/J.S.バッハ?:
09. 6時に服を脱がされ(ミヒャエル・ヴァイセ)
グラウン:
10. そうです、わたしの救い主は死の道へと進み
11. わたしもくじを引きます、わたしの貴重な取り分は
作者不詳/J.S.バッハ?:
12. 9時にイエスが叫んだ(ミヒャエル・ヴァイセ)
グラウン:
13. わがイエスがすっかり見捨てられているのが見える
14. 恐怖がわたしを掴み
15. だがわたしの信仰は強くなる
16. ひとつの犠牲でキリストは永遠のものにした(ヨハン・リスト)
17. もうわたしは恐れなくてもよい
18. イエスが死ぬと
19. 地上の力と栄華は今や打ち砕かれ
作者不詳/J.S.バッハ?:
20. 夕方になったので(ミヒャエル・ヴァイセ)
21. 正しい者が滅びても(イザヤ書 第57章 第1-2節)
22. 一日が終わりに近づき
グラウン:
23. わたしの救いとより強い信仰に
作者不詳/J.S.バッハ?:
24. おおわれらを助けたまえ、神の子キリストよ(ミヒャエル・ヴァイセ)
【演奏】
ジュルジ・ヴァシェジ(指揮)
オルフェオ管弦楽団
パーセル合唱団
アーグネシュ・コヴァーチ(ソプラノ)
ペーテル・バーラーニ(カウンターテナー)
ゾルターン・メジェシ(テノール)
ローラーント・ナイバウアー(バス)
【録音】
2020年1月14日-15日、リスト音楽アカデミー大ホール(ブダペスト)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年02月04日 00:00