注目のチェリスト、パブロ・フェランデス、ソニー・クラシカルからのデビュー・アルバム!『リフレクションズ~プレイズ・ラフマニノフ・ファリャ・グラナドス』
[Pablo Ferrández 公式チャンネルより]
フェランデスこそ、21世紀のカザルスだ。
ソニークラシカルから、イキのいいチェリストがレーベル・デビューを果たします。その名はパブロ・フェランデス。マドリード出身で2015年のチャイコフスキー・コンクール入賞者にして、クリストフ・エッシェンバッハが「フェランデスには全てがあるーー技術、深い音楽性、そして圧倒的なカリスマが!」と賛辞の言葉を惜しまず、アンネ・ゾフィー・ムターも「彼は本当に特別。音の豊かさ、ヴィブラートの美しさ、両手のスムーズなこと。極め付きの音楽家です」と褒めたたえるほどの気鋭の奏者です。
今や欧米で引っ張りだこの人気で、主要音楽都市でのリサイタル、オーケストラとの共演、そして音楽祭への出演とびっしりスケジュールが詰まっています。
フェランデスがソニークラシカルからのデビュー・アルバムに選んだのは、自らの音楽的ルーツである作品ばかり。
「リフレクションズ」(反映)というアルバムタイトルは、文字通りフェランデス自身のこれまでと現在の姿とをそのまま映し出したものである、ということを高らかに宣言しているかのようです。
ロマンと情熱、ノスタルジーに満ちたラフマニノフのチェロ・ソナタは、マドリードで師事したロストロポーヴィチの弟子で名教師のとして知られたナタリア・シャコフスカヤ直伝。母国スペインのファリャとグラナドスは言うまでもなくフェランデスに染み込んだ音楽の原点。
そしてアルバムを締めくくるのが「鳥の歌」。世界の平和を希求した音楽家パブロ・カザルスの代名詞であり、スペインへのオマージュでもあるこの曲を、「21世紀のカザルス」と目されるフェランデスが取り上げたのも自然なことと言えましょう。
共演は2020年エリーザベト国際コンクール優勝の鬼才デニス・コジュヒンという点も大注目です。
フェランデスはSNSでの発信も活発で、インスタグラムのフォロワーが9万5千人、Fecebookのフォロワーが4万5千人と音楽家としては相当な数である上に、自身のYouTubeチャンネルでは、チェロ演奏の極意を分かりやすく丁寧に披露するコメント動画や、イッサーリスやアルバン・ゲルハルトら先輩格の大チェリストとの対談動画「トーキング・チェロ」も好評で、その気さくで飾らぬ人柄や、音楽への真摯な打ち込み方に心打たれます。
(ソニーミュージック)
『リフレクションズ~プレイズ・ラフマニノフ・ファリャ・グラナドス』
【曲目】
ラフマニノフ:
1. 12のロマンス 作品21より 第7曲:ここは素晴らしい場所
ファリャ:
2. スペイン民謡組曲より 第2曲:子守歌[7つのスペイン民謡~第5曲/マレシャル編]
ラフマニノフ:
3. 幻想小曲集 作品3より 第1曲:エレジー[ヴラソフ編]
4-7. チェロ・ソナタ第2番 ト短調 作品19
8. 12のロマンス 作品21より 第9曲:メロディ
ファリャ:
9. スペイン民謡組曲より 第5曲:アストゥリアーナ[7つのスペイン民謡~第3曲/マレシャル編]
ラフマニノフ:
10. 14のロマンス作品34より 第14曲:ヴォカリーズ[横山真一郎編]
グラナドス:
11. スペイン舞曲集より 第2曲:オリエンタル[マレシャル編]
カタロニア民謡:
12. 鳥の歌[カザルス編]
【演奏】
パブロ・フェランデス(チェロ)
デニス・コジュヒン(ピアノ)
【録音】
2020年8月24日~28日、ベルリン、テルデックス・スタジオ
[レコーデイング・プロデューサー]ヤコブ・ヘンデル
[Blu-spec CD2]
<パブロ・フェランデス(チェロ)>
1991年、スペイン、マドリード生まれのチェリスト。ソフィア王妃音楽院で学び、2012年カザルス財団奨学生となり、翌13年エドモン・ドゥ・ロスチャイルド賞受賞。2015年第15回国際チャイコフスキー・コンクール入賞。以来世界的な演奏活動を開始。日本音楽財団貸与のストラディヴァリウス 1696年製「ロード・アイレスフォード」使用。