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近藤伸子がJ.S.バッハ晩年の最高傑作“フーガの技法”を録音!(2枚組)

近藤伸子

現代のピアノによってのみ到達し得るバッハ演奏の美―それを体現する近藤伸子が晩年の最高傑作《フーガの技法》を録音。声部の動きを明晰に多層化する研ぎ澄まされた知性と身体が、対位法の極北に位置する音楽的実存に迫る。冒頭の一音から、突如として訪れる最後の静寂まで、透徹した意思と静けさに満ちた緊張が持続する珠玉の演奏。
(コジマ録音)

【曲目】
J.S.バッハ:フーガの技法 BWV 1080
[CD1]

1.Contrapunctus I コントラプンクトゥスI
2.Contrapunctus II コントラプンクトゥスII
3.Contrapunctus III コントラプンクトゥスIII
4.Contrapunctus IV コントラプンクトゥスIV
5.Contrapunctus V コントラプンクトゥスV
6.Contrapunctus VI a 4 in Stylo Francese コントラプンクトゥスVI フランス様式による4声
7.Contrapunctus VII a 4 per Augmentationem et Diminutionem     コントラプンクトゥスVII 拡大と縮小による4声
8.Contrapunctus VIII a 3 コントラプンクトゥスVIII 3声
9.Contrapunctus IX a 4 alla Duodecima コントラプンクトゥスIX 12度の転回対位法による4声
10.Contrapunctus X a 4 alla Decima コントラプンクトゥスX 10度の転回対位法による4声
11.Contrapunctus XI a 4 コントラプンクトゥスXI 4声

[CD2]
1.Contrapunctus XII a 4 rectus コントラプンクトゥスXII 4声 基本形
2.Contrapunctus XII a 4 inversus コントラプンクトゥスXII 4声 転回形
3.Contrapunctus XIII a 3 rectus コントラプンクトゥス XIII 3声 基本形
4.Contrapunctus XIII a 3 inversus コントラプンクトゥス XIII 3声 転回形
5.Canon alla Ottava 8度のカノン
6. Canon alla Decima in Contrapunto alla Terza 3度の転回対位法による10度のカノン
7.Canon alla Duodecima in Contrapunto alla Quinta 5度の転回対位法による12度のカノン
8.Canon per Augmentationem in Contrario Motu 反行形による拡大カノン
9.Fuga a 3 Soggetti 3つの主題によるフーガ(未完)

【演奏】
近藤伸子(ピアノ)

【録音】
2019年5月30-31日
彩の国さいたま芸術劇場

<近藤伸子(ピアノ)>
東京藝術大学器楽科大学院博士課程修了。シュトックハウゼンのピアノ曲に関する論文と演奏で博士号取得。文化放送音楽賞受賞。1986〜88年ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生としてベルリン芸術大学へ留学、最優秀の成績で卒業。A. シュナーベルコンクールで1位なしの第2位、受賞コンサートでの演奏は「ターゲス・シュピーゲル」紙で絶賛される。ブゾーニ国際コンクール入賞。1990年ウィリアム・カペル国際ピアノコンクールでナンシー・ミラー記念賞を受賞。ベルリン交響楽団、シンフォニーオーケストラ・ベルリン、ハイドン・オーケストラ(イタリア)、東京交響楽団、東京藝大オーケストラ他多数のオーケストラと共演。 現代曲や新作初演にも意欲的に取り組み、「サントリー芸術財団サマーフェスティバル」「東京の夏音楽祭」他に出演。1993年にはリサイタルシリーズ「20世紀のピアノ曲」を開始。また、 近年はJ. S. バッハの作品も集中的に取りあげ、 特に2000年および2005年の「平均律クラヴィーア曲集第I・II巻」全曲によるリサイタルは高い評価を得た。またCD「J.S.バッハ トッカータ 全曲」「新ウィーン楽派 ピアノ作品集」「近藤伸子 プレイズ J.S.バッハ」(『レコード芸術』特選盤)をリリース、好評を博している。2014年、第69回文化庁芸術祭優秀賞受賞。2017年4月より1年間、国立音楽大学長期国外研修員としてベルリンに滞在、ベートーヴェンのピアノ作品を中心に研究を行なう。現在、国立音楽大学教授。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年03月17日 00:00