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サルテリオと鍵盤楽器のデュオ!ラ・ジョイア・アルモニカ~『サルテリオのために』~18世紀のサルテリオ音楽さまざま


[Outhere Music 公式チャンネルより]

弦を叩く音と、はじく音……稀代の名手が伝えるバロック宮廷楽器の煌びやかさ

イタリア語で「サルテリオ」と呼ばれる、箱に張り巡らせた弦を上からハンマーで叩いたり爪弾いたりする楽器が本盤の主役。
ペルシャ古典音楽のサントゥールや中東欧の民俗楽器ツィンバロム(英語名ダルシマー)と同様の楽器で、中世楽器のプサルテリウムにも通じる存在ですが、実はバロック後期にドイツ語圏の宮廷やイタリアで広く用いられていました。

この楽器の名手とテレマンが讃えたパンタレオン・ヘーベンシュトライトが、大型のサルテリオを開発して自らの名にあやかり「パンタレオン」と名づけたことも知られていますが、このアルバムで光が充てられているのは、バロック後期から前古典派にかけてのイタリア人作曲家たちの作品。
さまざまなハンマーを使い分けたり奏法を変えることで、美しくも多様な音色を描き分けられるサルテリオが、ロココの紳士淑女を喜ばせた甘美な音楽といかに相性が良いかを伝えています。

演奏者マルギット・ユーベルラッカーは、稀代の古楽アンサンブル、ラルペッジャータの一員としても活躍してきたバロック・サルテリオの最重要プレイヤーの一人!RAMEEレーベルではここでも共演しているユルゲン・バンホルツァー率いるアンサンブルと声楽作品の録音もしていますが、今回は歌い手ぬき、自身が前面に立ってのソロ名義アルバムと言ってよい内容となっています。
あるときは弦をはじくチェンバロの音がサルテリオの美音と重なり合い、またあるときは撥弦音とは対照的なオルガンの和音で対比の妙を描き出す、そんなバンホルツァーによる通奏低音もこの上ない味わいを添えています。
(ナクソス・ジャパン)

『サルテリオのために』~18世紀のサルテリオ音楽さまざま
【曲目】
1-3. アンジェロ・コンティ(生歿年不詳、18世紀に活動):サルテリオと通奏低音のためのソナタ ト長調
4-6. カルロ・モンツァ(1735頃-1801):サルテリオと通奏低音のためのソナタ ハ長調
7-9. 作曲家不詳:サルテリオと通奏低音のためのソナタ ト長調
10-11. モンツァ:サルテリオと通奏低音のためのソナタ ト長調
12-15. バルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785):チェンバロのためのソナタ ニ長調 (チェンバロ独奏)
16-18. ピエトロ・ベレッティ(生歿年不詳、18世紀に活動):サルテリオと通奏低音のためのソナタ ト長調
19. モンツァ:オルガンのためのソナタ ト長調(オルガン独奏)
20-22. コンティ:サルテリオと通奏低音のためのソナタ ト長調

【演奏】
ラ・ジョイア・アルモニカ
[メンバー]
マルギット・ユーベルラッカー(サルテリオ)
使用楽器:トレントのジョヴァンニ・アントニオ・ベレラ1745年製作モデルに基づくフランクフルトのクリスティアン・フックス2017年製作の再現楽器

ユルゲン・バンホルツァー(イタリア式チェンバロ、木製管ポジティフ・オルガン)
使用楽器:
〔チェンバロ〕シャトー・デクスのブルース・ケネディ1985年製作
〔オルガン〕ペリグーのエティエンヌ・フス2017年製作

【録音】
2019年8月19-21日
フロールシュタット(ドイツ中西部ヘッセン地方)ルター派教会

輸入盤

 

国内仕様盤

[日本語解説付き]

 

マルギット・ユーベルラッカー

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年04月06日 00:00