溝口肇|2年振りとなるソロ・アルバム『hopeness』
2年ぶりとなるソロアルバム「hopeness」には、溝口肇が誰より自分自身のために渇望した音楽が詰め込まれている。そしてそれは同時に、コロナの蔓延により、他者との触れ合いや、賑々しい刺激を求めることを抑圧された多くの人の不安や悲しみを癒やす、まるで祈りのような作品群でもある。一人で過ごす変哲ない日常を彩り輝かせる、静かで奥深い音世界。じっくりと向き合っても、暮らしの中で聴き流しても、繰り返し、水のように沁みてくる希望。
コロナ禍の制作ということもあり、作曲、アレンジ、演奏、ミックス、マスタリング(配信)を全て一人で行ない、ゲストミュージシャンたちはリモート録音での参加となった。ジャケットに写るのは、溝口が一緒に暮らす猫、マメ。1年にわたる全9曲の作品制作には彼女が、時に優しく、時に騒がしく寄り添ってきた。なんということもない光景が愛しく思える。なんということもなかった日々を恋しく思う。
マメは時間を戻したかったのだろうか、それとも進めたかった?
収録曲: M1 Luminance M2 Map of Happiness M3 I am you M4 New Vision M5 Cloudscape M6 Hours M7 Neon M8 Graceful M9 Hopeness
メンバー: Cello: Hajime Mizoguchi Piano: KeijiMatsumoto(M6), Hajime Mizoguchi(M3,5,8,9) E Piano: KeijiMatsumoto (M1,2), Hajime Mizoguchi(M5,7) Guitar: Masahiro Itami(M1,2), ShunjiTakenaka(M6) Flugelhorn: Hikari Ichihara (M5,9) Trombone: Yoichi Murata (M2) E Bass: Shingo Tanaka (M2) W Bass: Satsuki Kusui(M6)
掲載: 2021年04月20日 15:16