フランスの名ハープ奏者カトリーヌ・ミシェルによる知られざるハープ作品集『ナポレオンの時代のハープ作品集』
18世紀から19世紀の作品を積極的に取り上げてきた、カトリーヌ・ミシェル!フランス国立管弦楽団首席フルート奏者フィリップ・ピエルロも共演
ナポレオンの時代に、フランスで活躍した作曲家たちによるハープのための作品集です。フランスのハープ奏者カトリーヌ・ミシェルは、パリ音楽院を卒業後、1970年フランス放送フィルハーモニー管弦楽団に所属しつつ、ソリストとしても活動を開始しました。その後、1978年にはフランス国立歌劇場管弦楽団の首席ハープ奏者となり、バーンスタイン、ベーム、ブーレーズ、チェリビダッケなど錚々たる指揮者たちとの共演も果たしています。
元夫であり作曲家であるミシェル・ルグランとのコラボレーションでは、クラシックの枠に留まらず、ジャズとの融合など幅広いジャンルでの活躍をみせています。
カトリーヌ・ミシェルはそのキャリアにおいて、18世紀から19世紀の作品を積極的に取り上げてきており、知られざる作品を演奏するだけでなく出版も行ってきました。そのような活動をしてきた彼女にとって今回の作品を録音したことはまさにライフ・ワークの一環といってもよいでしょう。
ドゥシーク(母親と妻はハープ奏者)とルイ・ティルー(フルート奏者)以外は自身もハープ奏者として活躍した作曲家たちの作品から構成された選曲となっており、とはいえ前出の2人も楽器には精通していたこともあり、ハープを活かしたその作品は、それぞれの作曲家の個性が楽しめる聴き応えのあるものになっています。
(東京エムプラス)
『ナポレオンの時代のハープ作品集』
【曲目】
ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(1760-1812):ハープとピアノのための二重奏曲
フランソワ=ジョゼフ・ナーデルマン(1781-1835)&ジャン=ルイ・テュルー(1786-1865):フルートとハープのための夜想曲
ロベール・ニコラ=シャルル・ボクサ(1789-1856):フルートとハープのためのグランド・ソナタ第2番
マルタン=ピエール・ダルヴィマール(1772-1839):ハープとピアノのための二重奏曲
【演奏】
カトリーヌ・ミシェル(ハープ)
モニック・ブーヴェ(ピアノ)
フィリップ・ピエルロ(フルート)
【録音】
1994年、マルメゾン城、リュエイユ=マルメゾン(フランス)
[日本語曲目表記オビ付き]
[解説日本語訳&日本語曲目表記オビ付き]
解説:ベルナール・シュヴァリエ(日本語訳:白沢達生)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年05月25日 00:00