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エフゲニー・ザラフィアンツによる新録音!『悲愴の時』

エフゲニー・ザラフィアンツ

深い思索の果てに、音は詩となって語り出す――
ロシア・ピアニズムを継承し独自の劇性へと至るザラフィアンツ、唯一無二の表現
(コジマ録音)

『悲愴の時』
【曲目】
W.A.モーツァルト:
[1] 幻想曲 ニ短調 K.397
[2] ロンド ニ長調 K.485

B.v.ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13「悲愴」
[3] I. Grave - Allegro di molto e con brio
[4] II. Adagio cantabile
[5] III. Rondo. Allegro

S.ラフマニノフ:
前奏曲集
[6] 作品23 第4番 ニ長調 Op.23
[7] 作品23 第6番 変ホ長調 Op.23
[8] 作品32 第10番 ロ短調 Op.32
[9] 作品32 第12番 嬰ト短調 Op.32

音の絵
[10] 作品33 第6番 変ホ長調 Op.33
[11] 作品39 第5番 変ホ短調 Op.39
[12] 作品39 第7番 ハ短調 Op.39

【演奏】
エフゲニー・ザラフィアンツ (ピアノ)

<エフゲニー・ザラフィアンツ>
1959年ロシア共和国のノヴォシビルスクに生まれる。音楽家の両親のもとで育ち、6歳からピアノを父に学び、8歳からはモスクワ音楽院付属中央音楽学校でエレナ・ホヴェンに師事、幼少より天才的な才能を発揮し、1975年にはグネーシン音楽学校に進む。
しかし、青年の純粋さゆえに招いた不本意な出来事に遭い、南ウラルのオルスクへと移され、モスクワ音楽院への道が閉ざされるという悲劇を味わっている。1979年にはオルスク音楽院を首席で卒業するが、一切の演奏活動の機会は与えられなかった。1980年ゴーリキー市のグリンカ音楽院に再入学、首席卒業後、大学院でも研鑚を重ねている。ここではイリヤ・フリートマンに師事。この間、全ロシアコンクール、ラフマニノフコンクール等で入賞し、ようやくロシア国内でのリサイタル、協奏曲の演奏会を行うようになったが、その素晴らしさが国外に伝えられることはなかった。
ザラフィアンツの名前がようやく人々に知られるようになったのは、1993年ポゴレリッチ国際コンクール(アメリカのカリフォルニア州パサデナ)で第2位入賞を果たしてからのことである。以来住居はクロアチアに構え、ドイツや日本を中心に演奏活動を行っている。
日本には1997年秋以来度々来日し、東京をはじめ全国各地でコンサートや公開講座を行っている。2004年にロシア・フィルハーモニー交響楽団と、2005年にチェコ・プラハ管弦楽団と、2006年にザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団とそれぞれ共演したほか、室内楽の分野でも力量を発揮し、2007年にはザグレブ弦楽四重奏団とシューマン、ブラームスのピアノ五重奏でも絶賛を浴びた。
2006年より、ザグレブ国立音楽院講師に就任。レコーディングも活発に行っており、日本ではALM RECORDS(コジマ録音)より19枚のCDをリリース。『レコード芸術』誌で特選盤に選ばれるなど、高い評価を受けている。さらに、NAXOSからも3枚のCDをリリースし、特にスクリャービン「前奏曲第1集」は、イギリス『グラモフォン』誌の月間ベスト10に選ばれるなど、常に注目を集めている。2005年『音楽の友』誌にて「世界の注目されるピアニスト100人」に入るなど、ザラフィアンツの聴衆の魂を揺さぶる精神性の高い演奏は、毎回大きな感動を与え、熱烈なファンを増やし続けている。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年08月19日 00:00