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Naxos~2021年11月第1回発売新譜情報(9タイトル)

フルートとギターのための20世紀の作品集

今回はフルートとギターのための20世紀の作品集に、映画「戦場のアリア」の脚本を元にしたケヴィン・プッツの歌劇“きよしこの夜”、パルフェノフ&チャイコフスキーの管弦楽作品集、hr交響楽団の首席奏者ハープ奏者アンヌ=ソフィー・ベルトランによるハープ作品集、イアン・クルーズの“交響曲第5番「平和への道」”、現代中国を代表する作曲家、イェ・シャオガンが、辛亥革命から100年を記念して書かれたカンタータ“共和国への道”など、世界初録音も含むCD9タイトルがリリースされます。

フルートとギターのための20世紀の作品集
ブリッタ・ヤーコプス(フルート)、イレーネ・カリスファールト(ギター)

20世紀、フルートとギターのための作品を集めた1枚。カステルヌオーヴォ=テデスコのソナチネは、この2つの楽器の組み合わせのための最高の作品の一つと評価されています。またアルト・フルートの温かみのある音色が美しい武満徹の「海へ」はロマンティックな旋律と表現の豊かさに定評があり、ピアソラの「タンゴの歴史」はタンゴのリズムが心を掻き立てます。また、バルトークの「ルーマニア民俗舞曲」はピアノ曲、シャンカールの「魅惑の夜明け」はフルートとマリンバのデュオが原曲ですが、ここではフルートとギターのために見事な編曲が施されています。
ブリッタ・ヤーコプスはカッセル国立劇場の首席フルート奏者を経て、シュトゥットガルト放送交響楽団の首席奏者として活躍した実力派。ギタリストのイレーネ・カリスファールトは17歳でアムステルダムで開催された「青少年のためのギター国際コンクール」で最優秀賞を獲得、バロック作品の編曲など広いレパートリーを持っています。2人の親密なアンサンブルをお楽しみください。
(ナクソス・ジャパン)

パルフェノフ、チャイコフスキー:管弦楽作品集
クリストファー・ウォード(指揮)アーヘン交響楽団

1887年、ドイツのアーヘンに6週間滞在したチャイコフスキーは、その間に組曲「モーツァルティアーナ」のオーケストレーションを行いました。歌劇《ドン・ジョヴァンニ》初演100周年を記念して書かれたこの作品は、モーツァルトのあまり知られていない4つのピアノ曲を原曲とし、美しいオーケストラ曲へと生まれ変わらせたもの。過去の曲に19世紀末の装いを施したこの魅力的な作品と併せ、その時期のチャイコフスキーの日記に記された16小節の旋律を元に、現代の作曲家アンドレ・パルフェノフが書き上げた「アーヘンのワルツ」、さらに同じ主題を用いたヴァイオリン協奏曲も収録しています。他にも、戦争と平和について考察したものや、抽象絵画の画家カジミール・マレーヴィチを題材にした組曲など、パルフェノフによる興味深い作品も聴くことが出来ます。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音
ケヴィン・プッツ(1972-):歌劇《きよしこの夜》(2枚組)
ルイス・コートニー(指揮)ミネソタ・オペラ管弦楽団

第一次世界大戦中の1914年12月24日から翌日にかけて西部戦線各地で生じた一時的な停戦状態の「クリスマス休戦」を題材にしたケヴィン・プッツの歌劇《きよしこの夜》。2005年に公開された映画『Joyeux Noël』(邦題『戦場のアリア」日本では2006年公開)でのクリスチャン・カリオンの脚本を元にマーク・キャンベルが台本を起こしたこの歌劇は、兵士として従軍している夫に会うため戦場に赴く主人公アンナと、兵士たちの交流、そして聖夜の奇跡が描かれた力作です。
ミネソタ・オペラの委嘱作として2011年に初演され、同年のピューリッツァー賞を受賞しました。アンナ役のカリン・ウォルヴァートンは現代作品を得意とするアメリカ出身のソプラノ。ミネソタ・オペラを中心に活躍。温かみのある声質が高く評価されています。
(ナクソス・ジャパン)

ラヴェル、フォーレ、ホフマン、ゴードン:ハープ作品集
アンヌ=ソフィー・ベルトラン(ハープ)、他

1811年、ピアノ製作者として知られるセバスチャン・エラールが制作したダブルアクション・ペダル・ハープは、それまでの全音階だけしか出せないハープと違い、半音階が出せるという画期的な楽器でした。しかし、楽器の性能はまだまだ未熟であり、複雑な和音や転調には順応できず、改良が加えられ現在の形になりました。このアルバムは印象派の時代に書かれたハープの作品を中心とする1枚。この時期の精妙な和声を表現するためには半音階の響きが不可欠ですが、ダブルアクション・ペダル・ハープは要求される響きを再現、楽器自体の姿の美しさとともに作品に完全に調和しています。アルバムタイトルとなった、100年前の音楽に着想を得たという2020年に書かれたジェフリー・ゴードンの「創造の戯れ」は過去と現代の音楽要素を融合させた見事な作品です。
ハープを演奏するアンヌ=ソフィー・ベルトランはカーディフ国際ハープ・コンクールの優勝者。2000年からhr交響楽団の首席奏者を務める傍ら、数多くのオーケストラと共演、また室内楽にも力を入れています。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音
イェ・シャオガン(1955-):共和国への道
リュー・ジア(指揮)中国国家交響楽団、フランク・オルー(指揮)ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団、他

現代中国を代表する作曲家、イェ・シャオガン。この『共和国への道』は1911年の辛亥革命から100年を記念して書かれたカンタータです。近代革命先行者として称えられる孫文を主人公とした、古典的な詩と現代的な詩が用いられた歴史的な物語を彩るのはさまざまな中国民謡で、モダンな響きと融合した耳なじみのよい旋律は聴き手の心をつかみます。広東組曲も広東州に伝えられる民謡がふんだんに使われた美しい作品ですが、こちらはドイツのラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年10月05日 00:00