オスロ・カンマーアカデミーの新録音!『歌と踊り~木管楽器のためのフランス室内楽』
[YouTube Oslo Kammerakademi - トピックより]
オスロ・カンマーアカデミー第5作!
19世紀後期~20世紀前期のフランスの室内楽集!
140年ほど前、フランスのフルーティスト、作曲家、指揮者、音楽教師としても活動したポール・タファネル(1844-1908)は、フランスの木管楽器奏者を音楽シーンの表舞台に立たせるため「木管楽器室内楽協会」を設立しました。この分野のレパートリーを広めるため彼は、古典的な木管八重奏で演奏するモーツァルトやベートーヴェンの時代の「ハルモニームジーク」のコンサートを行うとともに、それぞれのプレーヤーにもスポットライトを当てた、フランスを中心とする国々の新しい作品を積極的に取り上げました。
オスロ・フィルハーモニックの首席オーボエ奏者のダーヴィト・フリーデマン・ショトルンクが芸術監督を務めるオスロ・カンマーアカデミーも、2009年の創設以来、タファネルと同様の活動を続けてきました。《交響曲第7番》の木管八重奏版を演奏した《ベートーヴェン》(LWC1036)、グリーグ、スヴェンセン、エミール・ハートマン、ライネッケの作品による『ライプツィヒ!』(LWC1058)、「今日の音楽」を紹介する『最初の美』(LWC1093)の「ハルモニームジーク」三部作をリリース。2017年の『モーツァルト』(LWC1141)で新たなステージに入りました。
LAWO Classicsの第5作『歌と踊り』では、タファネルとその後の時代、19世紀の終わりから20世紀前期にフランスで書かれた音楽のプログラムが組まれました。
グノーが、木管楽器室内楽協会に献呈した《小交響曲》、協会の設立に協力したテオドール・グヴィの《ガリア風小組曲》、ダンディが協会の委嘱で作曲した《歌と踊り》、タファネルの協会がすでに「伝説」になっていた1937年にケクランが書いた《七重奏曲》。フロラン・シュミットが、1910年に作曲、デュカスに捧げた《リートとスケルツォ》は、ホルンのひとりに「ソリスト」の役割が与えられた作品です。
この録音のソリスト、スタイナル・グランモ・ニルセンは、ノルウェー軍音楽隊のホルン奏者を経験、ノルウェー国立音楽大学で教える、ナチュラル・ホルンの名手のひとりです。
(東京エムプラス)
『歌と踊り ~ 木管楽器のためのフランス室内楽』
【曲目】
グノー:小交響曲 Op.216
シャルル・ケクラン:木管楽器のための七重奏曲 Op.165
フロラン・シュミット:リートとスケルツォ Op.54
テオドール・グヴィ:ガリア風小組曲 Op.90 〔序奏とメヌエット/オーバード/夜のロンド/タンブラン〕
ダンディ:歌と踊り Op.50
【演奏】
オスロ・カンマーアカデミー
[メンバー]
ヤムサ・アンナレーナ(フルート、ピッコロ)
トロン・マグネ・ブレッカ(フルート)
ダーヴィト・フリーデマン・ショトルンク(オーボエ、芸術監督)
ミンワ・チュー(オーボエ、コールアングレ)
ピエール・オヌー(クラリネット)
イングリ・マイデル・ヌート(クラリネット)
スタイナル・グランモ・ニルセン(ナチュラル・ホルン)
ニクラス・セバスチャン・グレンヴィーク(ナチュラル・ホルン)
アレッサンドロ・カプロッティ(ファゴット)
ヨン・ハルヴォル・ルン(ファゴット)
クリスティン・ホーゲンセン(ヒストリカル・サクソフォーン)
ダニイェル・ペトロヴィチ(コントラバス)
【録音】
2020年2月15日-18日、ヤール教会(バールム、ノルウェー)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年10月08日 00:00