こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

注目アイテム詳細

GRAND PIANO レーベル~2021年11月発売新譜情報~シュツェルビンスキ、H-A-M.モンジュルー、カール・フィリオーニ(3タイトル)


[シュツェルビンスキ:ピアノ作品全集第1集/Grand Piano 公式チャンネルより]

2012年、知られざるピアノ曲のレパートリーを開拓するために設立された「GRAND PIANO」レーベル。コンスタントに新譜をリリースし続け、今では100以上のタイトルが揃っています。古典派、ロマン派から近現代にいたるまで、ほぼ400年に渡るピアノ音楽の歴史を辿るとともに、その多彩なピアノ作品を存分にお楽しみいただけます。

今回は世界初録音となる後期ロマン派時代ポーランドの知られざる作曲家アルフォンス・シュツェルビンスキのピアノ作品全集第1集に、フランス革命を生き延び、女性初のパリ音楽院の教授を務めたエレーヌ=アントワネット=マリー=ド・ヌルヴォ・ド・モンジュルーのピアノ・ソナタ全集、マルタ出身の現代作曲家カール・フィリオーニの室内楽アルバムの3タイトルがリリース。

 

世界初録音
アルフォンス・シュツェルビンスキ(1858-1895):ピアノ作品全集 第1集
ジョルジオ・コウクル(ピアノ)

ポーランド後期ロマン派の知られざる作曲家アルフォンス・シュゼルビンスキ。上級裁判所長官を父としてゴスティンに生まれ、幼い頃から音楽の才能を発揮。7歳の時には初の作品を書きあげました。地元のギムナジウムを卒業後ベルリンに留学するも、資金不足のため2年間で音楽の勉強を断念するところでしたが、1880年、王立芸術アカデミーの入学試験に合格、奨学金を授与され1883年に無事卒業し、ポーランドに戻り、音楽教師を務めた後、神の教えを広めるために神職についたものの、宗教的な諍いが元で命を落としています。彼の作品の多くは第一次世界大戦中に失われたか、自身の判断によって焼却されてしまいましたが、作曲家の姪であるマリア・シュツェルビンスカの尽力で、印刷された13曲を含む、ほぼ65作が現存しています。
ここでコウクルが取り上げたのは全て世界初録音作品。バッハ、ハイドン、モーツァルトなど古典派作品に倣った整った形式と、メンデルスゾーン、ショパン、リストを彷彿させる洗練された旋律を持つ優雅な曲をお楽しみください。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
エレーヌ=アントワネット=マリー=ド・ヌルヴォ・ド・モンジュルー(1764-1836):ピアノ・ソナタ全集(2枚組)
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)

リヨンで生まれた女性作曲家H-A-M.モンジュルー(ド・シャルネ伯爵夫人)。パリでクレメンティに師事した彼女は20歳で結婚。その後、フランス革命に巻き込まれ夫とともに捕えられるも、彼女だけが釈放されました。公安委員会の総裁の前でフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」の即興演奏を行い喝采を浴びたというエピソードも残っています。
パリ・コンセルヴァトワールの初の女性教授を務めた他、114曲の練習曲を含む、700以上のページからなる「ピアノ指導のための完全教則本」を残しました。
このアルバムには、彼女が残したピアノのための9曲のソナタを全て収録。速いテンポの楽章2つで構成するイタリア趣味のソナタもあれば、急緩急の3楽章、更には交響曲を思わせる4楽章形式のソナタもあり、モンジュルーの豊かな感性をしのばせます。フランスの古典派から初期ロマン派の鍵盤音楽の新たなレパートリーとなることでしょう。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音
カール・フィオリーニ(1979-):ピアノを含む室内楽作品集
シャーリーン・ファルジア(ピアノ)、ドミトリー・アシュケナージ(クラリネット)、レベッカ・ライモンディ(ヴァイオリン)、シュテファン・クロプフィッチュ(チェロ)

マルタ出身のの作曲家、カール・フィオリーニ。10歳で作曲を始め、ギルドホール音楽演劇学校でジョセフ・ヴェッラとチャールズ・カミレーリ、ダイアナ・バレルに師事、続いて英国王立音楽院でマイケル・ゼヴ・ゴードンから教えを受け博士号を取得しました。現在はパリに拠点を移し、独奏曲から室内楽作品、オーケストラ曲まで50曲以上の作品を発表。高く評価されています。
このアルバムには、バルトーク風の雰囲気を持つ初期の作品「トリオ・ラミナ」から地中海の風景を思わせる色彩豊かなサウンドが溢れる新作「IN THE MIDST OF THINGS 物事のまっただなかに」の5作品を収録。明確な調性はないものの、どれも聴きやすく耳なじみのよい音楽です。作曲家と同郷のピアニスト、シャーリーン・ファルジアを中心にイタリアノヴァイオリニスト、レベッカ・ライモンディ、オーストリアのチェリスト、シュテファン・クロプフィッチュ、そしてクラリネット奏者のドミトリー・アシュケナージがアンサンブルを形成し、フィオリーニの複雑な総譜を余すことなく音にしています。この録音は全て、作曲家立ち合いの元に行われました。
(ナクソス・ジャパン)


[カール・フィオリーニ:ピアノを含む室内楽作品集/
Grand Piano 公式チャンネルより]

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年10月12日 00:00