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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.151

ライオネル・ハンプトン『スターダスト』(1962)

LH

ライオネル・ハンプトン(vib)
チャーリー・シェイヴァース(tp)
ウィリー・スミス(as)
コーキー・コーコラン(ts)
トミー・トッド(p)
バーニー・ケッセル(g)
スラム・スチュワート(b)
リー・ヤング、ジャッキー・ミルズ(ds)

1947年8月4日、バサデナ、シヴィック・オーディトリアムにてライヴ録音

曲目:
01.スターダスト
02.ワン・オクロック・ジャンプ
03.ザ・マン・アイ・ラヴ
04.オー、レイディ・ビー・グッド

【アルバム紹介】
1.ヴォブラフォンのレジェンド、ライオネル・ハンプトン
2.40年代終わり、カリフォルニアで行われたコンサートの模様を収録したライヴ盤
3.ハンプトンはタイトル曲の“スターダスト”のみ参加

前回取り上げたジミー・スミスはジャズ・オルガンの名手でした。オルガンはジャズの中では珍しい楽器の部類ですが、さらに珍しい楽器であるといっていい、ヴィブラフォンのレジェンドによる名盤を今回はご紹介いたします。

ライオネル・ハンプトンは1930年代にクラリネットの御大ベニー・グッドマンとの共演でも知られた、ジャズ史に残る偉大な名プレイヤーの一人です。その活動は1920年代終わりから、2002年に没するまで長きに渡り続きました。本作は、40年代の終わりにカリフォルニアで行われた“ジャスト・ジャズ”コンサートの模様を収録したライヴ盤で、ハンプトンの代表作として名高い一枚です。

不思議なアルバムで、ジャケットには“ライオネル・ハンプトン・オールスターズ”とありますが、ハンプトンが参加した演奏はタイトル曲の“スターダスト”だけで、あとの曲はハンプトンを除くオールスターズでの演奏が収録されています。
トランペットのチャーリー・シェイヴァースや、ベースのスラム・スチュワート、ギターのバーニー・ケッセルらの参加も魅力です。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
真夏の中での名演“スターダスト”。

コンサートが行われたのは8月。真夏の西海岸のホールで演奏された15分以上に渡るドリーミーな演奏で聴かせるロマンティックなスタンダードの名曲。
なんとなく始まって、そこからじっくりソロを回して展開してゆくバラード演奏がどこかほっこりとしてくるような、そんな演奏になっています。
テーマはアルト・サックス、ソロはトランペット、テナー・サックス、ベース、ピアノ、ギター、そしてハンプトンのヴィブラフォンへと順番に巡ります。この中で、テナーのソロが終わった後に「おや?」と思えるのがスラム・スチュワートのベース。なんと弾きながらハミングしています。
ハンプトンはジャズ史の中では、スイング時代の黄金期を支えただけでなく、映画の世界では、ジャズ映画の古典的名作『ベニー・グッドマン物語』に本人役で出演し、晩年にはフュージョン系のアルバムもリリースするなど、多彩な活躍をしてきました。本作はその長い人生の中でのご本人のある一面を知るアルバムとなっています。時代を感じさせるヴィブラフォンの響きがいにしえのジャズを伝えます。

国内盤SHM-CD(一般普及盤)

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2021年10月29日 10:00