ペーテル・ヤブロンスキーの新録音はポーランドの女性作曲家グラジナ・バツェヴィチのピアノ作品集!
[Ondine Records 公式チャンネルより]
ペーテル・ヤブロンスキー、ONDINEへの3枚目の録音はポーランドの女性作曲家グラジナ・バツェヴィチのピアノ作品集
音楽家の父の下、幼い頃からピアノとヴァイオリンの指導を受けたグラジナ・バツェヴィチ。1928年にワルシャワ音楽院に入学、1932年に卒業した後、パリに留学。エコール・ノルマル音楽院でナディア・ブーランジェに作曲を師事しました。ポーランド放送管弦楽団のコンサートマスターを務めるなど、ヴァイオリン演奏にも優れていた彼女は多くのヴァイオリンのための作品や4つの交響曲、ピアノ曲などを遺しましたが、ごく最近まで、彼女の作品はポーランド以外ではほとんど知られていませんでした。しかしクリスティアン・ツィメルマンを始めとしたポーランドの演奏家たちが相次いで取り上げたことでその独創的な作風に注目が集まり、近年は演奏される機会も増えています。
このアルバムでヤブロンスキーが披露するのは、ピアノ・ソナタ第1番と第2番、まばゆいばかりの技巧が堪能できる「10の演奏会用練習曲」と「2つの練習曲」そしてポーランド民謡の素材を効果的に用いた「演奏会用クラコヴィアク」の5作品です。なかでも1949年の「ピアノ・ソナタ第1番」はヤブロンスキーがPWM(ポーランド音楽出版社)で出版するために編集した版を使用するなど、力の入った曲集となっています。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):
1. 演奏会用クラコヴィアク(1949)
10の演奏会用練習曲(1956-57)
2. 練習曲第1番: Allegro non troppo
3. 練習曲第2番: Vivace
4. 練習曲第3番: Allegro
5. 練習曲第4番: 四分音符=96
6. 練習曲第5番: Andante
7. 練習曲第6番: 四分音符=180
8. 練習曲第7番: Giocoso
9. 練習曲第8番: 四分音符=69
10. 練習曲第9番: Presto
11. 練習曲第10番: Allegro
2つの音符による2つの練習曲(1955)
12. Moderato
13. Vivace
ピアノ・ソナタ第1番(1949)
14. I. Moderato
15. II. Andante sostenuto
16. III. Scherzo
17. IV. Finale: Molto allegro
ピアノ・ソナタ第2番(1953)
18. I. Maestoso. Agitato
19. II. Largo
20. III. Toccata: Vivo
【演奏】
ペーテル・ヤブロンスキー(ピアノ)
【録音】
2021年6月
Palladium, マルメ(スウェーデン)
[日本語解説付き]
※国内仕様盤に付属する日本語解説書には、BBCやイギリス芸術・人文科学リサーチカウンシル(AHRC)で「忘却された女性作曲家たち」プロジェクトに取り組んでいるアナスタシア・ベリーナの原盤解説を邦訳して掲載。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年12月24日 00:00