ヘレヴェッヘ&シュターツカペレ・ドレスデンによる2021年2月「ドレスデン爆撃追悼コンサート」!J.S.バッハ:教会カンタータ BWV21、82、12、199(2枚組)
1945年2月3日ドレスデン爆撃追悼コンサート、ヘレヴェッヘが登場
第2次世界大戦中の1945年2月13日から15日にかけ、連合軍はドレスデンに無差別爆撃を行いました。これにより同市は灰燼に帰し、2万5千人とも6万人ともいわれる一般市民が犠牲となりました。この犠牲者を悼む式典が毎年行われますが、同市を代表するオーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデンが追悼演奏を務めます。2021年はフィリップ・ヘレヴェッヘがバッハの教会カンタータを披露しました。
コロナ禍ゆえ無観客で行われましたが、全世界を覆うパンデミックの恐怖も加わり、今年のコンサートはひときわ印象的。というのは、とりあげられているカンタータ第82番と第199番は、どちらもソロ・カンタータで合唱が入っていません。これもソーシャルディスタンスゆえとも思われますが、声楽アンサンブルからキャリアを始めたヘレヴェッヘがあえてこの形態の作品を選んでいるのが意味深長です。
その抑えた情感と真摯な祈りがドレスデンの罪なき犠牲者とコロナで苦しめられている世界中の人々を救おうとしているかのようです。
Disc2はヘレヴェッヘのインタビューのほか、2014年、1994年、1995年の同コンサートの一部が披露されています。ティーレマン、コリン・デイヴィス、ハイティンクらそれぞれの祈りに満ちた世界を堪能できます。
(キングインターナショナル)
【曲目】
[Disc1]
J.S.バッハ:カンタータより
(1)第21番「私の心は思い煩いで一杯でした」BWV21~シンフォニア
(2)第82番「私は満ち足りた」BWV82(バス版)
(3)第12番「泣くこと、嘆くこと、案ずること」BWV12~シンフォニア
(4)第199番「私の心は血の中で泳ぐ」BWV199
[Disc2]
(1)ヘレヴェッヘのインタビュー
(2)ヴェルディ:レクィエム~レクィエム/怒りの日/奇しきラッパの響き
(3)ベルリオーズ:死者のための大ミサ曲(レクィエム)Op.5~第2曲 怒りの日
(4)マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」~第5楽章
(5)シュテファン・ラングによるアンドレアス・シュライバーのインタビュー
【演奏】
[Disc1]
クレシミル・ストラジャナッツ(バス・バリトン)(2)
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)(4)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
2021年2月12日
ドレスデン、ゼンパーオーパー
[Disc2]
クラッシミラ・ストヤノヴァ(ソプラノ)
マリーナ・プルデンスカヤ(メゾソプラノ)
チャールズ・カストロノーヴォ(テノール)
ゲオルク・ツェッペンフェルト(バス)
ドレスデン国立歌劇場合唱団、
クリスティアーン・ティーレマン(指揮)[2]
シュターツカペレ・ドレスデン[2]
2014年2月13日
ドレスデン、ゼンパーオーパー
(ライヴ)
キース・イカイア=パーディ(テノール)
ドレスデン国立歌劇場合唱団
ジンフォニーコール・ドレスデン、
ジングアカデミー・ドレスデン
サー・コリン・デイヴィス(指揮)[3]
シュターツカペレ・ドレスデン[3]
1994年2月14日
ドレスデン、聖十字架教会
(ライヴ)
シャルロッテ・マルギオーノ(ソプラノ)
ヤルド・ファン・ネス(アルト)
ザクセン州立ドレスデン・シュターツカペレ合唱団
ドレスデン交響合唱団
ベルナルド・ハイティンク(指揮)[4]
シュターツカペレ・ドレスデン[4]
1995年2月13日
ドレスデン、ゼンパーオーパー
(ライヴ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年01月06日 00:00