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英Biddulphより“バーンスタインのコンサートマスター”デイヴィド・ネイディアンのソロ録音復刻!

ネイディアン

「バーンスタインのコンサートマスター」として知られたネイディアンの貴重な録音、未発表音源を加えて復刻

デイヴィッド・ネイディアン(1926-2014)の父はフェザー級のボクサーでしたが、クラシック音楽への情熱を持ち、独学でヴァイオリンを学んだといいます。ネイディアンは4歳でヴァイオリンを始め、2年後にはデイヴィッド・マネスに見いだされてニューヨークのマネス音楽大学に学費免除で招かれました。
14歳でリサイタル・デビュー及びニューヨーク・フィルと初共演、その後もアドルフ・ブッシュとイヴァン・ガラミアンに師事して研鑽を積みます。1944年には陸軍歩兵として徴兵されて欧州戦線に送られそうになりますが、ネイディアンに気づいたフィラデルフィア管弦楽団の首席ファゴット奏者の働きかけで、軍楽隊のコンサートマスターとなり、戦後はソリストとして活動しました。
1965年にニューヨーク・フィルのコンサートマスターを長く務めたジョン・コリリアーノが退任し、後任が公募されると、全米各地から応募した錚々たる顔ぶれを圧倒し、オーディションで全会一致で選ばれたのがネイディアンでした。バーンスタインはオーディションで彼を絶賛し、篤い信頼を寄せました。バーンスタインが音楽監督を退任した翌年、ネイディアンもニューヨーク・フィルを去りましたが、4シーズンという短い任期ながら「ニューヨーク・フィルの顔」として強い印象を残したと言われます。
ソリストとしてのネイディアンはジョージ・セル、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ、小澤征爾らの指揮でコンチェルトを演奏しましたが、録音スタジオでも引く手あまたで、ビル・エヴァンス(Symbiosis)、ビリー・ジョエル(52nd Street)、シネイド・オコナー(Am I Not Your Girl?)らのアルバムでコンサートマスターを務めるなど、数多くのトップアーティストの録音に参加。坂本龍一のアルバム(Heatbeat及び1996)にもヴァイオリンで参加しています。
このCDはネイディアンのデビュー・アルバムに未発売だったシューベルトを加えたもの。卓越した技巧と端正な造形、豊かなヴィブラートと明るめの音色が当時の彼の姿を伝えます。フランス・ベルギー音楽を集めたデビュー・アルバムはMonitor-MC 2017(モノラル)が初出ですが、その2年後に出た同内容のステレオ版(Monitor-MCS 2017)から復刻しています。シューベルトの2曲は関係者のもとに遺されたテスト・プレス盤(モノラル)から復刻したもので、初の一般発売となります。
(ナクソス・ジャパン)

ネイディアン
デイヴィッド・ネイディアン

【曲目】
フランツ・シューベルト(1797-1828): 幻想曲 ハ長調 D 934
1. Andante molto -
2. Allegretto -
3. Andantino -
4. Tempo primo - Allegro vivace - Presto

シューベルト: 華麗なロンド ロ短調 D 895
5. Andante -
6. Allegro

セザール・フランク(1822-1890): ヴァイオリン・ソナタ イ長調
7. I. Allegretto ben moderato
8. II. Allegro
9. III. Recitativo-Fantasia: Ben moderato
10. IV. Allegretto poco mosso

11. ガブリエル・フォーレ(1845-1924): 子守歌

クロード・ドビュッシー(1862-1918): ヴァイオリン・ソナタ ト短調
12. I. Allegro vivo
13. II. Intermede: Fantasque et leger
14. III. Finale: Tres anime

15. モーリス・ラヴェル(1875-1937): ハバネラ形式の小品

【演奏】
デイヴィッド・ネイディアン(ヴァイオリン)
デイヴィッド・ハンコック(ピアノ)

【録音】
1-6: 不明(モノラル)
7-15: 1958年 ニューヨーク(ステレオ)

Reissue producer: Eric Wen
Transfer engineer: Jon Samuels
Digital mastering: Dennis Patterson

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年02月01日 15:00