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Naxos~2022年3月第2回発売新譜情報(5タイトル)

スーザ

今回は遂にシリーズ完結となるスーザ:吹奏楽のための作品集第23集に、こちらも完結、スペインの『グエッラの写本』シリーズの第6集、MARCO POLOレーベルレーベルからの移行盤『ブリティッシュ・ライト・ミュージック 第6集』、ソレールの鍵盤のためのソナタ第93番 - 第95番、そしてプーランクの室内楽作品全集がBOX化!など、CD5タイトルがリリースされます。

遂にシリーズ完結!
ジョン・フィリップ・スーザ(1854-1932):吹奏楽のための作品集 第23集
キース・ブライオン(指揮)プリマス・イギリス海兵隊バンド

大好評シリーズ、「マーチ王」スーザの吹奏楽のための作品集も、この第23集をもって完結となります。今日知られている行進曲の形式を標準化したスーザですが、彼は決してこのジャンルに専念していたのではなく、交響詩、組曲、オペラ、オペレッタなど、200以上の作品を書き上げていました。
今回の最終巻では、あまり知られていないスーザの作品の中から、ポピュラーソングやクラシック作品の親しみやすいメロディーを用いた幻想曲やユーモレスクなど、スーザの幅広い音楽的嗜好が感じられる曲が選ばれています。トラック2の「メロディ」は第30代アメリカ副大統領に就任したチャールズ・ドーズのヴァイオリン曲をクライスラーが録音し、人気となったもの。他の作曲家によってオーケストラやポップスにアレンジされ広い人気を博しましたが、スーザは吹奏楽用に編曲しています。
(ナクソス・ジャパン)

MARCO POLO 8.223425のレーベル移行盤
ブリティッシュ・ライト・ミュージック 第6集~フレデリック・カーゾン(1899-1973):作品集
エイドリアン・リーパー(指揮)スロヴァキア放送交響楽団

ルーマニアの作曲家ジョルジェ・エネスク。優れたヴァイオリニストとして活躍する傍ら、数多くの作品を書き上げました。なかでも室内楽曲には優れたものが多く、ブラームスやワーグナー、そしてフランスで学んだフォーレの影響が感じられる初期の作品は、達者な筆致による流麗なものが多くみられます。このアルバムには1909年に書かれたピアノ四重奏曲第1番と、1916年に作曲されながら1965年まで知られることのなかったピアノ三重奏曲を収録。この2曲における7年の作曲年代のひらきは、そのままエネスクの成熟度合を示すものであり、シンプルな様式で書かれたピアノ四重奏曲に比べ、コンパクトでありながらもより複雑なスタイルを持つピアノ三重奏曲からは、エネスクが若い頃より慎重に作品を練り上げていた様子がうかがわれ、また第1次世界大戦などの不安な世情も感じ取れます。
(ナクソス・ジャパン)

グエッラの写本 第6集
アルス・アトランティカ

スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大学のゼラル図書館に所蔵されている「グエッラの写本」。2007年から録音が進められてきましたが、この第6集が最終巻となります。
「グエッラの写本」とははマドリード王室礼拝堂の書記を務めたジョセフ・ミゲル・デ・グエッラ(1646-1722)が編纂した写本で、17世紀スペインで大流行した「tono humano」と呼ばれる世俗歌曲が100曲収められています。この写本には作曲家や詩人の名前は記されていませんが、いくつかの曲は同時代の資料と比較することで作曲家を確認できる場合もあります。その代表的な例はファン・イダルゴで、このアルバムにも7曲収録されています。研究が進めば他の曲の作者も判明するかもしれません。フアン・イダルゴは半世紀以上にわたってスペイン王室礼拝堂のハープ奏者兼チェンバロ奏者を務め、宗教曲と世俗曲のどちらの分野でも素晴らしい作品を残した作曲家です。第2集から演奏を担当する、歌とバロック・ハープのアンサンブルである「アルス・アトランティカ」の美しい調べをお楽しみください。
(ナクソス・ジャパン)

アントニオ・ソレール(1729-1783):鍵盤のためのソナタ第93番 - 第95番
エフゲニー・コノフ(ピアノ)

鍵盤のための数多くのソナタで知られるアントニオ・ソレール。教会音楽家としての訓練を受け、王立サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル修道院のオルガニストを務めたことで、フィリップ2世の宮廷で働いていたドメニコ・スカルラッティなどの音楽家と親交を結びました。このOp.4のソナタは、スカルラッティの影響が感じられる生き生きとしたもので、ソレール作品の特徴ともいえるきらびやかな装飾とヴィルトゥオーゾ的なテクニックがその効果を高めています。
演奏は1992年ウズベキスタンのチルチクに生まれたエフゲニー・コノフが担当。1999年から2007年までグネーシン国立音楽大学、その後モスクワのチャイコフスキー音楽院で学び、ヨーロッパに留学。2019年からはウィーン音楽舞台芸術大学で学んでいます。コンクール受賞歴も多く、2018年の第64回マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽コンクール、2019年に第31回エットーレ・ポッツォーリ国際ピアノコンクール、2020年には第14回UNISA(南アフリカ大学=University of South Africa)国際ピアノ・コンクールでそれぞれ第1位を受賞した注目の若手奏者です。
(ナクソス・ジャパン)

フランシス・プーランク(1899-1963):室内楽作品全集(5枚組)
アレクサンドル・タロー(ピアノ)、フランソワ・シャプラン(ピアノ)、フィリップ・ベルノルド(フルート)、他

「フランシス・プーランクは音楽そのものだ。これほど直接的で、これほど単純に表現され、これほど確実に目標に向かっていく音楽を私は知らない」ダリウス・ミヨーのこの言葉はプーランクのすべての作品にあてはまりますが、中でも室内楽作品には、プーランクの個性的なスタイルと軽妙洒脱な作曲技法のエッセンスが反映されています。
このBOXの中には、プーランクが作曲家としてデビューを飾った「黒人狂詩曲」を皮切りに、奏者たちの名人芸が光る「六重奏曲」や軽妙洒脱な「フルート・ソナタ」。思いの他重厚な風格を持つ「ヴァイオリン・ソナタ」や「バガテル」などの名作の他、「シテール島への船出」など2台ピアノ、連弾のための作品。声楽を伴うカンタータ「仮面舞踏会」や「動物詩集」などのエスプリの効いた曲などが含まれています。これらを演奏するのはフランスを代表する演奏者たち。とりわけ1990年代初頭に、日本でデビューして間もなくのアレクサンドル・タローの演奏は貴重です。またプーランクの代表作の一つ、ピアノと語り手のための音楽物語「子象ババールの物語」はフランス語版と英語版の2バージョンを収録。ここで語りを担当しているのは、演奏当時それぞれ12歳と13歳の少女たち。あどけない声が物語の素朴さを伝えています。アルバムの初出時にClassicsToday.comで評された「このシリーズのどのディスクも間違いない」というコメントは21世紀の今でも色褪せることがありません。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年02月10日 00:00