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週刊ライドオンタイム 第8号

山下達郎

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週刊ライドオンタイム Vol.1

11年ぶりとはオマタツが過ぎますが、山下達郎、待望のオリジナルアルバム『SOFTLY』発売のビッグニュースにいてもたってもいられないタワレコスタッフにより結成された<週刊ライドオンタイム編集部>による音盤紹介コラム。ニューアルバム『SOFTLY』発売まで毎週upしてまいります、ひとつよしなに!

【今回は…】
タツローさんの世間のイメージは「シティポップ」。アーバンでソリッドなサウンド像に注目しがちですが、SSWとしてのお姿も極まった今作。タツローさんが愛するSSW名盤から始まり、独断と偏見で棚からひとつかみしてみました! (タワーレコード:マツタツ)

Carole King『ミュージック』

まずはタツローさんが作曲家としてもSSWとしてもたびたび絶賛しているキャロル・キング 71年の3rdアルバムから。同年の『つづれおり』が圧倒的名盤として聴き継がれる彼女ですが、ニューソウル(ダニーハサウェイやカーティスフィールド的な)の風を吸い込み、管楽器も導入して作り上げた本作も双璧をなす大名盤。カーペンターズが取り上げた(2)、マーヴィンゲイに触発されアイズレーブラザーズが取り上げた(1)などの話題曲が軸ですが、個人的に推したいのはワルツな(7)。音楽好きならうなずくシンプルな歌詞にも注目です。


Barry Mann『サヴァイヴァー』

キャロルキングに続き夫婦作家コンビでタツローさんを魅了したバリーマン 75年の3rdアルバム。ブルース・ジョンストンの元で製作された本作は、盤石の作曲能力とアレンジはもちろんですが、その歌ぢからに惚れる一枚でしょう。ゴスペル~サザンソウルな(7)の幸福感とその主軸に君臨するバリーマンの歌声は力強い。個人的には「蒼氓」へとつながる導線かと思っております。


James Taylor『One Man Dog』

図らずもピアノ&犬ジャケが続いてしまったので次に迷ったのですが、一旦「犬」&↑のバリーマン[Survivor]に同名曲があることから、個人的に愛してやまないJTの3rdアルバムをセレクト。ダニークーチマーやラスカンケルらセクションの面々とリラックスしたムードで奏でられる今作。メドレーに近い形で短い曲がバラエティ豊かに続く構成も素晴らしいのですが、個人的には(2)「Nobody but you」に耳も心もつかまれて離れません。個人的にはシュガーベイブ『蜃気楼の街』にJT~セクションの影響を感じ続けております。(大貫妙子さんの曲ですが!)


荒井由実『MISSLIM』

↑が「犬」ジャケなのであれば次は「ピアノ」ジャケを…ということでBRUTUS「TATSURO'S SONG BOOK」でも話題に上がったユーミンの74年の2ndアルバムを。「コーラスアレンジをしてくれるなら…」という逸話が有名ですし、このアルバムへの参加のきっかけ、そこから広がった人脈に関してはBRUTUSを読んでいただくとして、個人的に推したいのが(6)。リトルフィート的に躍動するギターとベース、タイトなドラミングの上で輝く吉田美奈子、大貫妙子、矢野顕子の分厚いコーラス隊。もちろんこちらのアレンジもタツローさん。初期ユーミンのヨーロッパな雰囲気の中にいきなりアメリカが入ってくるのがツボです。


山下達郎『TREASURES』

歌詞より楽器演奏派な私が生意気にもSSW名盤特集をしたばっかりに結局サウンド面に重点を置いたレコメンになってしまいました…。前向きにとらえると、海外から見たタツローさんの音楽の受け入れ方と近い部分があるのでは…と考えております。(歌詞の意味を理解していなくても、サウンドとして楽しんでいる?)そんな私が、タツローさんの歌詞の魅力に気が付いたのが(2)(BRUTUSで矢野顕子さんも絶賛してましたね) 恋愛ソングを真っ向から否定するような節もありつつ、その情景描写とオトコの恨み節満載(笑)の歌詞、「愛は…」のリフレインにグググっと引き込まれたのを思い出しました。


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山下達郎、11年ぶりのオリジナルアルバム『SOFTLY』6月22日発売


関連書籍


ハルナ、プロデューサーに佐橋佳幸を迎えた初となるフルアルバム『Hometown』7月6日発売


今年2022年の山下達郎のツアーにもコーラスとして参加するシンガーソングライターのハルナ初となるフルアルバム『Hometown』。
本作品『Hometown』のプロデュースおよびギターには、山下達郎バンドのメンバーとして活躍している佐橋佳幸、キーボードに柴田俊文、コーラスに三谷泰弘、ENAの4名が参加。このほかドラムに坂田学、ベースに鹿島達也、バンジョー、フィドルに有田純弘も参加。演奏家としてそれぞれ日本の第一線で活躍する、豪華なメンバーで構成されている。
"Hometown"には山下達郎がコーラスに参加、およびコーラス・アレンジのスコアを担当した2曲"太陽の背中"、"風の吹く方へ"を収録。さらにボーナストラックとして、シュガー・ベイブのカバー曲"いつも通り~雨は手のひらにいっぱい(ブルースアレイジャパン LIVE)"ライブ音源によるメドレー曲も収録。

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タグ : 週刊ライドオンタイム シティ・ポップ [anoto]

掲載: 2022年06月17日 11:30