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松田聖子を間近で支え続けた伝説のプロデューサーが初めて明かす、時代を超えて影響を与え続けるアイドルが生まれた背景

松田聖子

「すごい声を見つけてしまった」。一本のカセットテープから流れる歌声が、松田聖子の始まりだった。芸能界入りに強く反対する父親、難航するプロダクション探しと決まらないデビューなど、相次ぐハードルを独特の魅力を武器に鮮やかにとび越えていく。地方オーディションに夢を託した、「他の誰にも似ていない」16歳の少女の存在がやがて社会現象になるまで、間近で支え続けた伝説のプロデューサーが初めて明かす。


■目次
前書

序章 運命のカセットテープ
歌声との出会い/ ミスセブンティーン・コンテスト

第1章 父親の許しをもらうまで
反応の薄い同僚たち/ 企画制作6部の新設/ 「はい蒲池です。法子です」/ 紺色のワンピースで/ 驚きつつ見守る母親/ 1978年、夏休みに上京/ 「許すつもりは一切ありません」/ 西鉄グランドホテルで父親と対面/ 突然、聖子から届いた手紙/ 女性スタッフに頼んで電話/ モノレールで語った決意/ 「娘がどうにもならないんだ」

第2章 決して偶然でなかった出逢い
夢に見たCBS・ソニーへ/ 群馬の「おじいちゃん」/ 最初の就職先は観光会社/ キングレコードの制作部へ/ 東芝レコードの準専属歌手だった兄/ 営業担当としての経験/ 直感から『霧の中の二人』がヒット/ 歌の心にも触れた広島の日々/ 杉良太郎さんがくれた言葉/ 初担当はキャンディーズ/ 産みの苦しみ

第3章 難航するプロダクション探し
「ああいう子は売れないんだよ」/ 歌謡界の中心に山口百恵/ 聖子からの4通目の紙/ サンミュージック・相澤社長に懇願/ なんとしてもデビューさせる/ 少女らしい清廉な文字/ 多くの人に愛される資質

第4章 デビューのための上京
土砂降りの福岡空港/ 静かに伝う涙/ 堀越学園への編入/ 増え始めた業界内のファン/ レコードデビューと「もう一人の新人」/ 運を引き寄せる力/ 『裸足の季節』はまさに裸足のままで/ 小田裕一郎さんの自宅兼オフィスへ/ CM撮影前の「エクボ」事件/ ガラスブースの向こうの涙/ 記念すべきデビュー日/ 初めての歌番組でのこと/ 『夜のヒットスタジオ』での進化

第5章 スターへの階段
『青い珊瑚礁』がひらいた新時代/ 聖子の歌唱法/ 発売から2か月かけて頂点へ/ 田原俊彦くんとの共演/ 自らプロデュースする力/ アイドルとして異例の売れ行き/ クレジット表記の狙い/ 日本の音楽の実験場に

第6章 松田聖子は輝き続ける
楽曲制作のこだわり/ クリエイターと築いた松田聖子の世界/ 大滝詠一さんとの出会い/ 映画、海外レコーディングで放つ輝き/ 誰にも同じように接していくこと/ ミキシングとマスタリング

アルバムとシングルについて
1stTアルバム『SQUALL』(1980年8月1日発売)
2ndアルバム『North Wind』(1980年12月1日発売)
3rdアルバム『Silhouette』(1981年5月21日発売)
4thアルバム『風立ちぬ』(1981年10月21日発売)
5thアルバム『Pineapple』(1982年5月21日発売)
6thアルバム『Candy』(1982年11月10日発売)
7thアルバム『ユートピア』(1983年6月1日発売)
シングル『ガラスの林檎』『SWEET MEMORIES』(1983年8月1日発売)
8thアルバム『Canary』(1983年12月10日発売)
9thアルバム『Tinker Bell』(1984年6月10日発売)
10thアルバム『Windy Shadow』(1984年12月8日発売)
11thアルバム『The 9th WAVE』(1985年6月5日発売)
12thアルバム『SOUND OF MY HEART』(1985年8月15日発売)
13thアルバム『Supreme』(1986年6月1日発売)
14thアルバム『Strawberry Time』(1987年5月16日発売)
15thアルバム『Citron』(1988年5月11日発売)
後書

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掲載: 2022年07月12日 16:55