Machine Head(マシーン・ヘッド)|ロブ・フリン率いるヘヴィメタル・バンドが『進撃の巨人』にインスパイアされたコンセプト・アルバム『オブ・キングダム・アンド・クラウン』をリリース!
マシーン・ヘッドがニュー・アルバム『オブ・キングダム・アンド・クラウン』をリリース。前作で見せたコンパクトでポップな方向性を完全払拭し、いつものヘヴィでアグレッシヴな路線に復帰した本作は、何と『進撃の巨人』にインスパイアされたコンセプト・アルバム!
ロブ・フリン率いるヘヴィメタル・バンド、マシーン・ヘッド。もともとは91年、ロブがまだVio-lenceのメンバーであった頃、サイド・プロジェクトとしてスタートしたバンドだが、やがて彼の本業となっていったのだ。当時はちょうどグランジ、そしてデス・メタルやブラック・メタルが台頭し、スラッシュ・メタルや正統派ヘヴィメタルには逆風が吹いていた時代。そんな中、船出をしたマシーン・ヘッドであるが、いきなりロードランナー・レコードという大手との契約を手にした彼らは、94年に『Burn My Eyes』でアルバム・デビュー。スラッシュ・メタルをベースにしつつも、ニュー・メタルという時流をうまくとらえた彼らのスタイルは、大きな人気を獲得していった。その後も『The More Things Change…』(97年)、『The Burning Red』(99年)、『Supercharger』(01年)、『Through the Ashes of Empires』(03年)とハイクオリティ、ハイエナジーのアルバムを連発していった彼ら。07年の『The Blackening』は、00年代のメタル界を代表するアルバムの一つとして崇められている。14年の『Bloodstone & Diamonds』から、ドイツの大手ニュークリア・ブラストへと移籍。18年の『カタルシス』では、ポップな一面も見せ、ファンを驚かせた。
そんなマシーン・ヘッドが4年ぶりとなるニュー・アルバムをリリースする。前作では曲をコンパクトにまとめるというシフトチェンジも見られたが、『オブ・キングダム・アンド・クラウン』と題された今回のアルバムは、いきなり10分超の大作からスタート。つまり、正直賛否両論のあった前作での方向転換から、いつものマシーン・ヘッドに軌道修正したということ。ひたすらヘヴィでアグレッシヴ。ロブらしいドラマチックなリフがこれでもかと飛び出してくる、これぞマシーン・ヘッドと言うべきアルバムに仕上がっている。今回は、荒廃した未来の世界を舞台にしたコンセプト・アルバム。それだけでもワクワクするが、実はこのストーリー、ロブが2人の息子から影響されて見た『進撃の巨人』にインスパイアされたものだというのだから、日本のファンとしては嬉しい限り。マシーン・ヘッド・ファンはもちろん、すべてのスラッシュ・メタル、ヘヴィメタル・ファン必聴の傑作だ。
【日本語解説書封入/歌詞対訳付き】
【メンバー】
ロブ・フリン(ヴォーカル/ギター)
ジャレッド・マクエイカーン(ベース/ヴォーカル)
ヴァツワフ "ヴォッグ" キルティカ(ギター)
マット・アルストン(ドラムス)
国内盤CD
■収録曲
01. スローター・ザ・マーター
02. チョーク・オン・ザ・アッシェズ・オブ・ユア・ヘイト
03. ビカム・ザ・ファイアーストーム
04. オーヴァードーズ
05. マイ・ハンズ・アー・エンプティー
06. アンハロウド
07. アシミレイト
08. キル・ザイ・エネミーズ
09. ノー・ゴッズ、ノー・マスターズ
10. ブラッドショット
11. ロッテン
12. ターミナス
13. アローズ・イン・ワーズ・フロム・ザ・スカイ
《ボーナストラック》
14. エクステロセプション
15. アローズ・イン・ワーズ・フロム・ザ・スカイ(アコースティック)
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2022年08月12日 15:34