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『激ロック』スペシャルコーナー【5月レコメンドアイテム】

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BUCKCHERRY / 『Roar Like Thunder』
GENRE : HARD ROCK

雷鳴のごときインパクトで奏でる
ピュア・ロックンロール!

1999年のデビュー以来、25年以上にわたってロックンロールの最前線を駆け抜けてきたBUCKCHERRYが、約2年ぶり通算11作目のアルバムを完成させた。もともと多作なイメージのバンドだが、今作でもとどまることを知らない創作意欲と、そのエネルギッシュなサウンドには、本当にただただ脱帽する。ど真ん中ストレートをぶち抜くイケイケのハード・ロックでありながら、少しも古臭さのないピュアでフレッシュなサウンド。曲のアイディアは直感的だが、お互いを知り尽くしたベテランメンバーらしいグルーヴ感と、一つ一つの音にこだわった作り込みはまさにプロフェッショナルの仕事だ。キレのあるロックンロールに身も心も漬かりたい方は、迷わず聴くべきアルバム。
山本 真由【ライター推薦】

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VOLBEAT / 『God Of Angels Trust』
GENRE : METAL, HARD ROCK

HR/HMに多彩なエッセンスを盛り込んだデンマークの個性派
活き活きしたライヴ感、初期衝動の勢いを熟練の業でパッケージ!

VOLBEATは、本当にいい意味で“北欧っぽくない”メタル・バンドだ。HR/HMを主軸に、サイコビリーやパンク等も取り入れた特徴的なサウンドは、なんとなく“アメリカンな”カラッとした雰囲気で、熱心なメタルヘッズにでなくともおすすめできる。特に今作『God Of Angels Trust』は、アメリカン・ルーツ・ロックの要素が色濃く出たナンバー等独特のノリの良さ、キャッチーさがあり、直感的に楽しめる作品だ。Rob Caggiano(Gt)が脱退し新体制となったことや、Michael Poulsen(Vo/Gt)が別バンド、ASINHELLでプリミティヴなスタイルのデス・メタルに回帰したことも大きな要因だろう。ゲストなしで、自由な雰囲気があって、ライヴでの姿が想像しやすい作品だ。
山本 真由【ライター推薦】

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GHOST / 『Skeletá』
GENRE : HARD ROCK

グラミー受賞歴も持つ異色のロック・バンドが
根源的な感情を表現する最新作

ミステリアスなヴィジュアルとキャッチーな楽曲で世界的な人気を博し、グラミー受賞歴も持つ、異色のバンド、GHOSTの約3年ぶり6作目のスタジオ・アルバム。近作では帝国の興亡、死と破滅といった壮大な題材を掲げていたが、本作でテーマに据えたのは“癒しのプロセス”。オカルト的なハード・ロック/メタルを下地に、アリーナ・ロックのスケール感やダンサブルなポップを絡めた変幻自在のサウンドは、さらに磨きが掛かっており、それぞれドラマ性豊かな楽曲でストーリーを積み重ねていくことで、リスナーは神秘と親近感が共存する音楽の巡礼へと引き込まれていく。愛や喪失といった人間の根源的な感情を、アンセムからバラードまで多彩な振り幅で描くロック・オペラは、まさに面目躍如だ。
菅谷 透【ライター推薦】

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VIOLET ETERNAL / 『Under The Violet Tokyo』
GENRE : MELODIC METAL

“究極のメロディック・メタル”体現するVIOLET ETERNAL
初来日ワンマン収めたライヴ作品ドロップ!

“究極のメロディック・メタル”を体現するべく、Jien Takahashi(MAJUSTICE/Gt)とIvan Giannini(DERDIAN/THE 7TH GUILD/ex-VISION DIVINE/Vo)が悪魔合体した奇跡のユニット、VIOLET ETERNALの初来日公演を完全収録。昨年4月にリリースしたデビュー盤『Reload The Violet』を掲げてのライヴでは、アルバムの世界観やこのバンドでやりたかったことを生で体現している。Jien率いる最強の演奏陣による重厚且つテクニカルな演奏と、Ivanのパワフルでエモーショナルな歌声から生み出されるドラマチックな楽曲たちが、圧倒的臨場感をもって胸に迫る。カバー曲やKelly SIMONZがゲスト参加した貴重な楽曲も収録された全15曲、聴き応え抜群!
フジジュン【ライター推薦】

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MACHINE HEAD / 『Unatøned』
GENRE : GROOVE METAL, ALTERNATIVE METAL

獰猛さとメロディックな旨味を凝縮
MACHINE HEAD節際立つ痛快な最新作!

PANTERA等と共に90年代以降のモダンなヘヴィ・ロックを定義付けながらも、Robb Flynn(Vo/Gt)率いるMACHINE HEADは、いつだって大胆な変化を恐れず音楽的冒険を繰り返してきたバンドだ。通算11枚目となる本作『Unatøned』でもその精神は貫かれているが、彼等のディスコグラフィの中では珍しく3分台の楽曲が収録曲のほとんどを占め、フック満載のアンセミックなナンバーがずらりと並ぶ全12曲は、メロディアスなアプローチと獰猛なヘヴィ・グルーヴを両立させた、会心の出来栄えとなっている。いい意味で取っつきやすい作品であり、MACHINE HEADに興味はあれど聴いたことがなかったというリスナーも、ぜひチェックしてみてほしい。
井上 光一【ライター推薦】

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MEMPHIS MAY FIRE / 『Shapeshifter』
GENRE : POST-HARDCORE

キャッチーなポストハードコアが
炸裂する最新作!

約3年ぶり8作目となるMEMPHIS MAY FIREのニュー・アルバムは、彼等の代名詞であるキャッチーなポストハードコアを、さらにブラッシュアップさせた内容に。Cody Quistad(WAGE WAR/Gt/Vo)を共同ソングライターに迎えた楽曲は重厚なサウンドが随所で炸裂していて、オープナーの「Chaotic」から実に強烈。Christian Lindskog(BLINDSIDE)をゲストVoに迎えた「Overdose」はアッパーなビートが心地よく、作中のハイライトと言えるだろう。タイトル“Shapeshifter”は自らを様々な姿に変身させる怪物を意味するようだが、その名の通りの多彩なサウンドと、根底にある長年にわたって練り上げてきたアイデンティティが同居した作品に仕上がっている。
菅谷 透【ライター推薦】

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LANDMVRKS / 『The Darkest Place I’ve Ever Been』
GENRE : METALCORE

ARCHITECTS~リンキンのファンまで必聴
新時代メタルコア・ヒーローの強力作!

前作『Lost In The Waves』でファン・ベースを拡大し、Spotifyでは、GOJIRAに次ぐリスナーを誇るフランスのメタル・バンドへと成長したLANDMVRKS。最新作『The Darkest Place I’ve Ever Been』では、モダンなメタルコアの骨格を保ちつつ、ポストブラック・メタルのような衝動的な音像や、LINKIN PARKを彷彿とさせるラップコア、さらにガラージやワルツまで、既存の枠組みを超越する多様な音楽性を網羅した。母国語の高速ラップから強靭なグロウルまで、底なしの表現力を見せるFlorent Salfatiのヴォーカルも素晴らしく、作品全体に圧倒的なパワーとエモーションが刻まれている。新時代のメタルコア・シーンを牽引するに足る存在であることを証明する、年間ベスト級の一枚だ。
菅谷 透【ライター推薦】

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BEHEMOTH / 『The Shit Ov God』
GENRE : BLACKENED DEATH METAL

ポーランドが生んだ巨獣、BEHEMOTH
邪悪極まりないブルータリティは健在!

強烈なアルバム・タイトルの時点で、ポーランドが生んだ巨獣、BEHEMOTHの持つ反逆的な精神は不変であり、冒涜的且つ不道徳な美学で人々を翻弄させる野心に満ち満ちたものであることは、すぐ理解できるはず。同時に通算13枚目となる本作は、特に表題曲においてキャッチーとすら言えるコーラスが導入され、全8曲(ボーナス・トラック除く)というコンパクトさも相まって、彼等の作品の中では比較的聴きやすい作品という印象だ。それゆえの物足りなさもなくはないが、完璧なサウンド・プロダクションと重厚なバンド・アンサンブルによる、邪悪極まりないブルータリティは健在で、特に名手 Infernoの驚異的なドラミングは圧巻の一言。本作を引っ提げての久々の来日にも期待したい。
井上 光一【ライター推薦】

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CALIBAN / 『Back From Hell』
GENRE : METALCORE

独メタルコアの雄、CALIBAN
彼等らしい折衷主義は本作でも健在、モダンなメタルコア好きなら必聴の一枚

25年以上のキャリアの中で、その歩みを止めることなくコンスタントに作品をリリースし続けている、稀有な存在である独メタルコアの雄、CALIBAN。彼等は早い段階でクリーン・パートを導入する等、音楽性の変化を恐れないタイプのバンドとしても知られているが、従来のアグレッシヴなリフと、エモーショナルなメロディを柱とするメタルコアを基盤として、デスコアに肉薄するブルータリティ、エレクトロ的要素やニューメタルコア風のアプローチまで、彼等らしい折衷主義は本作でも健在だ。新ベーシスト、Iain Duncanが担うエモいクリーン・ヴォーカルも上手く機能しており、従来のファンはもとよりモダンなメタルコア好きなら必聴の一枚と断言しよう。
井上 光一【ライター推薦】

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THE HAUNTED / 『Songs Of Last Resort』
GENRE : DEATH / THRASH METAL

とにかく速い!
“LOUD PARK 25”出演決定したTHE HAUNTEDの10thアルバム

まず結論から――とにかく速い! メロデス×スラッシュ・メタルのパイオニアとしてシーンに衝撃を与えるも、グルーヴ・メタルやオルタナ・メタルにも活動領域を広げた音楽性が、時に賛否を呼んできたTHE HAUNTED。10枚目となる最新アルバムは、復活作『Exit Wounds』や初期作で見られた、暴走機関車のような圧倒的スピード感が冴え渡り、繊細で叙情的なギター・フレーズが深みを与える、まさにファンが熱望した本質的サウンドと合致する作品だ。ミドル・テンポの楽曲も、グルーヴ・メタルというよりはデス・メタル由来のウェットな雰囲気で、作品全体に明確な芯と揺るぎない美学が感じられる。出演が決定した“LOUD PARK 25”ではモッシュ・ピットに嵐が吹き荒れそうだ。
菅谷 透【ライター推薦】

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GAME OVER / 『Face The End』
GENRE : THRASH METAL, SPEED METAL

伊スラッシュ・メタル・バンド GAME OVERの強いこだわりと信念を感じる
安定したクオリティとお約束が楽しめる最新作

イタリアのスラッシュ・メタル・バンド、GAME OVERのニュー・アルバム。今作でも、その勢い良く刻むギターに、ワイルドなヴォーカル、懐かしさも感じるコテコテのサウンドは、幅広いメタルヘッズの期待を裏切らないだろう。アルバム終盤の壮大に歌い上げるナンバーも含め、安定したクオリティとお約束が楽しめる。2000年代以降のバンドとしてはクラシカルなアプローチだが、それをイタリアから英語で発信していることも含め、強いこだわりと信念を感じる。テクニカルなギター・ソロは、主張の激しい癖強めなソロというよりは、曲に展開を与える役割として曲に馴染んでいて、聴きどころ満載。ライヴで盛り上がるコーラスは、聴き込んでぜひシンガロングしてほしい。
山本 真由【ライター推薦】

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【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリー・マガジン、ポータル・サイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライヴ・イベント、24年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷/新宿/下北沢に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」、また渋谷にあるロック・ファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営等、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティヴ集団である。

https://gekirock.com

HARD ROCK/HEAVY METAL

タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2025年05月26日 12:10