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『激ロック』スペシャルコーナー【10月レコメンドアイテム】

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9月のオススメはこちら

 

ARCHITECTS / 『The Classic Symptoms Of A Broken Spirit』
GENRE:METALCORE, LOUDROCK

キャッチーでありながら強靭なヘヴィネスが詰まったエネルギッシュな10thアルバム!

前作『For Those That Wish To Exist』が初のUKアルバム・チャート1位を獲得したARCHITECTSの10thアルバム。前作で提示したメロディックな路線を継承しつつ、オーケストラなどを取り入れた作風からエレクトロ/インダストリアル方面へとさらなる発展を遂げ、耳障りな電子音に強烈なヘヴィネスが調和したTrack.1を皮切りに、ファニーな要素も感じさせるTrack.3、ARCHITECTS版のグランジといった趣のダウナーなTrack.4、キャッチーでいい意味での青臭さを纏ったTrack.6など、シリアスさは保ちながらも楽曲の幅を広げている。アリーナが似合うスケール感のTrack.10、攻撃性をむき出しにしたTrack.11など、新たな方向性のサウンドを見事に確立した作品だ。

菅谷 透【ライター推薦】


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ZEBRAHEAD / 『Ichi-go Ichi-e -Japan Special Edition』
GENRE:POP PUNK, MIXTURE

祝来日!2年越しのジャパン・ツアーを控えたシマウマたちが
スペシャルな来日記念盤をドロップ!

待望のジャパン・ツアーを控えたZEBRAHEADから、スペシャルな来日記念盤のプレゼント! ヴォーカルにAdrian Estrellaを迎えた新体制で2021年に発表されたデジタルEP『III』に、新曲やインスト音源などを加えたのが本作。Adrianのキャラクターを生かしつつ、爆発的なエネルギーを備えた楽曲は、困難を乗り越え進み続けるシマウマたちの力強い意志が感じられる。CDのみのトラックとして、MAN WITH A MISSIONのフィルム・ツアーで披露した「Out of Control with Zebrahead」のパフォーマンス音源が収録されているのも嬉しいポイントだろう。ツアー参戦組はもちろん、今回は参加できないというファンもぜひチェックしておきたい1枚だ。

菅谷 透【ライター推薦】


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SLIPKNOT / 『The End, So Far』
GENRE:LOUDROCK, EXTREME METAL

暗黒のエンターテイメント!破壊的でアーティスティックなSLIPKNOT最新作!

ヘヴィネスとキャッチーさが共存したファンの期待を裏切らないサウンドが充実! 彼ららしい、エンターテイメント性が高いドラマチックな曲展開が存分に楽しめるアルバムになった。Corey Taylorの歌唱力の高さ、表現力の高さがしっかりと味わえるTrack.4やTrack.8、手数の多い変化自在のドラム、刻むギター、絶妙なバランスで生み出されるSLIPKNOTサウンドを堪能できるTrack.5、シンガロングと高速ヴォーカル、ずっしりと重い重低音が暑苦しくてクールなTrack.10など、ひとつひとつの曲が粒揃いで華のあるものばかり。共同プロデューサーはJoe Barresi。パンク/ハードコア畑の作品も数多く手掛けているので、今作の迫力ある漢気全開サウンドにはその影響があるかもしれない。

山本 真由【ライター推薦】


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THE DEVIL WEARS PRADA / 『Color Decay』
GENRE:POST HARDCORE, METALCORE

進化し続けるカリスマ“プラダを着た悪魔”が提示する芸術的ヘヴィ・サウンド!

今やベテランの域に達した“プラダを着た悪魔”による通算8枚目となる最新作。ここ数作で培ってきたノイズやエレクトロニカ的な要素など、音響面における実験性は随所にちりばめつつ、Mike Hranicaが繰り出す圧巻のヴォーカル・パフォーマンスによる、胸を打つエモーショナルなメロディと強烈なグロウルとの明確なコントラスト、といったかつての彼ららしさも戻ってきた印象だ。特にアンセミックなコーラスが際立つラスト曲「Cancer」の素晴らしさは感涙必至である。近年のアルバムの中では間違いなく飛び抜けてキャッチーさを兼ね備えながらも、メタルコアとスクリーモの境界線を突破したオリジネイターたる彼らが、2020年代の今も進化を続けていることを如実に示す、見事な傑作であると断言したい。

井上 光一【ライター推薦】


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DROPKICK MURPHYS / 『This Machine Still Kills Fascists』
GENRE:CELTIC PUNK, FOLK ROCK

DROPKICK MURPHYSが反体制フォーク・シンガー Woody Guthrieの
未発表曲に再び生命を宿す、時代を超えた傑作!

タイトルからピンとくる方もいるかもしれないが、今作は多くのパンク・バンドに影響を与えた反体制的なSSW、Woody Guthrieからインスピレーションを得てできたものだ。Woodyの未発表曲にDROPKICK MURPHYSが手を加えることで、1940~50年代に生み出された種に再び生命が宿った。自身もミュージシャンであるWoodyの娘、Nora Guthrieの協力により実現したこのプロジェクトは、時代を超えて生きるWoodyの反骨精神や、温かみに溢れたフォーク・ミュージックの素晴らしさを、今を生きる私たちに伝えてくれる。立体的な音作りや、DROPKICK MURPHYSらしい力強いシンガロングとタイムレスなメロディによって、アコースティックでも物足りなさを感じさせない仕上がりになっている。

山本 真由【ライター推薦】


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SKID ROW / 『The Gang's All Here』
GENRE:HARD ROCK, HEAVY METAL

新たな黄金期到来の予感! SKID ROWが新ヴォーカル迎え16年ぶり完全新作のニュー・アルバム完成!

1989年のアルバム・デビュー以来、紆余曲折ありながら今も現役で活動を続けるアメリカンHR/HMのカリスマ、SKID ROWが16年ぶりとなる完全新作のニュー・アルバムでシーンに帰還を果たした。2022年3月に脱退したヴォーカリスト、ZP Theart(exDRAGONFORCE)の後任として元H.E.A.TのErik Grönwallを迎えた本作は、結論から言えば古くからのファンをも納得させるであろう見事な復帰作である。充実のソングライティングと鉄壁の演奏隊によるヘヴィ且つラウドなサウンド、圧巻のヴォーカル・パフォーマンスが生み出す粒揃いの楽曲群は、彼らの新たな黄金期の到来をも予感させる痛快な出来栄え。可能な限り大ボリュームで聴くべし。

井上 光一【ライター推薦】


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FALLUJAH / 『Empyrean』
GENRE:TECHNICAL DEATH METAL, PROGRESSIVE METAL

カリフォルニアのテクニカル・デス・メタル・バンド、FALLUJAH!
芸術的なまでに進化を遂げた新体制初アルバムをリリース!

現代エクストリーム・メタル界隈において最も注目されているバンドのひとつ、FALLUJAHの通算5枚目となる新作。たび重なるメンバー・チェンジを繰り返しながらも、中心人物のギタリスト Scott Carstairsを中心として常に音楽的な挑戦を続けていた彼らだが、本作は今後のキャリアを占ううえでも重要な位置づけとなりそうだ。暴虐と幻惑の美が交差するFALLUJAHの世界は芸術的なまでに進化を遂げ、新加入のKyle Schaeferによる凶暴なヴォーカル、凄腕ベーシスト Evan Brewerが生み出すうねるようなヘヴィ・グルーヴも見事な仕事ぶりで、大いに貢献を果たしている。前作『Undying Light』(2019年)に否定的だった人にこそ聴いてほしい1枚。

井上 光一【ライター推薦】


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DREAM THEATER / 『Lost Not Forgotten Archives: Images and Words Demos (1989-1991)』
GENRE:PROGRESSIVE METAL

ファン必見!貴重なオーディション・デモやレア曲も収録の
DREAM THEATER秘蔵音源集第13弾!

公式ブートレグ第13弾は、出世作にしてプログレッシヴ・メタルの名盤として名高い1992年の2ndアルバム『Images And Words』のデモ音源集だ。インスト音源やプリプロ音源などが収録されており、中でも本作でバンドへ加入するJames LaBrie以外のヴォーカリストが歌唱しているオーディション・デモは資料としても貴重で面白い。同時期に制作されていたが本作への収録は見送られた「A Change Of Seasons」や、スタジオ・アルバムにも未収録の「To Live Forever」、「Don't Look Past Me」といったレア曲に触れることができるのも、秘蔵音源集ならではの魅力のひとつと言えるだろう。ファンならマストでチェックしておきたい作品だ。

菅谷 透【ライター推薦】


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DREAM THEATER / 『Lost Not Forgotten Archives: Made In Japan - Live (2006)』
GENRE:PROGRESSIVE METAL, HARD ROCK

DEEP PURPLEの名ライヴ盤『Made In Japan』リリース50周年――
同作をDREAM THEATERが完全再現したアルバムが復刻!

これまで、彼らが影響を受けたバンドの名盤を完全再現するライヴ・セットを幾度となく披露してきたDREAM THEATER。その音源は公式ブートレグ・シリーズでも復刻されてきたが、本作では2006年1月15日の大阪公演にてDEEP PURPLEの名ライヴ盤『Made In Japan』を再現したパートを収録。DTらしいカッチリとしたサウンドながら、歪みを落としたギターや、本家をなぞったオルガンの音色など、リスペクトにあふれた熱演が繰り広げられている。インプロ・パートもオリジナルを大事にしつつ、8thアルバム『Octavarium』リリース後で脂の乗ったDTの、現行プログレ・メタル・バンドとしての矜持が垣間見える。本家のリリースから50周年の節目に再発というのもニクい!

菅谷 透【ライター推薦】


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【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリーマガジン、ポータルサイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライブイベント、13年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷宇田川町に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」と同じく宇田川町にあるロックファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営など、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティブ集団である。

http://gekirock.com/

タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2022年10月13日 11:51