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桑田佳祐『フロム イエスタデイ』|【日本のロック名盤】80年代

80年代の最先端をふんだんに盛り込み、最もROCKを意識した時期の桑田佳祐音源集


サザン活休中の1986年、日本に真のROCKを渇望した桑田が自らその急先鋒となるべく結成したKUWATA BAND、それを経て無限の可能性を持つ“POP”に自身の音楽的表現を見いだし完成させた翌年の初ソロ・アルバムからの楽曲を中心としたベスト盤。悲しい想い出も前向きに聴かせ胸締め付ける、桑田屈指の名曲にしてソロデビュー曲「悲しい気持ち」に始まり、KUWATA BAND唯一のスタジオ・アルバムには未収録のシングル4枚が中盤に据えられる。中でも言葉遊び満載のエロ詞からサビで連呼する「Skipped Beat」が“スケベ”に聴こえる空耳に繋がる「スキップ・ビート」のかっこよさは不変。ホール&オーツや佐橋佳幸も参加し当時のトレンドだった80'sサウンドもふんだんに盛り込んだ楽曲群には統一性がありオリジナル・アルバムと言ってもいい程で他のベスト盤とは一線を画している。そしてシリアスにぶっ飛ばしなからも「クリといつまでも」でお茶目?に締めるあたりも桑田らしい。

日本のロック名盤

タグ : [anoto] 日本のロック名盤 80年代

掲載: 2022年11月08日 10:00