『レコード芸術』2022年12月号~特選盤
毎月20日発売の月刊誌「レコード芸術」の2022年12月号における“特選盤”を集めました。輸入盤の取扱いの有るものはあわせてご案内しております。
<「レコ芸」、「音楽の友」~書籍のご紹介>
「レコード誕生物語」に「バックハウス/最後の演奏会」掲載
レコード芸術2022年12月号の「レコード誕生物語」に「バックハウス/最後の演奏会」が取り上げられました(著者:芳岡正樹氏)。1969年6月26日と28日のオッシアッハ修道院教会での演奏会の流れについてはよく知られるところですが、バックハウスがオッシアッハの演奏会に出演したきっかけ、バックハウスが亡くなる直前まで演奏活動を続けた理由、また、この録音が当初英デッカ、米ロンドンからLP2枚組で発売予定だったものの見送られ、1971年7月5日(バックハウスの三回忌)に日本のキングレコード(当時英デッカと契約)が世界に先駆けてLP2枚組で発売した経緯などが書かれています。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
【収録曲】
《ヴィルヘルム・バックハウス/最後の演奏会》
CD1
前半
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番《ワルトシュタイン》
シューベルト:楽興の時 D.780
後半
指慣らし~
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番《トルコ行進曲付き》
シューベルト:即興曲変イ長調
CD2
前半
指慣らし~
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第18番から(第4楽章を除く)
※ 第3楽章のあとで「少し休ませてください」と言って演奏を中断(心臓発作をおこしていた)
※ アナウンス「パックハウス教授はベートーヴェンのソナタを弾く代わりにシューマンの《タベに》と《なぜに》を弾かれます」
指慣らし~
シューマン:幻想小曲集作品12から 第1曲《夕べに》、第3曲《なぜに?》
後半
※ アナウンス「バックハウス教授はシューベルトの《即襲曲》で今晩の演奏会を終わらせて頂きたいとの希望を述べられました」
シューベルト:即興曲変イ長調
【演奏】
ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)
【録音】
1969年6月26日(CD 1)、28日(CD 2)オシアッハ(オーストリア)〈ライヴ・レコーディング〉