シャルランの名録音がハイレゾ化&2022年最新リマスタリング!『ミヨー自作自演集』『カンプラ:クリスマス・オラトリオ』
革袋に包んだマイクをセットするシャルラン
実に生々しく驚くべき解像度で蘇る名演奏!
伝説のエンジニア、アンドレ・シャルランの名録音が
ハイレゾ化&2022年最新リマスタリングで登場!
伝説のエンジニア、アンドレ・シャルラン(1903~1983)の名録音。これまでリリースされていたCDは16bit/44KHzでしたがこの度24bit/96KHzでリリースされます。リマスタリングのエンジニアは半世紀以上シャルランの音に惚れこみ、シャルラン・レーベルの存続に大きく貢献している名エンジニア、ブリュノ・ゴリエです。ゴリエはシャルランの録音についての研究だけでなく、シャルランに関わるものの収集など「シャルラン愛」に満ちた人物。シャルランの遺産を後世に伝えるべく、並々ならぬ思いでマスタリングしており、実に生々しく、驚くべき熱量で蘇ります!
24bit/96KHzのハイレゾ化&2022年最新リマスタリング!
ミヨー自作自演の大名盤!
伝説のエンジニア、アンドレ・シャルランの録音の中でも指折りの大名盤。ミヨー自身の指揮による自作自演集。代表作、「屋根の上の牡牛」は必聴です!この香り高い演奏を2022年の最新リマスタリングでお楽しみいただけます!
SLC17HR(CD)
2022年リマスタリング
ミヨー:
屋根の上の牡牛 Op.58
世界の創造 Op.81
シャンゼリゼ劇場管弦楽団、ダリウス・ミヨー(指揮)
録音:1956年/シャンゼリゼ劇場(パリ)
デジタライゼーション&リマスタリング:ブリュノ・ゴリエ(2022年)
24bit/96KHzのハイレゾ化&2022年最新リマスタリング!
ゼーリヒ、タピーら名手らによるカンプラのクリスマス・オラトリオ。
荘厳でありながら舞曲のリズムに弾む、
心地よいフランス・バロックの響きにうっとり!
18世紀初頭、リュリとラモーの時代の狭間の世代を代表する音楽家カンプラ。とりわけ「優雅なヨーロッパ」のような歌劇作品で知られるカンプラですが、宮廷だけでなく教会で活動を行っていたこともあり、教会音楽作品も多く残しています。今回は彼の教会作品の中からクリスマス・オラトリオと詩篇を収録。器楽伴奏に乗って歌われるクリスマス・オラトリオは、聖夜を祝うにふさわしい壮大な響きにあふれています。2曲目の詩篇はカンプラ初期の作品。重厚で厳格な雰囲気というよりも、しなやかで軽快な響きが印象的な作品で、フランス・バロックならではの魅力を存分に感じられる作品といえましょう。2曲ともフランス舞曲のリズムが頻繁に使用されており、心地良いテンポ感に心満たされます。テノールを担当するのはスイスの世界的テノール歌手タピー。その他、世界的に活躍する名手達の共演にも注目の1枚です!
※これまで流通していたAMS-82は廃盤となります。
(以上、キングインターナショナル)
AMS 82HR(CD)
2022年リマスタリング3770027 160007
カンプラ:
モテット「主がシオンの繁栄を回復したもうとき」(詩篇125番)
クリスマス・オラトリオ「われらの主イエス・キリストの降誕」
エディット・ゼーリヒ(ソプラノ)、エリック・タピー(テノール)、
ジャック・エルビヨン(バリトン)、マック・シェーファー(オルガン)
ストラスブール音楽院合唱団、ストラスブール・コレギウム・ムジクム管弦楽団、
ロジェ・ドゥラージュ(指揮)
録音:1966年/サン・ルイ教会(ストラスブール)
デジタライゼーション&リマスタリング:ブリュノ・ゴリエ(2022年)
アンドレ・シャルランとシャルラン・レコード
シャルランは1903年パリ生まれ。初めはフルート奏者を志しましたが、13歳のときに父の死にあい、電気技師に目標変更します。その才能は天才的で23歳で静電式スピーカーの特許を取るなど、生涯で約200の特許を取ったと言われています。戦前はトーキー映画の音質改善に精魂を傾け、戦後はLPレコードの分野で活躍しました。デュクレテ・トムソン、ディスコフィル・フランセ、エラートの録音技師を務め、リリー・クラウスのモーツァルト/ピアノ・ソナタ全集、イーヴ・ナットのベートーヴェン/ピアノ・ソナタ全集などの名盤を生み出しました。1962年に独立。企画からカッティングまで一人で仕上げる名人仕上げのレコード「シャルラン・レコード」(Charlin Disques)の制作を開始します。無指向性コンデンサーマイク2個を仕込んだ人の頭大の革袋(冒頭写真参照)を宙吊りにして、一箇所のセッティングで集音するワンポイント録音による鮮明でいて自然な音場をもったステレオLPで一世を風靡しました。彼の完璧主義を示す逸話として、教会でのマイク位置決めに高層はしご車を借りたという話が残っています。「クラシック音楽の場合には、音楽がそこにあるのです。音楽自体がすでに存在するのです。更にまた、聴く人の耳というものは、一ヶ所です。二つの耳はついていますが、音楽の発する空間からある距離をもって聴者をみた場合、一ヶ所に集約されます。完成されたすでに存在する音楽というものに沢山のマイクロフォンを立ててミクシングするということは音楽に対する冒涜です。ですから、ワンポイントというものはあたりまえのことではありませんか?」(シャルラン)
(タワーレコード 商品統括部 板倉重雄)
掲載: 2022年12月02日 00:00