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フリッツ・クライスラー/ベル・テレフォン・アワー録音集第3集 ~自作・編曲集(1944~50年)

クライスラー

初出&貴重音源多数!
ベル・テレフォン・アワー第3集は自作・編曲集

1940年から1958年まで放送されたアメリカの人気ラジオ番組ベル・テレフォン・アワー。クラシック、ジャズ、ポップスのスターが出演し、聴取者は8百万人から9百万人に達したといいます。クライスラーも1944年から1950年にかけて出演しましたが、その演奏はごく一部を除いて録音として世に出ることはありませんでした。Biddulphは「個人所蔵の、望みうる最上のコンディションの素材」をもとにベル・テレフォン・アワーでのクライスラーの演奏をCD3枚に復刻。クライスラーは1941年にニューヨークで交通事故に遭い、一時はステージ復帰も危ぶまれましたが、1943年にカムバック、「奇跡の復活」と呼ばれました。ベル・テレフォン・アワーの録音集は、その「奇跡の復活」直後から1950年の引退までのクライスラーの姿を伝える貴重なものです。

完結編となる第3集はクライスラー自身の作品と編曲作品を収録。クライスラーはバロック音楽のスタイルで作品を書くのが上手でした。トラック3-6でその一端を聞くことができます。ウィーン生まれのクライスラーにとって、典雅なウィーン情緒を伝える作品は書くのも弾くのもお手のもの。このアルバムでも随所で堪能できます。最後の3曲は異国のイメージで作曲・編曲した作品。中国、スペイン、スコットランドの雰囲気を漂わせつつ、歌い口には彼ならではの魅力が満ちています。「マラゲーニャ」はクライスラー自身による録音がありませんでした。他の曲についてもクライスラーによるオーケストレーションでの録音は貴重なものとなっています。
クライスラーが関心を寄せていたバロック時代には、演奏家と作曲家が一体となっていましたが、時代が下るにつれて分業が進みました。20世紀に活躍したヴァイオリストで名曲を多数残したという点でも、クライスラーは格別な存在です。
(ナクソス・ジャパン)

クライスラー

【曲目】
1. ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809): ハンガリー風ロンド(クライスラー編)
2. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791): ハフナーセレナード - ロンド(クライスラー編)
3. フリッツ・クライスラー(1875-1962): ルイ13世の歌とパヴァーヌ「クープランの様式による」

クライスラー: 協奏曲 ハ長調「ヴィヴァルディの様式による」
4. I. Allegro energico, ma non troppo
5. II. Andante doloroso
6. III. Allegro molto

7. ヨハン・ブランドル(1835-1913): 喜歌劇《愛するオーガスティン》 - オールド・リフレイン(クライスラー編)
8. ホイベルガー: 喜歌劇《オペラ舞踏会》 - 真夜中の鐘(クライスラー編)

クライスラー:
9. 喜歌劇《シシー》 - Ich war' so gern einmal verliebt わが瞳に輝ける星
10. ウィーン小行進曲
11. ウィーン風狂想的幻想曲
12. ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
13. 美しきロスマリン
14. 愛の悲しみ
15. 愛の喜び
16. ウィーン奇想曲
17. 中国の太鼓
18. マラゲーニャ

19. 伝承曲: ロンドンデリーの歌(クライスラー編)

【演奏】
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)
ベル・テレフォン・アワー・オーケストラ
ドナルド・ヴォーヒーズ(指揮)

【録音】 ※録音は全てライヴです。
1945年10月30日…1
1947年4月14日…2
1948年10月4日…3
1945年4月16日 …4、7、13、14、15、16
1946年4月15日…5、6
1946年12月16日…8、11
1946年10月17日…9
1945年10月29日…10
1945年1月1日…12、17
1950年3月6日…18
1944年10月9日…19

復刻プロデューサー: Eric Wen
マスタリング: Dennis Patterson

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年12月06日 00:00