アントニーニによるハイドン交響曲全曲録音第13巻はイル・ジャルディーノ・アルモニコとの『ホルン信号』~交響曲第31番、第59番、第48番
[Alpha Classics 公式チャンネルより]
ソロ続々の「ホルン信号」を中心に、第13弾は全て表題付きの傑作揃い!
ハイドン生誕300周年にあたる2032年までに、この「交響曲の父」が残した107曲の交響曲全てを録音してゆくジョヴァンニ・アントニーニの注目企画が、第1巻(ALPHA670)がリリースされた2014年から8年を経てますます充実をみせています。
エステルハージ侯爵家での30年近くに及ぶ現役活動中、ウィーンから遠く離れた侯爵領で世評を気にせず試行錯誤を繰り返しながら書かれたハイドンの一連の交響曲は、ティンパニやトランペット、クラリネットを使わない小規模な二管編成でも驚くほど多彩な音楽作法で聴きどころが尽きませんが、今回はその中でも特に味わい深い中期前半の3曲を厳選。
各パートのソロが多く聴きどころに事欠かない長大な第31番「ホルン信号」、独立した管楽器パートが一対のオーボエとホルンだけの小規模編成で変幻自在の展開が続く第59番「火事」、打楽器が入らないオリジナル版の演奏でも勇壮なスケールを存分に感じさせる第48番「マリア・テレジア」、といずれもアントニーニ自身の楽団であるイル・ジャルディーノ・アルモニコならではの、全奏者の個性が生かされながら豊かな一体感あふれる解釈が映える作品ばかり。
特に「ホルン信号」では、圧倒的かつ痛快な吹奏でデュナーミク豊かなサウンド作りをみせる4人のナチュラルホルン奏者たちの活躍もさることながら、コントラバスやヴィオラにまでソロが出てくる終楽章での大規模室内楽風アンサンブルが絶妙で、個々の楽器の妙味をじっくり味わえます。
最新研究を反映した解説(国内仕様盤は日本語訳付き)でも、各曲の表題にまつわる謎やアントニーニの解釈上の見解など情報満載。どこまでも見逃せない内容です。
(ナクソス・ジャパン)
[解説日本語訳付き]
※国内仕様盤解説日本語訳…白沢達生
『HAYDN 2032 ハイドン交響曲全曲録音シリーズ Vol.13 ~ホルン信号~ 交響曲 第31番、第59番、第48番』
【曲目】
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
1-4. 交響曲 第31番 ニ長調 Hob. I: 31 「ホルン信号」
5-8. 交響曲 第59番 イ長調 Hob. I: 59 「火事」
9-12. 交響曲 第48番 ハ長調 Hob. I: 48 「マリア・テレジア」
【演奏】
ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)
イル・ジャルディーノ・アルモニコ(古楽器使用)
コンサートマスター: ステファノ・バルネスキ(ヴァイオリン)
【録音】
2021年4月10-16日、グスタフ・マーラー・ホール(エウレジオ文化センター)、ドッビアーコ(イタリア北東部ボルツァーノ県)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年12月09日 00:00