トビアス・コッホによる「ポーランド・オペラの父」スタニスワフ・モニューシュコ:ピアノ作品集
180曲以上のピアノ曲の中からポロネーズを中心に収録!モニューシュコからその愛娘に贈られ、孫娘が受け継いだ楽器を、トビアス・コッホが弾く!
ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)の熱心な活動によって次々と明らかになるモニューシュコの魅力!19世紀のポーランドにおける最も優れたオペラ作曲家として、また約300曲の歌曲の作曲家として音楽史に名を残す「ポーランド・オペラの父」スタニスワフ・モニューシュコ(1819-1872)。オペラや歌曲のリリースに続き、19世紀のサロンの雰囲気にぴったりなピアノ作品集『ベル・エポック』の登場です。声のための作曲で有名なモニューシュコですが、ピアノ作品も約180曲残しており、特にポロネーズは音楽愛好家や楽譜出版者の関心を集めました。本作でも全23曲中11曲をポロネーズが占めています。うち6曲はポーランド出身の作曲家・外交官、ミハウ・クレオファス・オギンスキ(1765-1833)のポロネーズをモニューシュコが和声含めアレンジしたもので、この曲集はフランツ・リストに献呈されています。
『ヨーロッパの国歌と聖歌』(NIFCCD068)、『ポーランドのロマン派ピアノ作品集』(NIFCCD104)でも味わい深いを聞かせたピリオド楽器の名手、トビアス・コッホが本作で使用しているのは、モニューシュコが高く評価し、パリ万国博覧会で「ポーランドのプレイエル」と呼ばれたワルシャワのピアノ工房、クラール&ザイトラー(Krall & Seidler)が1846年頃に製作したピアノ。モニューシュコが娘へ贈り、孫娘へと受け継がれた(そして恐らくモニューシュコ本人も弾いていたであろうと考えられる)シリアル・ナンバー「3043」入りの貴重なオリジナル楽器です。
(東京エムプラス)
【曲目】
スタニスワフ・モニューシュコ(1819-1872):
ワルツ 変ホ短調
ポロネーズ 第5番 変ホ短調
バガテル 第4番 変ロ長調
ポロネーズ 変ホ長調
バガテル 第9番 ト短調
バガテル 第1番 ト長調
カリヨンを伴うアリア
エレジー 変ホ長調
ポロネーズ 第1番 嬰ヘ長調
マリー・ペシュケ嬢のアルバムより《思い出》変ト長調
ワルツ 変ホ長調
ポロネーズ 第6番 ト長調
子守歌《喜びの日々》ニ長調
ポロネーズ 第2番 変ホ長調
ポロネーズ 第3番 変ホ長調
ワルツ イ長調
バガテル 第8番 ハ長調
バガテル 第10番 ト長調
ポロネーズ 第1番 変ニ長調
ポロネーズ 第2番 変ロ長調
ポロネーズ 第3番 変ホ長調
ポロネーズ 第6番 ト長調
四手のためのポロネーズ《市民》*
【演奏】
トビアス・コッホ(ピアノ/クラール&ザイトラー、1864年)
カタジナ・ドロゴシュ*(ピアノ)
【録音】
2020年7月、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ポーランド、ワルシャワ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年12月15日 00:00