こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

注目アイテム詳細

米Marston スペインの名花グラツィエラ・パレート全録音集+マリア・カラスの師エルヴィラ・デ・イダルゴ録音選集(2枚組)

グラツィエラ・パレート
グラツィエラ・パレート(左)/ エルヴィラ・デ・イダルゴ(右)

1910、20年代に活躍したソプラノ、グラツィエラ・パレート(1889-1973)の全録音集+α

1910、20年代に活躍したソプラノ、グラツィエラ・パレート(1889-1973)の全録音集。グラツィエラ・パレートは、本名をエングラシア・エンリケタ・アンジェラ・パレート・イ・オムスというバルセロナ生まれのカタルーニャ人。指揮者トマス・ビーチャムはロンドンで共演したパレートについて回想で「記憶にある限り最も魅力的で満足しうる」と評している。当時の歌手としては極めて異例なことに、パレートは1907年と08年、まだ十代の無名時代にまとまった録音を残している。GRAMOPHONE社が彼女の素晴らしい才能に驚いて青田買いしたようである。1910年代にはヨーロッパ広くと南北米でプリマドンナとして活躍、1920年にロンドンのコヴェントガーデン歌劇場にデビューすると大人気となった。パレートはコロラトゥーラを得意とする軽量級のソプラノで、録音もモーツァルトからドニゼッティ、ベッリーニが中心だが、ヴェルディの「リゴレット」のジルダや「トラヴィアータ」のヴィオレッタのようなドラマティックな要素も求められる役でも高い評価を得た。1918年の両作品の名場面の録音はいずれも見事だ。
余白にはパレートと同世代で同じバルセロナ生まれで、同じくコロラトゥーラを得意としたソプラノ、エルヴィラ・デ・イダルゴの録音が収められている。彼女は今日ではマリア・カラスの師匠として高名だ。引退後アテネで歌唱指導に当たっていたイダルゴは、米国から母の祖国に戻ったカラスに出会い、元々ドラマティックな声の持ち主だったカラスに超高音と切れ味の良いアジリタを授けた。ここに聞けるイダルゴの歌声は、極めて高度な歌唱技術に支えられて、圧倒的な情熱を繰り広げている。たとえカラスを育てあげていなくても、イダルゴは名歌手として記憶されたことだろう。
(東武商事株式会社)

【曲目】
「グラツィエラ・パレート 全録音集」
「1907年 イタリア ミラノ THE GRAMOPHONE COMPANY社」
ベッリーニ:「夢遊病の女」~私の胸に手を置いて,ああ!私は見るとは思っていなかった,ああ! 人の思いは至らない
ドニゼッティ:「ルチア」~激しい熱情の陶酔の中で,聖なるたいまつが輝き(狂乱の場)
ヴェルディ:「リゴレット」~いとしいお名前
ドリーブ:「ラクメ」~若いインドの娘はどこへ(鐘の歌)(イタリア語)
J.シュトラウス2世:春の声
管弦楽団

「1908年11月 イタリア ミラノ THE GRAMOPHONE COMPANY社」
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」~あそこで手を取り合って
ティッタ・ルッフォ(バリトン) 1908年11月21日 イタリア ミラノ
ヴェルディ:「リゴレット」~ああ私のジルダよ/天の上で
ティッタ・ルッフォ(バリトン) 1908年11月23日 イタリア ミラノ
ビゼー:「カルメン」~何で恐れることがありましょう(イタリア語)
1908年11月18日 イタリア ミラノ
カルロ・サバイーノ(指揮)ミラノ・スカラ座管弦楽団

「1918年7月 イタリア ミラノ THE GRAMOPHONE COMPANY社」
ヴェルディ:「リゴレット」~グアルティエル・マルデ…/いとしいお名前は
1918年7月6日 イタリア ミラノ
ヴェルディ:「リゴレット」~紳士でも王子でもなく/愛は心の太陽
ランベルト・ベルガミーニ(テノール) 1918年7月9日 イタリア ミラノ
ヴェルディ:「リゴレット」~開けろ/そうだ、復讐だ!
マッテオ・ドラゴーニ(バリトン) 1918年7月6日 イタリア ミラノ
ヴェルディ:「トラヴィアータ」~乾杯の歌
ランベルト・ベルガミーニ(テノール) 1918年7月6日 イタリア ミラノ
ヴェルディ:「トラヴィアータ」~美しくて清純なお嬢さんにお伝え下さい
マッテオ・ドラゴーニ(バリトン) 1918年7月6日 イタリア ミラノ
管弦楽団

「1920年5,6月 英国 ロンドン THE GRAMOPHONE COMPANY社」
アルディーティ:口づけ
1920年5月29日
シベッラ:可愛いいとしい人よ
1920年6月10日
モーツァルト:「フィガロの結婚」~ついに時が来た/ああ遅れずに来てちょうだい
1920年6月10日
ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」~騎士はその眼差しに/私もその不思議な力は知っている
1920年5月29日
ヴェルディ:「トラヴィアータ」~不思議だわ!/ああ、もしかして 彼なのかしら/馬鹿げているわ!/いつでも自由で
1920年6月10日
ビゼー:「真珠採り」~かつてのように夜の闇の中(イタリア語)
1920年5月29日
パーシー・ピット(指揮)管弦楽団

「1924年5月 イタリア ミラノ THE GRAMOPHONE COMPANY社」
ビゼー:「真珠採り」~あなたの心は私の心を分かっていなかったのか
フェルナンディーノ・チニセッリ(テノール) 1924年5月15日 イタリア ミラノ
ベッリーニ:「夢遊病の女」~私の考えや私の言葉の中で
ジャンルカ・マヌリッタ(テノール) 1924年5月10日 イタリア ミラノ
管弦楽団

「1926年2月 スペイン カタルーニャ州 バルセロナ THE GRAMOPHONE COMPANY社」
ロンガス:揺り籠の歌/あなたと考える/愛する苦しみ 1926年2月4日
カタルーニャの歌:クリスマスの歌/羊飼いの娘/クリスマスの歌 1926年2月5日
カタルーニャの歌:跡取り息子のリエラ/腕の良い狩人 1926年2月6日
ゲタリ:私のニーナ 1926年2月5日
ロンガス:さくらんぼ/私の愛する人の肌 1926年2月6日
ポンセ:小さな星 1926年2月6日
フレデリコ・ロンガス(ピアノ)

「エルヴィラ・デ・イダルゴ録音選集」
「1924年 英国 ロンドン COLUMBIA PHONOGRAPH COMPANY社」
ヴァルヴェルデ:カーネーション
ルナ:「ユダヤの少年」~私はスペインから来た
ファリャ:あなたの黒い瞳
チャピ:「セベデオの娘たち」~わたしが愛を捧げたあの人のことを思うたび
リムスキー=コルサコフ:「サトコ」~インドの歌(フランス語)
アリャビエフ:夜鳴き鶯(スペイン語)
管弦楽団 録音:1924年3月20日 英国 ロンドン
「1933年11月27日 ギリシャ アテネ THE GRAMOPHONE COMPANY社」
作者不詳:甘美なジプシー女(ギリシャ語)
セラーノ:忘却の歌(ギリシャ語)
管弦楽団

【演奏】
グラツィエラ・パレート(ソプラノ)
エルヴィラ・デ・イダルゴ(ソプラノ)

【録音】
1907~33年

ADD
152'20

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年02月14日 00:00