奈良ゆみ&椎名亮輔~『永訣の白い響』
フランス歌曲や現代音楽などで幅広い音楽性に定評のあるソプラノ・奈良ゆみと、音楽美学・音楽哲学の分野で活躍する椎名亮輔のピアノによる、サティ、シューマンの最晩年の作、および生涯にわたって書き継がれたモンポウの作品。いずれの曲も容赦なく迫りくる「死」についての予感に満ちており、歴史的・様式的には関連がまったくないはずの3人の作曲家の作品に、奇妙な共通点を数多く見出すことも可能であろう。
(コジマ録音)
【曲目】
エリック・サティ(1866-1925):ソクラテス ― 声楽をともなう3部の交響的ドラマ [ヴィクトール・クーザン訳プラトン]
1.ソクラテスの肖像 ―『饗宴』
2.イリソス川のほとり ―『パイドロス』
3.ソクラテスの死 ―『パイドン』
フェデリコ(フラダリク)・モンポウ(1893-1987):
4.魂の歌
夢のたたかい [ジュゼップ・ジャネス]
5.きみのうえには花々だけが
6.今夜もおなじ風が
7.ぼくは感じた、きみを海のようだと
8.もう、ぼくはいま、きみを見ているのかどうかもわからない
9.ぼくの人生を透明にしてくれ
ロベルト・シューマン(1810-1856):
エリザベート・クルマンの詩による7つの歌、この詩人の思い出に捧ぐ
10.月よ、わたしの魂の愛よ
11.つばめよ、よい旅を!
12.わたしを「かわいそうな娘」と呼ぶ
13.マヒワ
14.わたしに手をかして、雲よ
15.最後の花が枯れた
16.わたしの船はがんばった
メアリ・スチュアート女王の詩
17.フランスへの別れ
18.息子が生まれた後
19.エリサベス女王に
20.この世への別れ
21.祈り
【演奏】
奈良ゆみ(ソプラノ)
椎名亮輔(ピアノ)
【録音】
2022年10月17,19-21日 芦屋市民会館大ホール(ルネサンスクラシックス芦屋ルナ・ホール)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年03月14日 00:00