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世界的ギタリスト鈴木一郎の75歳記念アルバム『インティメイト INTIMATE』

鈴木一郎

武満徹やブローウェルらのギター作品を初演した世界的ギタリスト鈴木一郎の75歳記念アルバムがスペインIbsから登場。彼自身とギター音楽の歴史が凝縮されたような一枚です。

1948年に神戸に生まれた鈴木はギターを小原安正に学んだ後、1970年に渡欧してアンドレス・セコビアに師事。ピアソラやポンセらのアドバイスも受けました。パリとバルセロナを拠点に音楽活動を行い、バルセロナ国際ギター・フェスティバルのディレクターを20年間務め、1989年にはスペイン国王ホアン・カルロス1世からイザベル・ラ・カトリカ勲章を授与されました。2007年に帰国した後もヨーロッパをはじめ南北アメリカ、カリブ海諸国、東欧諸国、アジア諸国、南アフリカ、オーストラリア等に招かれて演奏しています。
鈴木は同時代の作曲家への作品委嘱を積極的に行い、武満徹の「夢の縁へ」、平吉毅州の「レクイエム」、レオ・ブローウェルのギター協奏曲などを初演。 日本人作曲家の作品を広く海外へ紹介する一方、ジャズ奏者のラリー・コリエルや山下洋輔とのコラボレーションを行うなど、ギター音楽の地平を開拓し続けて来ました。このアルバムには彼の国際的なキャリアを凝縮するような作品が収められ、スペイン・ルネサンスの作曲家ナルバエスから山下洋輔の作品に至る音楽の旅は、ウクライナのバンドーラ奏者ゲラシメンコが鈴木のために書いた「桜の花のワルツ」で結ばれ、深い余韻を残します。

ブックレットにはホセ・マヌエル・バエナ・エレーラによる解説の日本語訳が掲載されています。

2021年10月初旬、スペインのグラナダ郊外にあるAgustin教会で5日間にわたりIbsクラシック社のスタッフ協力のもとCD録音が始まった。新型コロナウイルス感染症が広がる中でのセッション。街中は、人影も少なく郵便局、レストランなどの商業施設も営業を控えるという様子だった。10月といえどもアンダルシア地方のグラナダは連日30度を超える暑さ、しかし少しひんやりとした教会独特の雰囲気の中、柔らかい響きを確かめながら ナルバエスの「皇帝の歌」からレコーディング開始、フェルナンド・ソルの「月光」は二重録音によるが柔らかく美しい響きが心にしみわたる。この度の録音は、従来のギターの名曲に加え武満徹、三木稔、ウクライナの作曲家オクサナ・ゲラシメンコの「桜の花のワルツ」なども収録した。絶えず新しいレパートリーの発掘に取り組んできたが今回はジャズの作品にも挑戦をした。ジャズピアニスト山下洋輔の作品 Dear M だ。甘く切ない美しいこのバラードを一本のクラシックギターで弾いてみたい夢が実現したのだ。この曲の編曲には現在ニューヨーク在のジャズ作曲家で指揮者でもある挟間美帆さんの絶大なる協力を得たことも書き留めておきたい。CD制作には、Ibs社のスタッフ、そして小生の願いに応援していただいた多くの友人達へも心からお礼を申し上げたい思いだ。様々な世相が移り行く今、完成されたこのCDを受け取り感無量、今年75歳を迎えた喜びの記念盤でもある。―― 鈴木一郎
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
1. フェルナンド・ソル(1778-1839)/エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ(1903-1982):ソルのエチュードロ短調のためのメロディ
2. ソル:ワルツ ホ長調 Op. 32 - 2
3. ルイス・デ・ナルバエス(1500-1555):皇帝の歌
4. マテオ・カルカッシ(1792-1853):ラルゲット
5. 山下洋輔(1972-):Dear M(挾間美帆編)
6. レス・リード&バリー・メイソン:最後のワルツ(武満徹編)
7. 林光(1931-2012):波紋
8. 三木稔(1930-2011):めばえ
9. マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946):ドビュッシー讃歌
10. エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959):前奏曲第4番 ホ短調
11. ヴィラ=ロボス:前奏曲第3番 ハ長調
12. オクサナ・ゲラシメンコ:桜の花のワルツ

【演奏】
鈴木一郎(ギター)

【録音】
2021年10月1-5日
Agustinos Church、グラナダ(スペイン)

総収録時間:51分

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年05月22日 00:00