ガッティ&フィレンツェ五月音楽祭管~ピツェッティ:ソフォクレスの『オイディプス王』への3つの交響的前奏曲、ストラヴィンスキー:オペラ=オラトリオ《エディプス王》
ピツェッティ&ストラヴィンスキーによる2つの『エディプス王』 —— ガッティ&フィレンツェ五月音楽祭のユニークなコンサート、ライヴ
古代ギリシャ悲劇の最高傑作の一つに挙げられる『オイディプス王(エディプス王)』を素材にして、ピツェッティ(1880-1968)とストラヴィンスキー(1882-1972)という同時代を生きた二人の作曲家が書いた対照的な作品を並べた意欲的なコンサートのライヴ映像。
「ソフォクレスの『オイディプス王』への3つの交響的前奏曲」はピツェッティ24歳の作品。ミラノの劇場でのソフォクレス:『オイディプス王』上演のために書かれました。バロック音楽やルネサンス音楽に対して強い関心を持っていたピツェッティが古代ギリシャに思いを馳せて書いた清澄な響きが興味を惹きます。
一方、オペラ=オラトリオ《エディプス王》は、ジャン・コクトーがソフォクレスの『オイディプス王』に依って書いた台本のラテン語訳詞にストラヴィンスキーが作曲し、1927年、バレエ・リュスのパリ公演の一環として作曲家自身の指揮で初演。翌1928年、ベルリンでこの作品を上演したクレンペラーは「《エディプス王》は(…中略)クロール・オーパーで採り上げた現代作品の中で、私に最も大きな喜びを与えた作品でした」(白水社刊「クレンペラーとの対話」)と語っています。
この演奏会では同じギリシャ悲劇をテーマとしながらも、かたや清澄な抒情とドラマを併せ持つ管弦楽曲、こなた叙事性に重きを置いたナレーション付きの声楽による音楽劇、という対照的な性格の2つの作品をカップリング。
近・現代作品の解釈に定評のあるダニエレ・ガッティのタクトのもと、フィレンツェ音楽祭管弦楽団(&合唱団、独唱陣)による端正なたたずまいと高い緊張感に貫かれた演奏が聴きものです。
(ナクソス・ジャパン)
収録時間:79分
音声:イタリア語・ラテン語
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語、ラテン語、イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
Blu-ray…片面単層ディスク 1080i High Definition
収録時間:79分
音声:イタリア語・ラテン語
PCMステレオ2.0/DTS 5.1(DVD)
字幕:日本語、ラテン語、イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面単層ディスク
【収録内容】
1. イルデブランド・ピツェッティ(1880-1968): ソフォクレスの『オイディプス王』への3つの交響的前奏曲
2. イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):オペラ=オラトリオ《エディプス王》
エディプス王…AJ. グリュッカート(テノール)
ヨカスタ…エカテリーナ・セメンチュク(メゾ・ソプラノ)
クレオン…アレックス・エスポジト(バリトン)
ティレシアス…アドルフォ・コッラード(バス)
羊飼い…ルカ・ベルナール(テノール)
使者…セバスティアン・ガイヤー(バス・バリトン)
ナレーター…マッシモ・ポポリツィオ
フィレンツェ五月音楽祭合唱団(合唱指揮:ロレンツォ・フラティーニ)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団
指揮:ダニエレ・ガッティ
映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ
【収録】
2022年6月30日、サーラ・ズービン・メータ(フィレンツェ五月音楽祭歌劇場)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年06月16日 00:00