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ムーティ&シカゴ交響楽団!『コンテンポラリー・アメリカン・コンポーザーズ』~モンゴメリ、ライミ、グラス

ムーティ

シカゴ響のうまさが炸裂!
現代アメリカの作曲家による作品集

ムーティ指揮、シカゴ響による最新盤は、現代アメリカの作曲家による作品集。ミード・コンポーザー・イン・レジデンスを務めるモンゴメリと、ヴィオラ奏者ライミの作品はシカゴ響の委嘱作品で世界初演&初録音。15 歳でシカゴ大学に入学してライナー指揮のシカゴ響で育ったフィリップ・グラスの作品は2017 年の作品で、ムーティにとって初のグラス作品。どれも、管弦楽のうまさがムーティの魔法のタクトによりこれ以上ない形で引き出された超充実演奏。注目盤です。

ジェシー・モンゴメリは2021 年にシカゴ響の11人目のコンポーザー・イン・レジデンスに就任しました。この作品は彼女がポストを得てからの初の作品となります。パンデミックに呼応した作品を書くことにはじめは抵抗があったというモンゴメリですが、ある日長いハイキングの後でこの作品の核となる讃美歌のメロディが浮かんだと言います。旋律はオーケストラの様々なグループが成す合唱団の間で交わされ、旋律を奏でていないグループが伴奏を受け持つ、という構造で、様々な音色と色彩を探求する、オーケストラによる壮大な瞑想曲のような作品となっています。シカゴ響の豊かなサウンドが冴え渡ります。

シカゴ響には、1904 年以降、ヴィオラ奏者が作曲した作品をオーケストラが演奏する、という伝統が受け継がれています。マックス・ライミは1984 年にシカゴ響に入団、1989 年にはバレンボイムがライミ作曲の≪エレジー≫を初演しています。今回はピューリッツァー賞受賞のリゼル・ミュラーの詩集『猟犬とウサギについての小さな詩』から"The Story "と "An Unanswered Question "そして"Hope"の3つの詩に作曲しました。歌唱はメゾ・ソプラノで小澤征爾音楽塾公演などで来日もしているエリザベス・デション、さらにそれぞれの楽章では首席クラリネット奏者のステファン・ウィリアムソン、首席ファゴット奏者のキース・ブンケ、そして首席コントラバス奏者のアレックス・ハンナが大活躍する場面も盛り込まれた、極めてドラマティックな作品です。フル稼働のオケにも負けないデションの歌声と、なによりオケのうまさが遺憾なく発揮されています。

フィリップ・グラスは1952 年、15 才の時にシカゴ大学に飛び級での入学が許可されてやってきました。ここでグラスはコットン・クラブやフリッツ・ライナーの時代のシカゴ響を知ることになります。また友人たちとレコードを聴きまくってもいたそうです。そこで、マーラーやブルックナーの交響曲にも大きく影響を受けます。グラスの11番目の交響曲はそうした巨匠たちの影響が色濃く感じられる作品で、大胆で力強い第1楽章、ゆっくりと展開するメロディの第2楽章、そしてエネルギーと打楽器が炸裂する第3 楽章という構成となっています。2017 年に作曲、同年初演されました。ちなみにムーティにとってグラス作品は初挑戦とのことですが、歌いまわし、オケの鳴らしっぷり、全て圧巻です。
(キングインターナショナル)

『コンテンポラリー・アメリカン・コンポーザーズ』
【曲目】
ジェシー・モンゴメリ:Hymn for Everyone(2021)(すべての人のための讃歌)
〔録音:2022 年4月〕

マックス・ライミ:Three Lisel Mueller Settings(2018)(リゼル・ミュラーの3つの詩)
〔録音:2018年3月〕

フィリップ・グラス:交響曲第11番(2017)
〔録音:2022年2月〕

【演奏】
リッカルド・ムーティ(指揮)
エリザベス・デション(メゾ・ソプラノ/マックス・ライミ作品)
シカゴ交響楽団

すべてライヴ録音

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年06月22日 00:00