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古楽アンサンブル「ラ・レヴーズ」の新録音!『1740年頃のロンドン~ヘンデルの音楽家たち』

ラ・レヴーズ

1740年頃のロンドンの音楽~
当時のヨーロッパ最高の名手たち

ラ・レヴーズの新譜は、1740年代のロンドンの音楽をプログラムにした1枚。当時のロンドンといえばヘンデル。ヘンデルが自身のオーケストラに招いた奏者はみな、ヨーロッパを代表するヴィルトゥオーゾたちでした。彼らはまた、作曲家としても活躍し、楽器の普及など、イギリスの音楽生活に力強い変化の風をもたらしました。当時のヘンデル周辺には多大な影響力があったことに感じ入る内容です。

ジュゼッペ・サンマルティーニは当時のヨーロッパ中で知られていた大名手で、ヘンデルのオペラ管弦楽団の首席オーボエ奏者でした。ここに収録された作品は彼の作品の中でも今でも人気のある作品です。ヴァイオリン奏者のカストルッチはローマ時代からヘンデルと共に活動しており、1715年にヘンデルと共にロンドンにうつり、コンサートマスターに就任しました。ワイデマン(英国で知られた名。本名はカール・フリードリヒ・ヴァイデマン)はヘンデルのオーケストラに1725頃に参加しました。フルートの名手であっただけでなく、作曲でも名を成した存在で、ここに収録された作品もギャラント様式風で、彼に続く世代の作品を先取りしたようなスタイルとなっています。また、スコットランド人のジェイムズ・オズワルド(1710-1759)は、1761 年ジョージ三世の室内楽作曲家に就任する一方、スコットランド民謡に基づく作品集の楽譜がベストセラーとなり(フルートやヴァイオリンで演奏可)、ひいては自国の音楽をロンドンの客間で流行させたという成果を残しています。

ラ・レヴーズは2004年にバンジャマン・ペローとフロランス・ボルトンによって結成された、ソロで活躍する音楽家たちによる古楽アンサンブル。17-18世紀の音楽に注力しています。劇場や文学など、他分野の芸術と関連づけられた興味深いプログラムの数々は世界の注目を集め、高く評価されています。
(キングインターナショナル)

『1740年頃のロンドン~ヘンデルの音楽家たち』
【曲目】
チャールズ・ワイデマン(カール・フィリップ・ヴァイデマン)(c.1705-1782):ジャーマン・フルート(トラヴェルソ)のための協奏曲第6番 ホ短調 op.2

ヘンデル(1685-1759):トリオ・ソナタ第5番 ト短調 op.2 HWV 390

サンマルティーニ(1695-1750):リコーダー協奏曲 ヘ長調

ピエトロ・カストルッチ(1679-1752):ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ ト短調

ジェイムズ・オズワルド(1710-1769):カレドニアン・ポケット・コンパニオン〔Hugar Mu Fean, Sleepy Maggy, The Cameronian’s Rant, Up in the Morning Early〕、スコットランド民謡に基づくソナタ〔O Mother what shall I do (Largo),Ettrick Banks (Adagio), She rose and let me in (Andante), Cromlit’s Lilt (Largo), Polwart on the Green (Andante)〕

ヘンデル:ヴォクソールの演奏会のためのホーンパイプ HWV 356

【演奏】
ラ・レヴーズ

【録音】
2021年10月、パリ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年07月27日 00:00