パトリック・コーエン=アケニヌ率いる「レ・フォリー・フランセーズ」によるクープラン:王宮のコンセール
フランス古楽界の中軸を担う名団体によるクープランの傑作、満を持して登場
ウィリアム・クリスティのレザ―ル・フロリサンやジェラール・レーヌのイル・セミナリオ・ムジカーレなど、フランスにおける古楽復興の躍進を担った重要団体で長くコンサートマスターを務めたパトリック・コーエン=アケニヌが、2000年に自ら結成したレ・フォリー・フランセーズ。
Pierre Verany、ALPHA、Cypres、NoMadMusicなど常にシーン最前線のレーベルで名盤を刻んできたこのアンサンブルが、満を持して自国の音楽史に名高い傑作室内楽曲を録音しました。
クープランの『王宮のコンセール』はルイ14世の治世末期に書かれたイタリア風の編成によるフランス様式の曲集で、かつてはイタリア風の音楽を演奏することさえ憚られたフランス王室にあって、異国の様式を適切に取り込み「趣味の融合」を図ったこの作曲家ならではの細やかな趣向が凝らされた充実曲集。
ヴィヴァルディ『四季』と同時期の1724年に出版され、20世紀以降は多くの名盤にも恵まれてきましたが、18世紀当時のフランス宮廷音楽の演奏再現を徹底追及してきたコーエン=アケニヌらの様式感豊かな演奏はやはり格別。
アンサンブル創設期から長く共演してきた重要メンバーに新世代の気鋭バスーン奏者ニエルス・コラン=コッパルが加わる顔ぶれが、それぞれの楽器から引き出しうる音色の多彩さを最大限に生かした精妙な解釈を織り上げてゆきます。
作曲者と同じフランス語話者たちだからこそ探り当てうる機微の妙、じっくりお楽しみください。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
フランソワ・クープラン(1668-1733):王宮のコンセール
1-6. コンセール 第1番
7-11. コンセール 第2番
12-18. コンセール 第3番
19-25. コンセール 第4番
【演奏】
レ・フォリー・フランセーズ(古楽器使用)
ジョスラン・ドービネ(フラウト・トラヴェルソ)
ニエルス・コラン=コッパル(リコーダー、バスーン)
ジャン=マルク・フィリップ(オーボエ)
エマニュエル・バルサ(チェロ、バス・ド・ヴィオル〔=ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
ベアトリス・マルタン(クラヴサン〔=チェンバロ〕)
パトリック・コーエン=アケニヌ(ヴァイオリン・指揮)
【録音】
2021年7月27-29日
プロヴァン楽器博物館、プロヴァン(パリ郊外イル・ド・フランス地方)
収録時間: 60分
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年08月16日 00:00